人生から降りた傘
心地よいリズム取って 朝起き掛けのコーヒーを飲んで
溶けたクリープの中に 微笑む君を見る
勝負師や賭博師 一切の危険を背負った政治家たち
駆け抜けるニュースは 今日も雨降りの模様
虹が途絶えた先にも そこそこの輝きがあって
聖書にした落書きの隅にも「本当」が宿る
恋物語も読まず 読み飽きるほど読んでもいないけれど
そこには君以上の真実はないと信じてる
ラブコールなんてない 告白の恋文なんてものも
それでも心の余白が それを求めてる
恋を否定するつもりが 一周して認めてしまって
「愛に飢えた」なんて常套句を 振りかざしてみせる
ノートの片隅に書いた 詩の断片をつなぎ
一つに合わせてみれば君への想いが溢れだしていく
僕は身勝手なプリーストだ
ウォール街を向いて ワガママのやりたい放題
人はそれぞれに無関心で 好きなことをしてる
それはそれで完璧で 否定するところはないけれど
少しだけ君を傷つけ 悲しませもした昨日を思いださなきゃ
夏の名残の通り雨は 君が見せた涙に
余りに似通っていて 僕は泣き出しそうだ
雨宿りもせずに 坂道を転がるように走り抜けて
振り返った道を 仰ぎ見れば
昨日の僕が微笑んで 傘を差していた
僕に足りないもののすべてがそこにあって
気づいた時には手遅れだけど 僕は知っていたんだ
雨は少しも止む気配はなく ずぶ濡れの服のままで
振り返る僕を見ていた彼は 片目を閉じて伝えてくれたんだ
僕は今人生から降りた傘を差しているって
そうして生きていくのもいいけれど
時には昔の僕も思い出してくれってね
そう伝えてくれたんだ




