あとがきとFA集
お読みいただき、ありがとうございました。
あらすじに本編を読んでいなくても大丈夫と書きましたが、わかりにくいラストになってしまったので、少し補足させてくださいませ。
本編である『出会いの窓は南の塔に』と『光と闇の間にありて』でのヒロインは十八歳のエセル姫で、内容は彼女の恋と冒険譚(?)です。
リデルとセレナは、そのエセルの見守り隊と言いましょうか、ちょこっと出てきては助言したり支えたりする役柄なのです。
でもそんな彼女たちにも、それぞれに悩みがあったり成長があったりするにちがいない。
というか、成長がないと、若いのに助言できるような人物にはならないだろう。
ちょうど冬童話のお題が「流れ星」だったので、それを絡めてふたりのことを書きたいな……と考えたのが、お話づくりのきっかけでした。
あとは、リンドドレイク(続編第二部で実際に登場)について少し混ぜておきたかったので、それもプラスすることにしました。
でも書き出してみると、ふたりの悩みが私の想像以上に大きくて、思わず筆が止まってしまいました(ご感想で励ましていただき感謝です)。
それだけでなく、エセルやほかの人たちの事情も建国神話云々も、当初の想像より重くて、そのせいか締めの部分も、なんだか長編小説の締めみたいになってしまいました。
単独でも違和感がないようにつとめたつもりですが、前日譚としてこれでいいかどうか、正直言ってよくわかりません。
でもとりあえずいまは、最初の予定通りのストーリーを書き終えたことに心底ほっとして、このまま投稿させていただきます。
重ねまして、どうもありがとうございました。
※ ありがたいことに、汐の音さまよりFAをいただきました。
エセルです。
セレナとリデルです。
モノクロバージョンも。