◆◆ 20日目 ◆★●
洋上生活二日目。
ぐあいがわるいので、
きょうのにっきはおやすみです
ほかのみんなは、たのしそうでした
しねばいいのに……
ぐ
き
ほ
し
……いや、意味とかないんですスミマセン……
とりあえず、アレです。
もしかしたら気になっている方もいらっしゃるかもしれませんが(誰)、
シスとイオリオがわたしのことをお慕い申し上げているかもしれないっていう話は置いておきます。
恋愛沙汰はわたしの手には余るのです……
そのうち解決するからさ……!
イオリオだって「悪い。今のは失言だったな。忘れてくれ」って言ってたし……
そ、その優しさに甘えさせてもらおっかなーなんて。
今のわたしたちは恋なんてしている余裕はないんだよ!
こんな世界に閉じ込められて、キャッキャウフフなんてしていられるか!
わたしは現実世界に戻るぞ!
というわけで……『(∩゜д゜)アーアーキコエナーイ』……します。
誰だヘタレって言ったやつ!
出てこいよぉ!(泣)
と、少しだけ楽になったから日記を書いていたとき、イオリオに聞かれました。
「こんなときにも書いているのか……そんなに大事なものか?」
「まあ夢……だからね」
「……夢?」
わたしはなにも言いませんでした。
……こういうの、誰かに告げるのって恥ずかしいからね。
それでもわたしは物語を描いてゆくよ。
わたしの、わたしだけの冒険記。
いつかこのお話が、実を結んでくれるって信じてね。
そんな風にニヤニヤとするわたしを、イオリオは怪訝そうな目で見ていました。
……変な子だって思われたかな。
まあいいよね、いまさらだし。
――べ、べべべべつに意識しているわけじゃないんだからね!
明日からはいつものわたしですよ!!
「……なにを頭を押さえて悶えているんだ」
う、うるさいなー! もー!




