表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に魔王はいない  作者: 滝沢良也
『些細な願い』
3/27

第1章2『悲しい過去』

「はははっ、さすが俺が、見込んだだけあるな。純人」と、神は嬉しそうに言う。「だろっ。って、んなこといいから、異世界がなんだよ」                                              「まあまあ急かすな。お前、前から異世界行きてえって大声で言いまくって、近所迷惑に、なってたろ」神はいたずらっぽく言った。「な、何で知ってんだ。その話!」                                               俺は、顔を真っ赤にしながら言った。「当たり前だろ。一応俺、神だからな?近所迷惑して、その時、大声で言ってた、内容で友人からも家族からも冷たい目で、見られてたし、クリスマスの時、リア充爆死しろって言ってる悲しいぼっちだったし」「どうしよう、全部俺に、当てはまっている気がする」俺は、今にも泣き出しそうな、細い声で言った。                                               「え?全部お前だけど」神の最後の一言で俺はついに泣いてしまった。「うわあーー神様が、人泣かしたよおおお。もういい俺は、ここから一歩も動かない!」                                               「わかった。なら異世界の件は、無しだな」                                               「すまない、異世界が、なんだって」俺は、さっきまでの細い声ではなく、堂々と、そして、はっきりした声を放っていた。                      「はあ。やっと本題に入れる。誰かさんの茶番に付き合わされたせいで。はあ」「うんうん、そう誰かさんのせいで。ってそれ俺のこと言ってんのか!」「そうだけど、何か?」神は、「当然だろ」とでも言いたそうな口ぶりで言ってくる。「はぁ?あれは、あんたが、俺の悲しい過去を掘り起こしたからだろうが!」すかさず神は反撃してきた。「あーそうなんだ。悲しい過去って認めるんだぁ」痛いところを突かれた俺は、「ぐっなにおう」こうやって口喧嘩している、俺たちに「あなた達、もう何やってるんですか」その声の持ち主の姿を見た時、俺は一気に幸福な気分になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