アッサムのチャイ
ティラミスに出したのは、アッサムで作ったチャイだった。
店主が最初、自分用にいれていた紅茶は、この騒ぎで蒸らし過ぎ、濃くなり過ぎてしまっていた。
それで紅茶液を手鍋に注ぎ、ミルクと共に軽く煮込んでみたのだ。
本来のチャイの作り方からは少々外れているが、自分の朝食用にするつもりだったので、大雑把でも良いか、ぐらいの気持ちだった。
「客が落ちていた日。」より
☆☆★★☆☆
●アッサムCTC
扱いやすいインドの紅茶です。
アッサム地方で取れる茶葉を、CTCと呼ばれる製法で仕上げたもので、ころころとした粒状の紅茶です。短い時間で成分が抽出されるようになっています。
香りが少し弱くなっていますが味が強く、ミルクティー向き。
あっさりした味の割にこくがあるので、ブレンド用の紅茶としても使われています。
●チャイ(シチュードティー)
煮込み紅茶。牛乳を入れて、手鍋で作ります。
インドやスリランカなどでは、この方法で飲むのが一般的。
濃厚な味になります。
シチュードは『煮込む』という意味。
●チャイの作り方
【材料】四人分
湯……カップ二杯分
牛乳……カップ二杯分
茶葉……ティースプーン四杯分
【作り方】
1.茶葉を小皿に入れておきます。
2.手鍋にカップ二杯分の水を入れ、湯を沸かします。
スパイスを入れたい場合は、ここで入れます。
3.硬貨ぐらいの泡がぼこぼこしてきたら、火を止め、
茶葉を手早くまんべんなく入れて、
蓋をして蒸らします。
4.今回はアッサムCTCの茶葉を使います。
蒸らし時間は三分。
5.牛乳を回し入れて強火にかけ、再加熱。
細かな泡が出てきたら、とろ火に。
6.茶漉しでこして、温めておいたカップに注ぎます。
砂糖は好みで。
※ 作中、わたしは出し過ぎて濃くなってしまったアッサムのお茶を、
牛乳と一緒に手鍋に入れて再加熱、砂糖を入れてチャイにしました。
大勢のお客さまに出す場合は、二倍の濃さの紅茶を作り置きしておいて、
ミルクで割ってお出しします。
※ チャイにしなくとも、出し過ぎて濃くなってしまった紅茶は、ミルクや湯で割ってちょうど良い濃さにして飲むことができます。
参考:日本紅茶協会ホームページ 他