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世界最強になった俺、史上最強の敵(借金)に戦いを挑む!~ジャブジャブ稼いで借金返済!~  作者: リキッド


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高級奴隷 2

お待たせしております。




「で、どう思った?」


 公爵家の紋章が入った二頭立ての豪華な馬車に乗り込んだ俺達は、まずはホテル・サウザンプトンに向かっている。そこでセリカたちを拾って目的の店に向かうという寸法だ。もちろんイリシャはホテルで下ろす。いくら高級店とは言え奴隷商人の店に連れて行ったら彼女の教育に悪いに決まっているし、嫌な事を思い出すかもしれないからな。



 クロイス卿の発言は、その馬車の中での事だ。聞いているのはもちろん先程のアードラーさんの件だ。


「正直に言って、まだ情報が少なすぎて何とも言えません。ですが、クロイス卿の情報を得てから見ると確かにそのように思います」


 つい先日まで死を願っていた妹が隣に居るので直接的な表現は控えたが、本人の振る舞いと配下の獣人たちの必死さは、まるで死に行く者の技術をなんとしても受け継ごうという強い意思を思わせるに足るものだった。


「俺もそんな予感はしてたんだが、ラナが泣きながら相談に来たんだ、ほぼ間違いないだろうよ」


「今の段階では彼等の中の矜持の重さが把握できていません。何かするにしてももう少し情報が欲しいですね。いくら誇りを重んじるとはいえそれ(自殺)をしなくてはならないほどの案件なのかも俺には理解できませんし」


 そもそもそんなことになるのなら配下の獣人たちは必死で止めると思うのだ。なにしろアードラーさんを慕って奴隷に落ちてでもラナ嬢を助け出す機会を待ち望んだほどなのだ。俺は獣人たちの文化を知らないが、その隊長が死を選ぶというのに何もしないというのは不可解ではある。


「これがまた面倒な話でな。この場合、おっさんが犠牲になると部下の名誉が回復するんだよ。部下を巻き込んだ負い目もあるし、奴の性格からして喜んで人柱になるだろうさ。それが解っているから責任を感じたラナがわんわん泣くんだよ。正直たまらん、マジで手を貸してくれ」


 ラナ嬢の立場からすればそりゃ辛いわな。

 獣人たちが誇りを義理に命をかける種族だと聞いてはいたが、目の当たりにすると人間との価値観の違いに驚く。貴族も体面と誇りに命をかける人種だが、平民の俺としては何も死ななくても、と思わずにはいられないが、巻き込んだ部下の名誉と引き換えなら……うーん、どうだろう。



「手は貸しますよ。あの二人も知らない仲ではないですし、助け出した後で死なれたなんて目覚めが悪いですからね」


「悪い、マジで恩に着る。アードラーには向こう(新大陸)で何度も命を助けられたんだ。このままむざむざと死なせるわけにはいかない」


「とにかく、急いで何とかしないといけない話でもないんでしょう? 帰国するための船は一月(三ヶ月)以上先という話じゃないですか。今すぐ結論を出す必要もないと思います。今は獣人に関する話を仕入れたい所です。具体的には彼等の常識と価値観が知りたいですね。名誉と屈辱のどちらに重きを置いているかだけでも解れば手は打てますが、それより今は先にすることがあるでしょう」


「ああ、アードラー達の外出の件だろう? 相当ストレス溜まってるんだろうが、その話をするにはまず冒険者ギルドの件を片付けないといけないんだよ。そろそろ機嫌を直してくれたか?」


 流石は公爵家の馬車で、石畳の上を走っても殆ど振動がない高級品だ。イリシャはガラス窓から外を食い入るように見つめているし、如月は俺たちの話を黙って聞いている。

 俺の対面に座ったクロイス卿はいい加減ギルドと仲直りしろと言って来るが、困ったな。もはや俺の手を離れているのだが。


「その件はユウナに処理を任せています。俺はもうどうでもいいんですが、ユウナが本気で怒ってるんですって。というか、情報をドラセナードさん経由で手に入れてるんでしょう?」


「まあな。昨日なんかジェイクから王都のダンジョンの詳細な地図データとダンジョンのボスの素材の買取を打診されたと嘆いてたぞ。っと、すまんな、言うのを忘れていたぜ。ダンジョン踏破おめでとう。遂にリルカも踏破されたんだな、地元民として感慨深いぜ」


「そういえばクロイス卿は王都のダンジョンを攻略していなかったんですね。貴方の実力であれば油断しなければ突破できると思いますよ」


「ああ、俺は王都にはそんな長く居なかったんだ。どうしても親父の目が届くからな。一度騒ぎを起こしてからは準備を整えてすぐに他の国へと旅立ったんだよ。そんでいろいろあって新大陸に長いこと居たんだ。実はフィンの実家にも足を運んだことがあるんだぜ」


