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彼女の道 15 領都シンタオ 7

お待たせしております。



「シンカイとケイトウを探せ! 隠し立てすると只ではおかぬぞ!」


 ラコウの怒号と共に宮殿へ突入した兵士達は中にいた文官たちを拘束して回っている。一人一人の顔が検められ、首魁二人が変装していないかも確認されている。


 領都の宮殿は四方を堀に囲まれた造りになっており、出入り口は先ほど文字通り死守したシキョウが立っていた橋一つしかない。ここを抑えれば人の出入りは封鎖できる……はずだが、実際には太守しか知らない隠し通路なんかがあってしかるべきだろう。ただ<マップ>で人の流れは把握しているので、この宮殿から逃げ出した人物がいない事は確認している。<陰形>でも使えば話は別だが、<マップ>の追加機能で熱源探知も加えたので、気温の低い冬の今なら人間を見逃すことはないだろう。


「彼奴らめ、逃がしたか? 既に領都の外に出ていたら面倒な事になるな」


「どうやろか。投降した将校の話では戦いの直前に訓示をケイトウ本人が垂れたらしいんや。領都に入る前に騎馬民族に南北の正門を抑えてもらったし、時間的に見ても逃げられるとは思えへん」


 これまで大活躍のセキロたちは手柄を取りすぎて周囲から恨まれるほどだったので今回は裏方に回ってもらっている。だが宮殿を家捜ししても二人が見当たらないとなると、既に門の方に向かっていても不思議はない。そうなるとまたあいつらの手柄が増えるな。


「それに領都から逃げる前提で民を盾にする策を使ったとして、今すぐ逃走するか? あの策は無茶なだけあってまともにぶつかればこちらも負けかねない数だった。敵の大将としては俺達を殲滅した後、中央からの使者が来る前に逃げれば良い話だ。今は時間的に見ても金目の物を掻き集めている最中だろ」


 俺の言葉にシアンも頷いた。敵にとっても20倍以上の頭数を揃えた非情にして必勝の策だったはずだ。勝った後で逃げ出す算段を企むはずで、こうなる事は想定外のはず。孫を盾にシキョウ将軍に時間稼ぎを命じたのもあちらにとっては誤算だったはずだ。

 彼は雑兵のように使い捨てて良い人材ではない。彼の名は東部だけでなく国中に知れ渡っている大人物だ。中央にも彼の信奉者は大勢いると聞いているから、そのシキョウ将軍を良いように操ったなどと知れば今を生き延びたとしても未来はない。

 ただ彼に関してはどうにもあそこを死に場所として決めていた節があるので、彼自身の目論見もありそうだが。



「シンカイとケイトウはどこだ!? どんな些細な情報でも良い、知る者はおらぬか!」


 殺気を撒き散らしながら吠えるラコウに文官たちは震え上がっている。あれじゃ文官たちも言葉が出てこないだろうが、彼等の心情を思うと強くも言えない。

 シアンも兵隊に指示を矢継ぎ早に出しているし、こういうのに強そうなリュウコウは領都の外の馬車の中だ。こちらに向かっているが、後一刻はかかるだろう。

 ここは手を貸してやるか。


「こちらにおわすメイファ殿下はこの混乱の責はすべて太守と大将軍にあると考えておられる。宮殿で働く諸君等には累を及ぼす気はないと仰せだ。なにより、行方の知れぬ二人に何か知っているものがあれば、殿下の覚えもさぞ目出度くなるであろう」


 俺が慣れない畏まった言葉遣いで文官たちに話し出したので、引き合いに出されたメイファは珍妙な者でも見たような顔をこちらに向けてくる。ほっといてくれと言いたいが、俺の言葉に何人かの文官が手を上げた。


