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私、闘う。3


「ここはお兄さん2人に任せときな」


「俺たちを無視して突っ走るとはな。まったく、俺たちを何だと思ってるんだか」


 私はビシッと2人を指差して言う。


「チャランポランと老け顔!」


「………(プルプル)」


「抑えて抑えて、気持ちは分かるから…」



 URuuuuuuu...



「それに、お客さんも待ってるしね?」


 ミュラーはスッと正眼の構えで長剣を構えた。上級生もミュラーに倣えて剣を構える。


「おっ!あんた、帝国式剣術?渋いね~」


「…戯言はいい。来るぞ」


 睨みあいは一瞬。 


 二振りの剣と、爪牙がぶつかった――――。







――――side change:白騎士



「――何?」


「はい、学院にて見たことも無い生物が侵入。現在2名の騎士クラスが交戦中とのこと」


 白騎士はその報告を隊舎で聞いていた。彼は一瞬の逡巡の後、己の従騎士に指示を出す。


「よし、援護の騎士1名を送れ。飛翔術式の使用を許可する」


「はっ!」


 アレンは胸に拳を当て、了解の意を取った。部屋を出て小走りしながら適任を頭のリストの中から選別する。


「アントンはいるか?」


「はいはい、ここに居ますよ」


「団長からの指令だ。学院に行って学生の援護だ」


「えー。そんなん別の奴にやらしゃあいいじゃないっすかぁ」


「…飛翔術式の許可がある」


「おっ、それを早く言って下さいよ!すぐに行ってきますね♪」


 そのままアントンは鼻歌交じりに隊舎から出ていった。


「はぁー。あの性格が無かったら優秀な騎士なのに…あのスピード狂め」


 その場の全員が、アレンを不憫な目で見ていた。曲者ぞろいの騎士団を纏めるのも大変だな、と。



――――side change:ニーナ


 戦いが始まってもう5分は経つが、未だに剣戟が収まる様子は無かった。2人は善戦しているが決定的なダメージを与えることができない。狼の引き締まった筋肉が、剣の鋭い一撃を阻むのだ。


 その一方、狼の方は圧倒的な攻撃力がある。当たれば殺せるのだから、これほど簡単なことはない。2人の精神力はジリジリと削られる一方だ。


 今でこそ、コンビネーションで何とかなっているが、それも即席。


 この状況を引っくり返せる決定打、それがあれば――。


「ウォン!」


「ベルガ―!」


 この状況(せんじょう)を、ぶっ壊せる。


 私は、ベルガ―の背に結わえられた紐を解き、丁寧に包装された得物を取り出す。


 私の愛銃、【ウェント97式】。下方に曲げられた独特な形状のするボルトハンドルを引いて弾を装填。そのまま前方に戻す。


 ジャキン!


 狙撃姿勢になる時間も惜しい。私は片膝立ちで銃身を固定しながら照準を合わせる。


「2人とも!何とか足を止めて!」



「「やれるんだったらさっさとやっとるわ!!」」


 むぅ、別にハモらなくても。


「ならその役目、俺に任せな!」


 その時、上空から騎士鎧を纏った男が飛び降りてきた。



初めての銃の描写。変じゃないかな?


モデルガンとか触ったことある人、感じ出てますかー?

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