 クロイス卿の隣に座るフィンさんは微妙な顔をした。


「既に没落した家ですけどね。その後は私があそこに居た時点でお察しください。ですが、その縁でこうしてクロイス様に拾っていただけたのです。ここで心機一転頑張りますよ。ここで自分の地盤を作れば散り散りになった身内も呼び寄せていただけるようですし。他の仲間も気合が入るというものです」


「おう、既に新大陸に居る伝手を使って皆の家族の身の安全は確保している。後は精々気張ってくれ。俺の立場は激しく不安定だが、勢いに乗れれれば相手の領地を切り取り放題だ。その際はお前も領地持ちの貴族だからな」


 クロイス卿は気安く言っているが、まず間違いない未来だろう。王家の先兵として対抗勢力を引っ掻き回す役割を与えられている彼は恐らく多くの北部貴族とぶつかるだろう。その際に不幸な出来事が起きるだろうし、相手の力を削ぐために自分の息のかかった人間を送り込むはずだからだ。


 いかに高級扱いとはいえ奴隷として売られかけた男の逆転としてはこれ以上ないだろう。



「なるほど。時間が出来たらバーニィでも誘って行ってみたらどうです? ボス情報もその際ギルドから解禁されるでしょうから”事故”は減るでしょう」


「ああ、やっぱなんかあるんだな? 長いこと踏破しないほうがいいといわれるだけの事はあるって事か。まあとにかく、ギルドと仲直りしてくれ。そうすればこっちの要求も通りやすい」


 なるほど、身体能力の高い獣人を冒険者として今起こっているらしい問題に対処させるのか。ギルドが手を回した事にすれば彼等も大手を振って歩けるし、体も動かし放題だな。

 それに噂に聞く獣人は生まれながらの戦士でありスカウトであり、狩人でもある。土地勘がなくてもなままかな人間より圧倒的に優秀だろう。

 

 となると、今の揉め事を上手く幕引きしたほうがいいな。


<ユウナ、今いいか?>


<はい。ギルドとの最終交渉中ですが、何かございましたか?>


<ちょうどいいや。早めに交渉をまとめろ。クロイス卿の名を出して彼の骨折りがあった事を窺わせろ。それがこっちにとっても都合がいい。詳細は任せる>


<承知しました。もう少し譲歩を引き出せそうでしたが、この当りが潮時ですね。確定しましたらまたご報告いたします>



「今日中にケリをつけます。クロイス卿の力添えでこっちが仕方なく折れた事にしましたんで、後々にまで上手くギルド利用できるように精々高く恩を売りつけてください」


「マジかよ……期待してなかったわけじゃないが、そこまでしてもらっても返せる物がないぞ」


「ソフィアの後ろ盾になってくれているだけで肩入れするに足る十分な理由ですよ。それはいくら金を積んでも出来ることじゃない」


 この国の王に次ぐ最高権力者が背後に居るだけで不当な扱いは避けられる。これからこの国のアルザスという街にある魔法学院に入学する羽目(ソフィアの祖国ライカールは魔法大国だ。その国の王女が他国の魔法学院にいくのは都落ちに他ならない)になっているので、面倒な軋轢が出る前に公爵家の名前で面倒から護れるのは本当に大きい。



「それはシルヴィアの命の恩人だからだ。今回の件とは関係ないぞ」


「じゃあ、友人を助けるのに理由は要らないからです。クロイス卿のこれからを考えれば使える駒は多い方がいいでしょうしね」


「お、お前の友誼に感謝する。実際問題ギルドにとてつもないでかい貸しが出来るのはありがたいんだ」


「こちらとしても狙ったわけではないので、うまく転がれば儲けものくらいにしか思っていなかったんですけどね」


 俺とクロイス卿は皮肉げな笑みを浮かべあった。あちらの失策により労せずして大きな利益が転がり込んできたのだから。


「そういえば、ギルドの問題は解決する気配はないんですか?」


「聞いた話では全く進展してないいどころか悪化しているな。最近では主要な基幹街道にもこれまで見かけなかった魔物がチラホラ現れているらしい。このままでは大きな被害が出るのは時間の問題だろう。そして批判の矛先はギルドに向けられるというわけさ」



 聞いているとかなりの人数を投入して探らせているようだが、それでも手がかりなしというのはギルドの沽券に関わるんだろうな。


 まあ、俺には関係のない話だな。ドラセナードさんはそのために俺を呼んだような節があるが、俺一人を投入したところで何が変わる訳ではない。<マップ>も地形を示してくれるが、異変を知らせてくれる訳ではないから何ができるわけではない。


 あちらはあちらで頑張ってもらうしかないな。




 ホテル前でセリカと玲二を乗せて馬車は進む。護衛であるアインとアイスは明日まで休暇中だし、今日はジュリアと共にまだ床についている。朝食の時は起きて来たがこびりついた肉体的、特に精神的疲労は簡単には抜けない。今日はこんなもんだろう。一応護衛は俺がやることになっている。

