表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

Chapter001

Chapter 001


「羅装!っっっ!!」

周囲から緑色の光とともに体全体を覆うように水のような空気のようなものが集まってくる。エーテル体と呼ばれるものだ。

エーテル体は、体を覆うようにして獣に似た形に変化していく。徐々にではあるが、変化するべき状態に近づいた瞬間に、すべてが消えてなくなった。

これで何度目の失敗だろうか。

自分の才能の無さに嫌気がさしつつも、付き合ってくれているヨーデルに対して

申し訳ない思いでいっぱいになってしまう。

「前よりはうまくなってるよ。ほら、ちょっと足の部分は色が変化してるし」

よく見ると足元だけは霧散せずに獣の足になっている。ただ、獣のかわいいスリッパを履いているようにしか見えず、なにかの能力が身についているわけでもなさそうである。ただのスリッパだ。

褒めてくれたヨーデルはこの町の長老の息子であり、一族の中でも優秀な男だ。当然羅装も得意であり、バリンチュースの村では一番優秀だろう。その一番の使い手が一番へたくそな奴の修行につきあっている。なんともいいやつなことだ。

「いや、前とそう変わらないのは自分でもわかるんだ、、、あー、くそ!っ。」

自分の才能に情けなくも感じるも、どうしよもない。幼いころから修行しているわけだからさすがに割と諦めている。

もともと、緑陽の民の生まれではない。ほかの人たちと大きく違うようなわけでもないが、拾われてきたことは両親から伝えられている。それを知ったのは最近だが、両親には育ててもらった感謝もしている。特に気にすることもない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