「太守の執務室には秘密の通路があるはずです。よく閣下が執務室から姿をくらませて愛人宅に迎えに行きましたので、間違いないはずです」

「ケイトウ将軍とは昵懇の仲でしたので、将軍も知っているはずです。一刻ほど前、宮殿に入る将軍を見かけました」

「太守のシンカイは東館の最上階に限られた者しか出入りを許さない区画を作りました。用事を言いつけられて近くまで行った侍女の話では、符術に守られた部屋があるそうです」

「領都の東地区に大将軍の愛人宅があります」「太守の後ろ盾となった商家の手代が先ほど慌てて飛び込んできました」「西館の3階に兵士数人が護る怪しげな部屋があります」


 俺は発言者の一人一人の名前を聞き取り、書き付けに残した。明らかに後で報告者の名前をメイファに教える素振りなので我先にと情報が集まってくる。どんな些細な情報の欠片でも、正しく精査すれば浮かび上がるものがある。


「今の話で気になるのは、太守の部屋の隠し通路と、東館の最上階か。西館はシキョウ将軍の孫の件だな」


「太守の隠し通路は既に見つけてありますが、相当複雑な上、罠の類いもあり難航しております」


「ちょっと待ってくれ。今行って調べてくる」


 罠のある複雑な迷路を攻略するのは俺の得意中の得意だ。

 太守の執務室に辿り着くと、多くの兵が探索する中で<魔力操作>で構造を把握し、そのまま持っていた書き付けに詳細な地図を書き込んだ。

 ここまでやってきた仲間が隠し通路の罠であっさり死ぬとか馬鹿らしすぎるからな。


「この通りに進んでくれ」


 通路の先がどこに出るのかも大体解ったが、それは探索した兵の手柄を奪うことになるから黙っておく。間もなく去る俺がここで功績を残しても何の意味もないからな。


「おお、有り難い! 行くぞ皆の者! 外道の首級を上げるのだ!」


 通路に突進した兄弟たちを見送った俺は、次の場所に向かうことにした。


「ふふ、迷宮探索者にとってはこの程度は朝飯前か」


「三叉路があるくらいで基本一本道だったしな。モンスターも出ないし」


「もんすたー? 一体何を言っとるんや?」


 訝しげなシアンにメイファは自慢げに告げるのだが、魔物がいないこちら側では妄想を口にしているとしか思われないだろうな。


「ユウキの世界では広大な地下迷宮が広がっており、彼はそこで名を馳せる冒険者なのだ」


「はい? ええと、メイファはん、本気で言っとるん?」


 胡散臭い者を見るような顔でこちらを見てくるシアンだが、メイファと共にダンジョンを経験したフェイリンが割って入った。


「軍師殿も同行されれば良かったのだ。なかなか心躍る経験でありました」


 

 フェイリンはそういうが、シアンの立場を考えるとなかなか難しい。

 俺も既にかなりの数の書籍をシアンに渡しているのだが、本断ちをしていて一冊も目を通していない本気の彼女に気を抜けよとは言いづらかったので、あの息抜きの日に誘ったのだが来れはしなかったのだ。 


「皆気を抜いちゃあかんで。最後の締めを怠って禍根を残した王朝なんて幾らでもあるんやからな」


「うむ。我が軍師の言うとおりだ。どうもユウキが側にいると安心して気を抜いてしまうな」


「とりあえず執務室には誰もいないな。隠し扉はあったが、中はもぬけの殻だった」


 もし財宝の一つでもあったとしてもここに置いて去るとは思えないしな。



 俺達は先ほどの証言にあった符術で閉じられた部屋に向かうことにした。


「ここは……病室だったのか……」


 符術を無理矢理剥がして中に入ると、そこには既に息絶えた中年の男が寝台に横たわっていた。


「前太守のリセイやな。シンカイが代理として太守に成った時からそうでないかと思っとったが、やはり亡くなっとったんか……」


 太守が死去すれば代わりの人物が中央から送り込まれるが、病気療養などで代理を立てる際は太守本人が代理を選ぶ事ができるという。シンカイはそれを悪用したのだろう。符術は死体の防腐処理用であり、姿を見せなくなって半年近く経っているのに、死体は腐敗していなかった。


