第1章3 『自称神野郎』
なんと、そこに立っていたのは、いかにも女神を連想させてくれる、美人のお姉さんだった。 「なんだよ、神こんな人いたんなら早く言えよ。へえでも、神のお前に、あなた達!なんて言えるんだから、お前より偉いのか?」俺の質問に神は無言のままだ。それどころか、汗を吹き出し顔は真っ青だ。 「お、おい大丈夫かよ」そんな俺の心配も、むなしくお姉さんの一言で、ますます顔色が悪くなった。「あなたはこの者のことを神だといったのですか?」「はい。そうですけど」俺の返答にお姉さんは呆れたような声を出して言った。「はあ。何を言っているんですか?そのものは、神などではありませんよ。一体誰から聞いたのですか?」俺は死んだような顔で俺を、見つめる自称神野郎に、向かって一瞬ニヤッと笑い指をさす。「こいつです」