 玲二は俺のスキルとレベルアップのお陰で元気いっぱいだが、これはダンジョンに臨んだ精神状態の違いもあるかもな。


 イリシャは俺と離れることにクズったが、もともとレナと何かを約束していたようで、その事を口に出すとすぐに従った。俺以外とも人の輪が広がっているようで、兄としては一安心である。



 雪音は奴隷に拒否反応を示して不参加だ。玲二と如月は<鑑定>の練習のためについてきている。それともう一人。


「さてさて、どんなレアキャラがいるか楽しみだね」


 俺の肩の上にいるリリィが元気な声をあげた。最近別行動が多かったが、何故か奴隷に興味津々だったのでくっついてきている。


「私はとりあえず数字に強い人材を二人くらい確保できれば文句ないです」


「こっちもそこまで大人数は必要ないんだ、欲しい人材が被ったら相談しようか。しかし、お互い良いタイミングで人材が手に入ったもんだな」


「ええ、あの時は何て事をしてくれたのと思いましたが、こういうの災い転じて福と成すと言うのでしたっけ?」


「えっ、それ日本の諺なんですけと……何で知ってるんです?」


「ああこれ? 昔の稀人が残した言葉よ。彼等の残したものは目立たないけど探せば結構あるのよ? 言葉は珍しいけど仕草や習慣なんかは色々と残っていると聞くわね」


「へぇ。俺ら以外にもかなり来ているんだね」


 逆に逸話になるくらいの数の異世界人が召喚されているという話でもある。特に黒目黒髪が決まり事のように語られるなら、俺のような例外もあるけど特定の地域に偏っている可能性があるな。




「話がそれたけど、私としては商売の経験を持つ奴隷がいれば第一希望ですが……ま、無理でしょうね」


「だろうな。商業ギルドの手前、大手を振って募集中だと立て札を立てるわけにも行かないしな。察知されればどんな手で潰しに来るか」


「ええ、私も計画の修正を余儀なくされています。小さな店から始めるはずが……誤算でした」



 あの倉庫では多くの出会いがあった。俺としては新たに妹が増えたし、仲間とペットが増えた。

 そしてそれはクロイス卿とセリカも同じだ。

 表に出せない違法な高級奴隷として競売にかけられる予定なだけあって、彼等は皆が優秀だった。まともな教育機関が存在しないお陰で識字率など一桁もないであろうこの世界では異例なことに全員が読み書きそこそこの計算、そして洗練された教育を受けていた。


 そしてそのほとんどが新大陸に帰る場所がない、あるいは帰っても居場所のない人ばかりだった。

 そういう人物を選んできっちりと因果を含めていたせいで、助け出されたのに帰還を望む者が半分にも満たなかったのだ。


 帰りの旅費まで公爵家で面倒を見ると約束してもこれである。



 セリカ曰く、鼻薬を効かせすぎたそうだ。確か助け出した時に女達に反応を見る意味でもいろいろ渡していたはずだが、彼女の想像以上に食い付きが良かったらしい。

 

 まさか50人近い女達の中で30人以上も協力を表明するなどということは完全に想定外だろう。


 セリカの計画では最初は小さな店から始めて、徐々に規模を拡大していくつもりがいきなり30人以上の大所帯になってしまった。

 ここに至ってセリカは大幅に計画を前倒しすることにした。

 増えすぎた従業員をちゃんと働かせるために王都でも店を開く予定になった、いや、なってしまったのだ。


 そしてうれしい誤算なのが、その準備は実に順調だった。俺が潰したあの組織は王都にかなりの数の不動産を保有していたようだ。どうせろくでもない手段で手に入れたに決まっているが、そのうちのひとつに大きな屋敷があったのだが、かつて潰れた(奴等に潰されたようだ)商会が本店として使用していたらしく、なんともおあつらえ向きな物件である。


 店で販売する品は雪音が大量に創造中だし、その屋敷の一角には如月が細部にまで拘った喫茶店を開く構想中で、夢は広がるばかりだった。


 商売に必要な商品、店舗、人員とここまで揃っていながらも、肝心なモノが今だ調達できていなかった。


 それが商人、いや、店長になるべき人材である。




 ここでセリカという選択肢がないのが疑問だが、本人は絶対に表へ出たくはないようだ。雇われでも代理でも何でもいいが、その人物に店を任せて本人は裏方に回りたいようなのだ。