「もし露見しても、つい先ほどまで生きていましたと理由付けできるっちゅう訳や。強かな奴やで」


「丁重に運びだせ。ご遺族の元へ帰してやろう」


 メイファは遺体へ目礼すると、毅然とした顔をあげた。


「これでシンカイの偽証は為った。これで誰憚ることなく奴を罰せられる。シンカイによって大将軍の位を授けられたケイトウもこれで終わりだ。どこへ逃げようとも奴に再起の芽はない!」


 前太守の死去を以って中央から新たな太守が送り込まれる手筈であり、その際には前任の違法行為を捜査する事が多いと言う。不正な手段で大将軍に上がったケイトウの地位も剥奪され、その横暴が軍規に照らされれば極刑は免れない。

 この時点でメイファ達の正当性はかなり高まった。これまでは言ったもん勝ちの勢いでやって来たが、中央のお墨つきとまでは行かなくとも、少なくとも逆賊扱いはないと見て良いだろう。



「とりあえずは宮殿の完全な掌握を目指す。賊二人はラコウたち捜索部隊に任せることにしよう」


 メイファのその意見に従い、皆が動き出した。ソウテツやリュウコウなど後続部隊もこちらに合流してメイファ達は大忙しだが、さしあたり俺にやる事はない。玲二は騎馬民族と共に正門を押さえに行っているし、俺はいろいろ見回ることにした。



 <マップ>は便利なスキルだが、人探しには向かない。前に触れたことがあるが、<マップ>に現れるのは人を現す点であってその点が誰それであると表示はしてくれないのだ。

 逆に一度でも補足できる距離にいればピン付けできるので、地獄の底まで追い込めるわけだが。


 そんな<マップ>スキルであるが、怪しい奴を見つける事はできる。例えば領都の誰しもが固く扉を閉めて家に閉じこもっているこの非常時に急いで動き回っている奴がいる。

 まるで今にも領都から逃げ出す算段でもしているようではないか。四方の正門はすべて押さえているが、商都にもあったような門の僅かな綻びを夜陰に紛れて潜り抜ける事ができないとも限らない。

 そう思ってそちらに向かってみたのだが……


「あ」


「お前達、早く荷を馬車に積み込むのだ! 時間はあまり無いぞ、すぐに商家の者が回収に来るのでな!」


「あなた! もうどうしようもないのですか? メイファ殿下は慈悲深い方との噂です。素直に降ることはできないのですか?」


「……それはできん。問答は後にせよ。今は家財をまとめるのが先だ!」


 細身で小柄な中年男が、細君とその使用人と思われる者達に矢継ぎ早に指示を出している。うーん、一発目で当たりを引いたようだ。俺は顔も知らないが、役人風の見かけなので恐らく太守代理のシンカイではないだろうか? 彼の邸宅は既に兵が入ってもぬけの殻だったと報告が来ていたから、こちらに移っていたのだろう。奥にはまだ小さい子供の姿もある。


 俺が見つけてもな、としばし思案しているとシンカイらしき男が俺に気付いた。俺が馬鹿正直に突っ立っていたので見つかるのも当然だが、相手の反応で正体も解るだろう。


「お、お前! 何を見ている! この俺を太守シンカイと知ってのことか!?」


「”代理”だろ? いまさっき前太守の亡骸を見つけたがな」


 やはり本物だったようだ。誰か近くを通らないものかな? そいつに手柄をくれてやるのに、と考えていた俺だが、相手の方がすべての企みが潰えたと解り、こちらに小走りで駆け寄ってきた。


「頼む! 見逃してくれ! か、金なら幾らでも出すぞ!」


 家族には良い夫、父親であったのか、自らの悪行を知られたくないようであった。メイファや金剛兄弟にとっては激昂するような話かもしれないが、傍観者の俺はこの男に何の感情も抱いていない。ケイトウにはシキョウ将軍の件で思う事はあるが、太守は軍属の彼に何か命令をする権限はない。


