第一話 転生しました
二話目です。
これで、今まで書いていた分はなくなりました。
うん?おかしい、死んだと思ったのに意識がある。つまり、ここが死後の世界なのか?
つーか、周りが真っ暗だ。いや、違う。あれ?目が開かないぞ?・・・・・・だから真っ暗だったのか。
「/☆◆△*△☆☆++=*★!」
ん?なんか声が聞こえるな。なんて言ってるのかわからないが、声が聞こえるってことは死んでないのか?
っていうか、体が動かないんだがもしや全身麻痺か!?・・・・・・ありえなくはないか。つまり俺はこれから一生このままってことか。いや!俺は超人だしもしかしたら治る可能性も!
せめて眼だけでも開けたいな。つーか、開けてみればいいのか。
そう思って俺は目を開けてみる。
「あうっ!」
うおっ!眩しい!しまったゆっくり開ければよかった。おかげでなんか変な声が出てしまった。
まったく、なんだよ「あうっ!」って、赤ちゃんかってーの。
俺は改めて今度はゆっくりと目を開けてみる。
すると、目の前には巨大な二人の人間の男女がいた。二人は覗き込むように俺のことを見ている。
「◆△〇☆◇!」
うおっ!なんか、喋った!なんて言ったのか全く分からないが。というより、ここはどこだ?病院というには、なんか天井がレトロチック・・・・・・というより木造の病院なんてうちの近辺にあったか?
そもそも、首が動かなくて周りが見えん。見えるのは、二人の男女だけだ。
・・・・・・つーか、この二人おかしくねぇか?大きさはもちろんだが、容姿がおかしいだろ。男の方は青髪で翠色の目をしている。女の方は銀髪で澄んだ蒼色の目をしていた。
・・・・・・うん、おかしいよね。女の方はともかく、いや、まぁそれも結構おかしいけどさ。それ以上に男の方、青髪て!そして、翠色の目ってなんだよ!?
おかしい。地球じゃ考えられない。しかも見たところ医者って感じじゃないし、ナース服も白衣も着ていない。嫌な予感が駆け巡る。俺は必死で目線を自分の体に写し、自分の手足を見てみる。
・・・・・・はい、ぷにっぷにでした。赤ちゃんかってーの、じゃなくて正真正銘の赤ちゃんでした。
はい、わかってます。アレですよね、転生ってやつですよね。しかも、この二人を見る限り異世界転生ってやつですよね。
あれですかね?ってことはこの二人は俺の新しいパパさんママさんってことなんですかね。
・・・・・・悪い、取り乱した。
でも、仕方なくないか?「生まれ変わったら・・・・・・」とか言って死んだら本当に生まれ変わったんだぞ?しかも異世界に。また、あいつらに会うのはちょっと無理っぽいかな。
「リュ△★、〇☆◆=?」
「◆▽/=*;#&★☆:$◆?」
すいません、パパさんママさん。ちょっと何言ってるかわからないです。
はい!というわけであれから一週間たちました!
ん?キャラ変わってないかって?うん、それは俺も思った。どうやら、この体に引きずられて精神年齢が下がっているらしい。・・・・・・いや、さすがに赤ちゃんレベルまで下がってはいないですよ?まぁ、そこまで影響はないと思うが、今の生活には精神的なダメージは蓄積している。
うん、大体分かるだろ?そう!転生物の小説でよくあるアノ拷問だ。排尿なんかも我慢できないし、腹が減れば勝手に泣きたくなってくる。そして、母乳イベントだ。
・・・・・・うん、正直恥ずかしくて悶え死にそうになった。
俺もよくラノベとみて大変そうだな、とか思ってみたけどまさか自分が味わうことになるとは思ってもみなかった。
まぁ、それはいいんだ。・・・・・・いや、全然よくないんだけど。それだけならまだマシなんだ。
俺は今赤ん坊、生まれてから然程時間は経っていないようだ。まだ、首も座ってないしハイハイもできない。
・・・・・・暇なのだ。とにかく暇だ。ベットから出て歩き回ることもできないし、話し相手もいない。なので、最近は言葉の理解と観察に時間をあてている。
言葉の方は大体わかってきた。日常的な会話なら問題なく聞き取れる。一週間で言葉が理解できるなんて普通ではありえないだろうが、この体のスペックはめちゃくちゃ高いようだ。おかげでこの世界のことも少しずつわかってきた。
この世界の名前はまだわからないが、一週間が七日だということがわかった。それと、どうやらこの世界には魔法的なものがあるらしい。
きっかけは、俺が意識を取り戻してから三日目。・・・・・・うん、二日目はさっき言った羞恥プレイでそれどころじゃなかったんだ。・・・・・・ごほん!この世界は異世界ものでよくある中世ヨーロッパ的な文明で照明などはない。
だが、夜なのに明るかった。どうやら、魔道具というものを使っているらしく全体的な文化は地球に届かないが、一部は地球よりも優れた技術があるようだ。
「は~い!リューカちゃんご飯の時間ですよ~♪」
ああ、またあの時間がやってきたようだ・・・・・・。
拷問の時間が終わり、ママさんが俺の背中をポンポンと叩きゲップをさせる。そのあと、いつも通りベットの上に寝かされた。
俺の今世でのママさんはめちゃくちゃ美人さんだ。姓はまだわからないが、名前はソフィアというらしい。母親なのでそういう感情はないが、十六、七歳くらいのその容姿は美少女と美女の間くらいでどちらの魅力も併せ持っており、もし自分の親でなければ告白して玉砕していたかもしれない。
・・・・・・玉砕しちゃうのかよ!