 あれほどの情熱を持っていながらの変なこだわりに何か訳ありを感じるが、詮索を拒絶する空気を出していたので聞けてはいない。


 とにかく、今日のセリカは商人、あるいは店舗で人を雇用した経験のある人材を欲していたのだが……本人も口にしていたが、難しいだろう。


 いきなり奴隷商人の所に出向いてあれこれの奴隷が欲しいと言ってもあちらも普通は用意できない。

 今日のように偉い貴族様の買い物であれば、先に使いの者が要望を伝えておき、店が探して準備をしておくのが通常である。

 貴族に足を運ばせて特になにもありませんでは店側の首が物理的に飛びかねない。


 だが、今回はその方法を取らなかった。商業ギルドの横やりをセリカが嫌ったせいである。


 前にも書いたが、商業ギルドは成功者達の集まりであり、この場合は新規参入の排除があるらしい。商売で勝ち続ける一番の方法はより良い商品を提供することではなく、有望な競争相手を叩き潰す事、これに尽きる。

 商業ギルドが肥え太った理由はまさにそれだという。有望な新参をあの手この手で芽の内に潰しているからに他ならない。勝てる勝負をするより、負けない戦いを続けていると表現すべきだが、事実として新参がこれをやられるとほぼ太刀打ちできないのも事実だ。

 そこまでするのかと俺は思ったが、逆にそこまでするから彼等は勝ち続けているのよと諭されてしまったほどだ。


 だからセリカは奴隷の希望を出さなかった。これから向かう奴隷商人も大店だけあって当然商業ギルドの一員だ。商売の経験者を探していると聞けばどこから情報が漏れるか解ったものではないからな。



 そのせいで店から選ばれて出された人材の中に商人経験者が居ることを願うしかないという運頼み極まる状況になってしまった。


 俺も一応心当たりはあるんだが……あれは最後の手段だ。




 王都、いや国一番の規模を誇る奴隷商人の店に到着した。

 その場所は王都の一等地の中でも有数の立地であり、奴隷商がこのような場所に店を構えられるという事実がその立場を教えている。なにしろ周囲には国を代表する商会の本店が軒を連ねているのだ。


 既に先触れが来店を伝えていたので商会長直々に出迎えを受けた。さすが王都で王家に次ぐ権威を誇るウォーレン公爵家である。


 通された店内も貴族の応接間のように豪華な装飾品ばかりで贅を凝らしてある。

 今回のように貴族が直々に来店して高級奴隷を見定める事もあるからこのような部屋が要るらしい。


 俺の勝手な予想では、店内を歩き回って気に入った奴隷を選ぶのかと思ったが、どうも向こうが勝手につれてくるのを選ぶらしい。

 ああ、そういや元から要望を伝えてあるから探す手間を省いたつもりなのかも。そうなるとますます期待薄か、セリカが当てにしてないのも頷けるというものだ。



 そして連れてこられたのは十数人の男女だった。ほぼ均等の男女比だが、年齢はバラバラだ。どういう基準で選んだか知らんが男はまるで初老に見える疲れた顔の40代から20代まで、女は歳若い者が多かった。



「フツー」


 リリィの呟きがそのすべてを表していた。別に悪いわけではない。国一番の奴隷商、流石の品揃えと言うべきで粒揃いである。悪く言えば特徴がないと言えるが、これは貴族相手の商売で奇を衒った行為を避けただけとも言える。

 

 むしろいくら公爵家の紹介を得た形とは言え初対面の貴族に尖った奴隷は出さないだろう。

 事実、買う方の二人もそんなものかという顔をしている。



<いや、だって奴隷だぞ!? ここは訳アリ美少女や流浪の王子やら国を追われた大将軍やらが混ざっているべきじゃねーの?>


<そう、そうよね! それくらいあるべき! やっぱ玲二は解ってるわね!>


<君達は特定のジャンルの影響を受けすぎだね……>


<???>


 声に出さず<念話>で会話しているので聞こえてはいないものの、俺達の気配を感じ取ったのかセリカが咎めるような視線を送ってきた。


<いや、お約束っていうのは数多くあるからお約束になるのよ。つまりどこかに居るはず!>


<おお、確かにそうだ。そうに決まってる!>


 盛り上がっている二人を尻目にクロイス卿とセリカは品定めを始めた。ある程度絞ったら面談するようだが、<鑑定>でも特筆すべきものはないから俺らの出番はないだろうな。


 セリカに視線で良い出物はないと伝えると、元から大して期待していなかったのだろうセリカは小さく頷くだけに留めた。



 そして奴隷たちの自己紹介が終った後、別室にて面談を行うようなのでそれに乗じて俺と玲二は応接間を出た。セリカと共に喫茶を開く予定の如月は人を見ておく必要があるのでその場に残る事にしたようだ。

