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第1章16『重要性』
あれぇ今、俺意外に声を、発した人いたかぁ?おっさんは・・・・ないな。となると、お姉さん?うーん・・・・ないな。そう思った瞬間、不意にお姉さんの顔を覗いてみると・・・うん相当お怒りのようだ。
どうしよう。何!すっげえ気まずい。例えるならば、家族とテレビ見てる時に、キスシーンになるみたいな。(すいません。こういう体験を、した事が無い方も、いるかもしれませんが、コレ!すっげえ気まずいんです)
沈黙の中、第一声を放ったのは、お姉さんだった。その声は、怒りに震えている。
「自称神の堕天使さん、あなたは、天使説明会の重要性を、理解しているのですか?」
お姉さんの、質問に答える、おっさんの声は、別の意味で震えている。
「は、はい。心得ております」おっさんは、今にも、消え入りそうな声で言った。
おっさんの、返答に対し、お姉さんは、残酷な、声を出す。
「心得ている?心得ているのであれば、聞いていなかった、なんてこともなかった筈ですよね?」
お姉さんの声は、残酷さに加えひどく冷たかった。