 俺の無反応に絶望した顔をした(失礼な話だが、悪党には俺の無表情はこの世の終わりのように映るらしい。本当に失礼な話だ。話していると腹が立ってきた)シンカイは膝を折って懇願してきた。


「か、家族だけは見逃してくれ! 妻や子供には何の罪もないのだ!」


「もし仮にあんたが天に恥じぬ行いをしたと自分に誓えるなら、堂々と殿下の下へ顔を出すべきではないか。そして自分の言葉で正しさを証明すると良い。あんたの行動に理があるなら多くの民が賛同するだろう」


 まあ殿下は家族まで累を及ぼす気はないと思うが、下の連中はどう思うか解らないぞと告げるとすっかり観念したようだ。俺と共にメイファの元へ出頭すると言う。


「家族に生活の金は要るだろう。馬車一台分くらいは見逃してやるが、あまり欲をかくと要らぬ恨みを買うぞ」


 家族と別れを告げているシンカイを尻目に俺は大通りにでると捜索部隊の連中を見つけた。その幸運の持ち主はエイセイだった。首魁の一人を発見した功績は彼のものである。


「いやいや、事実をありのままに報告しますよ。見つけたのはユウキ様ですって!」


「俺が功績立てて誰が得すんだよ。お前等の誰かが受けて出世しないとダメだろうが」


 ああだこうだ言うエイセイに後は押し付けたが、ケイトウの行方は彼も知らないらしい。隠し通路から共に脱出したが、その後は別行動だったようだ。


 ケイトウの居場所を吐けば罪一等を減じるぞと適当を言ってみるが、いくつかの可能性を吐いただけでこれといった場所は出てこなかった。

 ただ領都内にいる事だけは確からしい。同時刻に宮殿を出たなら城壁の外へでるのはほぼ不可能だ。可能性があるとすれば先ほどいったように夜陰に紛れて脱出だろうな。


 ケイトウは身内も無く、領都には帰るような家もないらしいから、かなり身軽のはずだ。こりゃ今は網を張っても出て来ないかも知れないな。


 俺達は軍の大将軍であったケイトウに積年の恨みを持つものは多いが、太守の座で好き勝手していたシンカイにそこまで怒りを感じる者は少ない。せいぜいが私腹を肥した小悪党といった感じである。メイファの判断次第だが、こうしてシンカイを見てみると小役人という風体で、先代太守の死を隠し、その座に居座った大悪党には見えない。


「やはりケイトウの誘いに乗るべきではなかった。私には太守の下で細々とやっているのが関の山だったのだ」


 下を向いて後悔の言葉を口にするあたり、主犯はケイトウで間違いないだろう。ただそれをメイファの前で口にするかどうかでこの男の生死が決まるだろう。唆されたとはいえ、決めたのは自分であり、その責任は己にある。堂々と罪を告白し、裁きを受ける態度を貫いたなら奴の生きる道もあるかもしれない。

 もちろん口には出さない。そこまでしてやる義理もないからだ。



 俺達が宮殿に戻るとメイファは居並ぶ文武百官をなんと残らず平伏させていた。これには俺も驚いたが、本人曰くほんの少しし説教して己が歩む道を示してやっただけだと事も無げに言うばかりだ。

 やはり生まれ持った王者の才覚が為せる業だろうとリシュウ老は満足気である。当然メイファの前では今まで通りの偏屈さを貫くあたり、彼の性格も徹底している。



 俺というかエイセイが連れ帰ったシンカイはこれから厳しい詮議を受けることになる。本人は短時間で百官を従えたメイファへの格の違いを思い知り、家族だけでも守れた安堵感から解脱しかねないほど弛緩しており、取調べは簡単に進みそうである。