 こちらとしてもすぐに二人と<念話>で連絡が取れる位置に彼が居るのは有り難い。



 さて、それでは探検といこうか。


「目指すはレアキャラ! いざ行かん!」


「おお!」


 実にノリの良い二人の後を追う形で俺も続くのだった。




 この店には<マップ>を見ても多くの人間が居るが、誰が奴隷なのかの表記はない。しかし、出会う人に貴方は奴隷ですかと聞いて回る訳にもいかない。


「解りやすく奴隷の首輪でもしてありゃいいんだけどな」


「高級奴隷は首輪をしないんだってさ。確かに逃げてもここの方がいい暮らしできそうだな」


 高級奴隷とやらが一見しただけでは誰が奴隷が見分けられないほどの暮らしぶりなのは確かだ。

 だが、解らない事は知っている人間に尋ねればよい。


 明らかに店の従業員と思われる若い男が居たので<交渉>全開で話しかけた。


「失礼、少々ものを尋ねるが、よろしいか?」


「え、は、はい、お客様。何かございましたでしょうか?」


 今の俺達は貴族の関係者に見られるようにクロイス卿から渡された上等な服(玲二に言わせると大したことないみたいだが)を身につけている。実際は平民なのがバレないように精々上から目線で話を進めることにしよう。


「我等は主人と共に来たのだが、我等は我等で奴隷を購入したいと考えている。しかし、ここは高級奴隷しかいないのであろうか? あるいはもう少し手頃な価格の奴隷はいるのか尋ねたいのだが」


「はい、当店は主に高級品を取り揃えておりますが、提携店ならば様々な価格帯の商品を扱っております。本来であればそちらをお勧めいたしますが、今回は特別に当店の裏庭から系列店に繋がる勝手口をご利用いただいて、そちらの店をご使用になるとよろしいかと。今の時間であれは門の鍵も開いておりますので、そのまま通行いただけます」


「ふむ、そうか。ではお言葉に甘えるとしようか。手間をかけたな」


「いえ、よき出会いがあります事をお祈りしております」


 礼の大銀貨一枚を握らせるとその従業員は最敬礼で見送ってくれた。へえ、系列店か、確かにあるな。


「<マップ>ってこうやって更新されるのか。さっきまでは区画しか出なかったのに今は店の名前とどんな商店なのかもインプットされてる」


「そうなのよ、だから結局は自分の足で埋める必要があるのよね、便利なようで不便なスキルなの」


「いやいや、現在地と主な地形や道が解るだけでも十分だろ。少なくともこれのおかげでこの王都で迷う事はないわけだし」


「そういうことだ。地図を自分で埋めるのも楽しいもんさ。じゃあ、系列店に行ってみようか」



 綺麗に手入れされた庭園を抜けて細い道を歩いてゆくと、確かに小さな門があった。向こうには他の店の庭があり、木箱や何やらが雑多に置かれているのが見えた。


 これは明らかに客向けに案内する場所じゃないな。実際は<交渉>の効果で無理矢理聞き出したようなもんだが。


「うっ、これは……確かにこれが俺のイメージする奴隷商だわ」


「低級ならこんなもんなのかね。管理も杜撰だが、前の所よりかは期待が出来そうではあるな」


 裏庭に当たる場所から他店舗に入った俺達は首輪をつけられた奴隷達がたむろする空間を見やりながら店の表を目指した。ここから奴隷を勝手に物色するわけにも行かないしな。


 しかし、道を一本外れたら一気に品が下がったな。ウィスカでも表通りを外れたら一気に寂れるのはよく見るが王都ではそれが寄り顕著だ。何しろ先程までは王都で一番格式の高い大通りだったのにここの空気は野卑で粗野そのものだった。


 男二人で入ったからよいものの、もし女連れだったら昼間でも危険なことになっていたかもしれない。相手は首輪をつけられた奴隷たちなのに、そんな事を感じるほど空気が悪かった。


「ああ? なんだ客か? いや、失礼しました貴族様、出迎えもいたしませんで。この度はどのような奴隷をお探しでしょうか」


 店の奥から現れた盗賊の首領といわれても納得しそうな人相の悪い男が、こちらの服装を見て貴族と勘違いしたのかもみ手で擦り寄ってきた。

 リリィが人は見た目で9割判断するって本当だねぇ、と誰ともなく突っ込んだ。


「ああ、君は店主か? 尋ねるが、この店はどのような奴隷を主に扱っているのか?」 


「へい、ウチは借金奴隷や犯罪奴隷を主に扱っておりやす。お貴族様のご希望はどんなもんで?」


 掘り出し物を探しているなどと正直に言えるはずもない、既に見える位置にいる奴隷という奴隷を<鑑定>しまくっている玲二にも黙っているように目で伝えると適当に言葉を濁した。


「活きのいい奴を探しているが、見た限り今は居なさそうだな。ここ以外にも奴隷はいるのか?」


「すいやせん。うちの在庫は今これだけでして……いえ、もう間もなく新たな商品が入荷する手筈でして、ああ、あの馬車です。あちらを先にご覧になっては如何でしょうか」


 視界の端にゆっくりと近づいてくる幌馬車の中に新たな奴隷が連れて来られるという。これまで見た奴隷にたいした奴はいなかった。スキル持ちなんてごく僅か、それも片腕を失っている<戦士>持ちや明らかに肺を患っている咳をしている<僧侶>など、どうにもならない奴しかいなかった。