スタイルも良く、いわゆるボンッ!キュッ!ボンっ!だ。背中まで伸ばしたふわふわの髪で毛先の方は少しウェーブがかかった銀髪で身長は160くらいのゆるふわ系の女神さまだ。
他にも三人ほどメイドさんがいるらしく、どうやら貴族っぽい家柄のようだ。三人のうち一人はまだ会ったことが無いため、説明はまた今度にしよう。
「ソフィ、リューカ!今帰ったぞー!」
おっ!どうやらパパさんが帰ってきたようだ。パパさんはどうやら騎士をしているらしく、あまり家にいない。今日を含めても三回ほどしか会ってない。まぁ、そうはいっても俺が意識を取り戻してから、まだ一週間しか経っていないのだが。
さて、パパさんの容姿だがスラッとした細マッチョだ。青髪の短髪で身長は180より少し高いくらいの爽やか系イケメンだ。しかし、このパパさんとても残念なところがある。
「おぉー!リューカ、元気だったかー?パーパーだーぞー!かわいいなー、こいつめー!高い高いしてやろうかー?」
・・・・・・はい、パパさんはものすごい親バカでした。爽やか系イケメンから残念系爽やかイケメンに転職しました。まぁ、きっと俺が成長していくにつれて収まっていくに違いない。そうじゃないと俺が困る。
・・・・・・ていうかパパさん、高い高いからぐるぐる回るのやめてもらえませんかね。いや、ホントは高い高いもやめてほしいんですけどね。
いやいや、冗談じゃなくてですね。こちとらまだ、首も座ってないんですよ。高い高いだけでも首がガクガクして気持ち悪くなるんですよ?それに回転が加わるんですよ?
さすがに泣きますよ?ていうか、泣いていいですよね?それじゃあ泣きますよ?
「びえぇえええええええぇぇ~~~ん!!」
「うぉっ!どうした!?どこか痛いのかっ!?」
いやいや、ちげぇよ!原因はパパさんだよ!ていうか、ママさんも止めてくれよ。
・・・・・・あれ?・・・・・・ママさん?なんか銀色のオーラが立ち上っているんですけど。しかも、その後ろに般若が見えるんですけど?
「あ~な~た~?」
「うぉっ!どうしたソフィ!?なんで、いきなりリューカをベットに寝かすんだ?リューカがビックリするだろ!?」
「すこ~し、お仕置きが必要ですね~?」
「ブフゥゥウウウ!?」
そういうと、目にもとまらぬ速さでパパさんに近づき、次の瞬間パパさんが吹き飛んだ。
「おぉう!?」
「ごめんね~?リューカちゃん、ビックリしたでしょ~?」
いやいや、一番ビックリしたのはママさんの強さにですよ!?というか、ママさんの腕になんか鱗っぽいものがあるんですけど?しかも手のひらからさっき見たような銀色のオーラが見えるんですけど!?
「イテテテテ、いきなり何をするんだ、ソフィ」
「何をするんだ、はこちらのセリフよ~。リューカちゃんはまだ首も座ってないんだから、あまり激しく動かしちゃダメよ~」
「そ、そうか。それは悪かった。でも、わざわざ竜化するほどか?」
「うふふふ~。最近なまってましたから~」
「そ、そうか」
いやいや、おかしいよ!?何この夫婦!まずパパさん、なんでそんなにボロボロなのに元気なんですか!?
それとママさん、竜化って何ですか!?あれですかね?実は竜人でしたってオチですかね。
ん?ってことは、俺も竜人なのか!?いや、ちょっと待て。パパさんは普通の人間っぽいから半竜人ってやつか?どっちにしても夢が膨らむね!
どうでしたでしょうか?
誤字脱字などがありましたらご指摘ください。
今月中にもう一話載せたいです。