 ケイトウがこの領都に潜伏して足取りが掴めない事を理解したメイファは、皆の意見を受けてとりあえず、領都の支配者が変わった事を民に宣言する事にした。


 いきなりやって来た征服者に反発もありえるかと思われたが、その血の確かさとこれまでの行いにより、万雷の歓呼の声を持ってメイファは受け入れられた。これには本人も驚いてしまって、涙ぐんだほどである。


「これほど民が私を受け入れてくれるとは思いもしなかった……」


「いや、普通に考えて君以上に相応しい人物はいないと思うが。苦労して歩んだ道は無駄じゃなかったと言う事だな」


 思えは俺があの村にたどり着いてから半月(45日)弱か。村を焼かれてから、色々とあったものだ。フェイリンやソウテツと出会い、フギンの都でリシュウ老師の知己を得た。彼からシアンやリュウコウを紹介され、エイセイを手下にし、金剛兄弟を同心として、セキロを引き入れてここまできた。

 なかなか出来ない経験であった。ウィスカで穴倉に篭もったままでは決して出会うことのない者達であっただろう。

 何者かの意思でこの地に飛ばされたのかはまだ判然としないが、当初はなんて事をしてくれたと思ったものだが、今の心境としては感謝してやっても良いと思っているほどだ。


 領都の民からの歓呼の声を受けて手を振るメイファの姿を見て、俺は彼等との別れの時が近い事を実感したのだった。




 その夜は盛大な祝勝会が開かれた。兵たちの中にはケイトウが捕まっていないことで未だ警戒を緩めるべきではないと反論する声もあったが、一区切りとして派手にやっておく必要があると判断された。

 それになにより、ここまで自分について来てくれた550あまりの兵たちにメイファがなんとか報いたいと願った証であり、主君の思いを知った誰もが勝利の美酒に溺れるのだった。



「そうして油断した愚か者が顔を出す、と」


「貴様! 俺を誰だと思っている! 俺は大将軍だぞ!」


 俺の足元には後ろ手に拘束された中年男が転がっている。こちらが酒宴を開いて呑んだくれたと思って夜の闇に紛れて領都を脱出しようとしたケイトウだ。

 俺は顔も知らないが、こんな時間にコソコソと変な場所から脱出しようとしている奴を<マップ>で発見して捕まえたら自分から名乗ってくれた。


「おい、聞いておるのかこの下郎! 今すぐこの縄を解くのだ、さすれば棒金をやろう。貴様のような奴婢が生涯手にできないような大金だぞ!」


 偉そうな声の割に卑屈さが拭えないこの小物にあのシキョウ将軍は命を捨てさせられたのか。あの男はこの程度の屑に死を選ばせられたのか。


 そう思うと俺の心に黒い何かが沸き起こる。


「大の男がピーピー喚くんじゃねえよ。あんたはシキョウ将軍が命を散らすほどの価値があるのか? ええ、どうなんだ?」


「奴婢風情が何を生意気な……ひいいっ」


 今の俺の顔はどんな顔をしているのか。自分での感情の制御が難しいが、ケイトウが座り小便を漏らして頭を抱える程度にはロクでもない顔なのだろう。


「まあいい、今の宮殿にはあんたに会いたくて仕方ない連中が集まっている。きっと()()()してくれるだろうさ」


 芋虫のように這って逃げ出そうとするケイトウの背を殺さない程度に蹴り飛ばして、俺は標的発見の松明を掲げた。メイファにソウジンに金剛兄弟、こいつを憎悪する執心な奴等が我先にとやってくるはずだ。



 そうして()()になったケイトウの口から、全てのあらましが語られるのだった。



楽しんで頂ければ幸いです。


あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。


ううむ。あと2話くらい必要そうです。

また明日お会いしましょう。


もし皆様の興味を引けましたら評価、ブックマークなど入れていただけましたならこれに勝る喜びはございません。

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