 彼等にどんな事情があるのか知らないが、別に救済してやる義理も恩もない。むしろ俺が助けて欲しいくらいだ。


<特にめぼしい奴はいないな。ここの空気からしてヤバイ奴しか居ないんじゃないか? さっきの店との落差が激しいな。本当に系列店かよ>


 玲二の疑問にはこの人相の悪い主が勝手に喋ってくれた。


「ウチは独自のルートの他にお向かいの店から”不用品”を卸してもらっておりやす。その”不用品”はマシなのもありますが、どうしても使えないものが多くて鉱山送りにするしか能のない奴らばかりでさあ。今は時期が悪くてちょうどそういった連中ばかり店においていやすが、あの馬車は私どもの独自ルート品ですから、きっとお気に召していただけるかと」


<だ、そうだ。雪音が聞いたら激怒しそうな話だ>


<ユキは潔癖症だからな。向こう(日本)だって豊かではあってもけっして楽園じゃなかったよ。むしろ人の悪意はあっちの方が性質が悪いかな。程度の違いはあるにしても地獄はどこにでもあるもんさ>


 年に似合わず冷たい事を言う玲二の声は恐ろしさを覚えるほど感情が消えていた。異世界からこちらに来て帰る気が一切ない理由もそのあたりなんだろうな。




「おう、()を降ろせ!」


 どう見ても店員というより野盗の集団というような男達が馬車の後部扉を開けると、そこから首輪に手枷をされた奴隷たちが降りてきた。その足取りは力なく、己の暗い未来を悲観しているようだ。

 

「お、こりゃまた」


 玲二の視線の先には、というより大方の男共は10人ほどの奴隷のうちの一角、4人の若い女に注がれていた。だが、粗末な服を着させられた上でもわかる豊満で引き締まった体を見るに、あれは堅気じゃないな。彼女達だけ足枷までされているし、奴隷の中でも一番元気だった。


「お頭! 今回は上玉を拾えましたぜ! それも格安で! これで次の組頭は俺に……って客か、こりゃ失礼」


「馬鹿野郎! お客様の前だ! 礼儀正しくしねえか!」


 その客の前で怒鳴る店主のあんたもダメだろうと言つつ、俺は女達に注意を向けた。多くの奴隷たちの顔には生気がないものの、彼女達ともう一人にはギラギラとした熱意が、なんとしても生き抜いてやるという決意が見て取れた。その目の光に圧倒されそうになるが、彼女達の腕にある揃いの文様が気になって<鑑定>をした途端、俺は表情を変えないことに苦労する羽目になった。


「だがこんな上玉持ってくるとはやるじゃねえか! お前がそこまで出来る奴とは思わなかったぜ」


「へへへ、俺が本気を出せばこんなもんでさあ」


「どうです貴族様、こんな上玉はなかなかお目にかかれませんでしょう? これならお向かいの店に出しても遜色ねえほどですぜ。それも4人ともタイプこそ違うが振るいつきたくなるようなとびっきりだ」


 好色な視線を向けられた女達は真っ向から睨み返している。言葉こそ出ないが、負けん気だけは旺盛なようだ。

 だが、俺の気分は冴えない。つまらなそうな顔を作り、得意気な男の顔を見た。


「君はあの4人をいくらで買った? 気持ち悪いくらい安かっただろう? 俺の見立てじゃ金貨20枚でも買われない筈だ」


「な、なにを仰るんで? あれだけの女達ですよ、金貨100枚だっておかしかねえ、変な言い掛かりをつけるのは止めてくださいよ」


 俺は女達の腕にある奇妙な文様を指差した。


「呪いつきの女だぞ? いくら美人でも後5日で死ぬんじゃ誰も買わないだろう。あの腕の所にある黒い点が残りの命の日数を表している。あいつら、女冒険者だろう? 何処かのダンジョンで罠の解除にでも失敗したんじゃないか?」


 俺の言葉に女達が下を向いて唇を噛んだ。その反応を見た店主は連れて来た男の頭を殴りつけた。


「テメエにゃ金貨100枚しか渡してねえ。あの女たちならどう見積もっても一人金貨50以上は固い。訳アリでもなきゃ買えねえ額だ。テメエ、安さに釣られてクズを掴まされやがったな!?」


「そんな! お頭、話を聞いて下せえ!」


 店主は男を容赦なく殴り始めた。人が殴られる音と許しを請う声が薄汚れた奴隷商館に響くが、こればかりはどうしようもない。

 特に拙いのは俺達がこの場に居合わせた事だ。玄人が紛い物をつかまされた事を他人に知られては商人が命をかけて守り抜く”信用”を失う事になるからだ。多分俺に何らかの取引をして口を閉じてもらう必要があるだろう。

