表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅さんの豆知識メモ  作者: ゆずはらしの
1.「客が落ちていた日。」より
13/13

●女性のおしゃべり~感情は横につながる

●女性のおしゃべり……感情は横につながる



 女性同士の会話、いわゆる『おしゃべり』を聞いていると、男性は混乱することが良くあります。


 目的もなく、しゃべり続けているように聞こえるのです。


 男性の思考では、ゴールに向かって一直線に収束することが普通です。なので、会話をしていても、自分が何をゴールとして話しているのか、ある程度筋道がわかっています。その他の事はできるだけ排除して、その話題について話します。


 しかし女性の『おしゃべり』の場合、話題が次々に変わり続けます。


 女性の場合、何かをゴールとして話しているわけではないからです。彼女たちの話題は常に、横につながります。




Aの話題→Aから派生したBの話題→Bに関連したCの話題→またAの話題→Cに関わった友人の話題→Aに似たDの話題→Bの話題に戻り、そこからEに飛ぶ→それじゃあ、と言って、いきなり解散。




 こんな感じではないでしょうか。


 この『おしゃべり』に加わった女性たちはしかし、満足感を得ています。彼女たちの目的は、『共通する話題を話すことで、感情を共有すること』だからです。


 心理状態を説明すると、こんな感じです。



Aの話題


……Aに関する話を聞いて、驚いたり、楽しんだりする。それに対して、自分も何か意見をいうことで、会話に加わり、メンバーの一人であるという感情を得る。



Aから派生したBの話題


……Aの話題を話しながら、同時進行で考えられていた話題。話されている対象は違っているが、感情は同じようにメンバーの一人であるとの認識。高揚している。



Bに関連したCの話題


……上と同じ。



またAの話題


……最初の話題を出した人や、理性的な人が、もう少しこの話題を深めたいと考えて、元に戻す。この人物はBやCの話題も聞きながら、同時進行で考えており、タイミングを見計らって話題を戻している。



Cに関わった友人の話題


……元に戻った話題から、誰かが自分の友人の話をし出す。その友人の観点からの事が語られる。



Aに似たDの話題


……友人の話や、B、Cの話題から関連して、元に戻ったAの話題に似た話を誰かが始める。


 この場合、Aと同じ結論になるのだろうか、と思わせておいて、そうならない事が多い。似た話題を並べて、感情を共有しているだけ。



Bの話題に戻り、そこからEに飛ぶ


……誰かがかなり、突拍子もない事を言い出す。同じような話題に飽きてきた、と感じた時に、こうなりやすい。


 新しい話題に他のメンバーも飛びついて、新しい感情を共有しようとする。



それじゃあ、と言って、いきなり解散。


……時間が一時間や二時間かかっていることに、誰かが気がつく。話の結論は、おしゃべりの合間合間に出ているとして、話が打ち切られる。




 一つの話題を話しながら、同時に二つ以上の話題についても考えて、しゃべっているのです。ほとんど本能的なものなので、本人は意識していません。そうして、男性がこれを聞くと、さっぱりわからない。となります。


 同時進行で複数の事を考えるのが、女性には当り前なので、結論を出すよりも、お互いの感情を共有する事に重点が置かれるのです。楽しい、うれしい、悲しい、などといった感情を共有できれば、それで十分。おしゃべりの目的は果たされます。


 ただ、これは女性同士の場合のみに通じるルールなので、会議の席上でも同じような感覚で話すと、相手にされません。会議の場合は、結論を出すことを前提にして行われているからです。


(女性の方が、会議で何か発言する時には、事前に一度紙に書いて、話をまとめてみる事をおすすめします。感覚的な言葉はまず、通じません)




×「あなたがどんな思いでこの案を考えたのか、その思いを聞きたいのです」


○「あなたが何を目的としてこの案を立てたのか、聞かせて下さい」



軽い興奮状態にある女性の場合、とにかくしゃべり続けたりします。ひたすら考えながらしゃべり続けるので、その場合、同性でも何を言っているのかわからない場合がありますね(^^;)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