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剣姫の決意


「……助けてくれて、ありがとう。

あなたたちが来なければ、私たちは……あのまま処刑されていた」

一瞬、言葉が途切れるが、彼女は視線を逸らさない。

「……感謝するわ」

静かに、しかし確かな意志を込めて。

「蒼生大和――あなたたちは、私たちにとって“希望”になった。それは事実よ」

「……知っているわ。“風ノ勇者”の伝説あなたが、日本のために戦っていることも」

わずかに間を置く。

「でも――私たちを、エルリアの民を救ってくれたのは、紛れもない事実」

その言葉に、迷いはなかった。

「……私も、魔大国を討ちたい」

拳が、わずかに震える。

「でも……悔しいけど」

「私たちだけでは――あいつには、届かない」


「ジェノサイド・オーバーロード……」

その名を口にした瞬間、

空気が凍りつく。

「……あいつだけは、絶対に許さない」

声が低く沈む。

怒りとも、憎悪ともつかぬ感情が滲む。

「……あいつを殺して、姉様を取り戻せるのなら――」

ゆっくりと、顔を上げる。

その瞳には、覚悟が宿っていた。

「……悪魔に魂でも売ってやる」

沈黙がおりる

「だから――」

一歩、踏み出す。

「私を使って、風ノ勇者」

迷いは、もうない。

「どんな手を使ってもいい私は……あいつらに勝つ」

「そして――」

息を吸い、言い切る。

「エルリアの民を……姉様を、必ず取り戻してみせる!」


挿絵(By みてみん)

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cien(全年齢)

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