 さてどうするか。


<なあユウキ、気付いているよな>


<もちろん。だが気取られるなよ。あんなナリでも商人だ。この勝負、欲しい物を顔に出した時点で負けだぞ>


<それよりあの女の人たちどうするの? 結構強力な呪いだよ? 放っておくと間違いなく後5日で死んじゃうよ>


 うーん、どうしよう。冒険者は究極の自己責任の世界だ。失敗(ヘマ)も自分でケツを持つべきであって、助けを求められても対価がない場合は安易に手を出すべきじゃないと思うが……でも女を見殺しにするのは気分が悪いな。


<あいつら助けてもいいかな?>


<むしろ見捨てる気だったのかよ!? そりゃないだろ。ステみたらかなりの実力者だぜ。勿体無さ過ぎる、絶対助けるべきだって!>


<これから冒険者ランクあげるんでしょ? そのとき一緒にいてくれる人確保したと思えばいいじゃん>


 リリィ(最高権力者)のお許しが出たので、彼女達を買うのは確定だが……どう話を纏めるか。さっきの今でいきなり買うなんて切り出したら怪し過ぎるな。


 すぐに思いついた方法は多分いけるが……他に何も思いつかない。説得力はあるんだが、我ながら最低の作戦なんだよな……。


 しょうがない、やるか。



「店主、お楽しみの所悪いが、ちょっといいかな」


「はあ、はあ。こ、こりゃお客様、とんだ所を」


 既に顔が原形を留めないほど部下を痛めつけていた店主は俺の事を忘れ去っていたようだ。慌てて俺に向き直ると頭を下げた。


「大変お見苦しい場面になっちまいました。こんな事を頼める義理じゃございませんが、どうかこの事はご内密に願えないでしょうか」


「それなんだが、店主。あの女たち、後5日は()()()()んだ。娼館にでも格安で卸せば最低限元は取れるのではないかね」


<うわ、サイテー>


<ないわー、ユウキ、それはないわー>


<黙ってろ。目的を悟られずに目的果たすにゃ俺がゲスになるのが一番なんだよ>


 俺の提案に店主は同類を見る目で頷いた。いや、そこで頷くなよ。


「その手もあるんですが、どうしても足元を見られまさあ。壊れるまで酷使しても半分行けば御の字でしょう」


「死んだ後も使い道はあろう。君の伝手に()()()の知り合いはいないのか? 私が紹介してもいいが……それは筋違いか。ではどうだろう、私が原価であの女たちを買い取ろう。全てが終わったら私が処理するから君には面倒をかけない」


「よ、よろしいんですか? そりゃこちらとしては願ったりですが」


<ユウキ、流石に死んだ後はどうよ。キチク過ぎね? あの女の人たちの視線がヤバすぎるんだが>


<演技だ演技。真面目にとるなよ>


 こちらを呪殺しかねない目つきで睨んで来る女性陣は後で事情を説明しよう。これも本命を隠すための技術だ。実際、この店主もドン引きしていて、それ以外のことに気を払っていない。


「で、いくらで買った? 正直に答えれば即金払ってやろう」


 ボロ雑巾のようになっている男に視線を送る。


「き、金貨80枚……」


 俺は店主に視線を送り、彼はボロ雑巾を蹴り上げた。


「ぎ、金貨70枚でず……本当でず、じんじて……」


 涙を流しながら哀願するボロ雑巾にため息をついた。店主が本当に金貨100枚を渡したとして、あの女に70枚支払ってさらに残りの6人を金貨30枚で仕入れるのはかなり難しいと思うが、向こうも商売だしこちらが少しは譲歩する姿勢も必要か。


「仕方ない。そうだな、男手も元から欲しかった所だ。あそこの男もつけてくれれば金貨70枚で手を打とう。どうだ?」


 懐から出した金貨10枚の束を7つ投げ寄越すと店主の顔は喜色に歪んだ。これで交渉成立だな。


「今すぐに奴隷紋の本契約をいたしやす!」


「いらん。どうせ5日後には死ぬ女達だ。そっちも無駄な金は使う必要はないだろう」


「で、ですが、奴隷紋がないと最悪逃げられる恐れも……」


「そうか、君は私が奴隷に逃亡を許すような慈愛溢れる優しい男だと思うのか。いや、実に有り難いな、ここまで好意的な評価を受けたのは生まれて初めてかもしれない」


<……うわぁ……>


<ノーコメントで>


 君らそろそろうるさいよ。


 俺はただ満面の笑顔で応えてあげただけなのに、何故か店主は青い顔で冷や汗をかいているのは何故だろう。




 その後はとんとん拍子に話が進んだ。店主はまるで一刻も早く俺に立ち去って欲しいといわんばかりに至れり尽くせりの扱いをしてくれた。本来ならば店と契約を交わす書類が必要だが、向こうの落ち度を覆い隠すためにそれは無しになったし、奴隷をそのままの姿で歩かせるわけにも行かないなと口にしたらそれっぽい貫頭衣まで用意してくれた。


