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ルルシィ・ズ・ウェブログ  作者: イサギの人
第一章 始まりのヴァンフォーレスト編
13/60

◇◆ 10日目 ◇◇

 

 うー……頭がガンガンして、全身がダルい……

 今ベッドの上です……とりあえず、昨日のことを書くよー……

 

 

 力尽きて、わたしは霊体としてその場に留まっていた。

 コールでの会話はできるようで。なぜかルビアにくどくど怒られた。

 無茶し過ぎ!とか。

 いや心配してくれているってわかっているよ……うん、わかっているけど……

 違う、悪いのはギフトなんだ……


 

 ワータイガーが手紙と、あとレアっぽい装備をドロップしていた。

 あれです。彼が使っていた日本刀のような武器です。

 どうやら取得後の受け渡しができないレアアイテムのようで。

 本来はこういう場合ダイスロールで所有権を争うのだけど、なぜかシスもルビアもわたしが持つべきだ、と主張してきました。

 最初のレアはギルドマスターに、だってさ……

 生きていたら思わず感動して泣いちゃうような良いシーンだったんだろうけど。

 もうそのときのわたしは申し訳ない気持ちでいっぱいで。

 ありがとうシス、ありがとうルピア……

 そしてスミマセン……




 彼らに先んじて、わたしだけヴァンフォーレストへと帰還することに。

 霊体状態の時に“寺院へ戻る”を選択してみると……

 目覚めたのは寺院の棺桶の中だった。

 おいィ? 趣味が悪いんだが!

 ちょっとお坊さん、そんなビックリした顔しないでよ! 

「なんと、生き返ったか」って、そりゃ生き返るよ!

 生き返らせてくれよ!

 


 この間もコールでずっとルピアに怒られています。

【犠牲】の代償大きいなあ!



 ていうか目覚めたら、めっちゃ具合悪い。

 ログを確認すると【衰弱】とあります。

 ダルいのもあるけど……

 これは衰弱っていうか、風邪って言ったほうがいいんじゃないかな……

 頭ぼーっとしているし、世界がぐわんぐわん回っているし……

 あと、軒並みスキルが下がってました。

 せっかくあげたスキルが……ていうか《テンペスト》忘れてるし!!

 このままではわたしの寿命がストレスでマッハに……!

 

 

 というわけで、わたしはギルドハウスの自室でぐったりしています。

 うーうー、これ一体いつまで続くのー……

 お昼寝して起きてもまだ衰弱のままなんですけどー……

 早くー、早くー、みんな帰ってきてー。寂しいよー。

 こんな恰好悪い姿は見せられないので、モモちゃんにお礼を言いに行くのは明日にしよう……

 あー早く、ドロップ品の日本刀、振り回したい……

 これわたしの持っていた大斧より遥かに攻撃力が高いんだぜ……

 フフフ……銘は【一期一振いちごひとふり】。

 かっこいー……

 


 

 あ、みんな帰ってきた!

 みんなおかえりー……

 って、う、うわあルビアやめてわたし衰弱人なんだからいきなり抱きついてきたり体重支えきれないしちょっと待――ッ!

 

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