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剣姫の決意
◆
「……助けてくれて、ありがとう。
あなたたちが来なければ、私たちは……あのまま処刑されていた」
一瞬、言葉が途切れるが、彼女は視線を逸らさない。
「……感謝するわ」
静かに、しかし確かな意志を込めて。
「蒼生大和――あなたたちは、私たちにとって“希望”になった。それは事実よ」
◆
「……知っているわ。“風ノ勇者”の伝説あなたが、日本のために戦っていることも」
わずかに間を置く。
「でも――私たちを、エルリアの民を救ってくれたのは、紛れもない事実」
その言葉に、迷いはなかった。
◆
「……私も、魔大国を討ちたい」
拳が、わずかに震える。
「でも……悔しいけど」
「私たちだけでは――あいつには、届かない」
「ジェノサイド・オーバーロード……」
その名を口にした瞬間、
空気が凍りつく。
「……あいつだけは、絶対に許さない」
声が低く沈む。
怒りとも、憎悪ともつかぬ感情が滲む。
「……あいつを殺して、姉様を取り戻せるのなら――」
ゆっくりと、顔を上げる。
その瞳には、覚悟が宿っていた。
「……悪魔に魂でも売ってやる」
沈黙がおりる
「だから――」
一歩、踏み出す。
「私を使って、風ノ勇者」
迷いは、もうない。
「どんな手を使ってもいい私は……あいつらに勝つ」
「そして――」
息を吸い、言い切る。
「エルリアの民を……姉様を、必ず取り戻してみせる!」