 これを着せたら少なくとも奴隷を連れ歩いているようには見えなくなった。邪教の生贄のように見えなくもないけれど。


「お客様、この件はくれぐれも」


「解っている。お互い無かった事にしよう。君も同好の士の私の事を公言してくれるなよ」


 脅しつけるように店主に言うと、彼は震えたように頷いた。

 しかしなんだ、まるで警邏に呼び止められた小悪党のように落ち着きがないな。別に変な事をした覚えはないのだが。


「では、さらばだ。お前達も行くぞ」




「で、どこへ行くんだ? 馬車に戻るのか?」

 

 うまくやったな、と俺の隣で拳を握る玲二だが、俺は背後の女性陣の視線が痛くてそれ所ではない。女達は手枷に足枷までさせられているから逃亡の恐れはない。枷の鍵は貰っているが、衆人環視の中で外すのはちょっとな。落ち着いて場所でやるとしよう。


 こういった気の強い奴隷になると本来は強制力のある奴隷紋をつけて主人への反抗心を奪うらしいが、現状手枷足枷があって逃げたとしても誰かに保護されるなどという場合はないようだ。

 たいていは最寄の警邏か奴隷商人に連れて行かれるのかオチである。


「そう聞くと不思議だよな。完全に一個の人権として認められてないみたいだ。始めに聞いた説明と違くない?」


「奴隷にも義務と権利があるってことさ。義務を履行して初めて権利を主張できる。逃げ出しておきながら自由になりたいってのは無理筋ってことだ。奴隷に落ちるってのは一応何かやらかしているはずだからな」


 俺の言葉にただ一人おっさん奴隷が顔を上げたが、俺が振り向くと全てを諦めたように下を向いてしまった。

 それはともかく、皆がこのままって訳には行かないだろう。どこかで落ち着きたいが……一番いいのは宿屋かな。


 <マップ>で探すとすぐ近くに小さな宿屋があった。この件は色々と特殊なので借り上げるには丁度いいか。


「この先に宿屋がある。とりあえずそこで話をしよう」


 女達の視線が一段と険しくなったが、弁解はそこでするとしよう。


 なにしろ君達は完全におまけなのだ。


 俺達の目的はこのおっさん奴隷にあったのだから。


  


楽しんで頂ければ幸いです。


奴隷といえば不幸な身の上の美女(偏見)ですね。

本命はおっさんでしたが。


ここでおっさん奴隷の<鑑定>結果です。完全にネタバレですが、ここで晒しておくと

本編で取り上げなくても皆さん概要を理解してくださると思うので。


エドガー・ランデック

年齢 48 レベル35 職業 商人LV6


スキル <交渉LV2><目利き><頑健><人物眼>

 

かつてランヌ王国でランデック商会を率いていた会頭。7年前に他国へ出向いて買出し中に大規模な盗賊団に襲われ、商隊は壊滅の被害に遭う。盗賊団は裕福な商人であるエドガーから身代金の要求をせずに躊躇せず始末しようとした。

 陰謀の匂いを感じたエドガーは逆に隠し持っていた金品で賊の一人を買収することに成功。偽の死体をでっち上げで難を逃れるが、生きて近くの町にたどり着いた時には全てが終わっていた。

 祖国の商会は取り潰しの憂き目に遭い、家族は皆殺されたと知らされたエドガーは生きる気力を失う。異国でただ朽ちてゆく事を受け入れた彼だったが、滞在していた村が人狩りに遭って奴隷に落ちた。異国人として身の証を立てられなかった彼は犯罪奴隷として生きていく羽目になるが、生まれ持った商才と受けた教育のおかげで買われた先で生き延びる事に成功する。

 その家もまた没落し、奴隷として流浪の日々を送る中でエドガーはとある噂を耳にする。

 ある組織が自分の商会を手に入れるために汚い罠を仕掛けたというのだ。

 

 ウロボロスという急成長中の組織と揉めていた彼は薄々その事実に感づいていたが、明確な証拠を耳にして復讐を決意する。どんな手を使っても祖国に戻り、あの組織の人間に一矢報いる。

 その決意だけで全てを失った彼は今日も生きている。


 商人レベル6は大陸有数の数字です。殆どいないと思っていただければ。



 次回は水曜日予定でかんばります。王都編は相変わらず長いです、目標の半分も行っていません。頑張らねば。


 読んでくれる皆様が私の励みです。本当に感謝しております。

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