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結界を犯す法
「……大規模な処刑の準備をしていると……」
「まずいな……」
このタイプの呪法が完成を成すには、ある程度の数の生体が必要。
生きている状態で苦しめた後、その次の段階として贄として虐殺する。
大規模な処刑が行われるという事は、呪法が次梨乃段階に近づいているという事だ。
結界はまだまだ持つはずだ。
だが、碧の国エルリアは『縁』がある。そして結界の防御対象から外れているのだ。
それゆえの『穴』である。そして通貨した結界の穴をつき、被害を及ぼし、そして結界自体を壊してしまう。
放置しておけば、民に被害を及ぼし、さらに多くの民を守っている結界を壊し、更なる多くを殺すというものだ。
放置しておいてよいものではない。
(蒼生大和を中心に……狙ってきている)
■■、堕として、親しき者にまで害を及ぼす……非常に性質が悪いものだ。