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私、入学する。


「まぁまぁ待てよお嬢ちゃん。ほら、俺って君を助けてあげた騎士(ナイト)じゃん?」


「騎士はナンパなんてしないと思うんですケド?」


 私は未だに後ろに着いて来る赤毛の人を見ずに応える。まったく、フランスにはこんなのしかいないのかな?私は待ち合わせをしていた店にたどり着いた。『ガーネット』と書かれた看板を確認して、中に入る。


 どうやらここは喫茶店のようで、昼間ということでなかなかに人が入っていた。結構繁盛しているのかもしれないな、と思っていると、私に気が付いた店員が近づいてくる。


「お二人様でしょうか?」


「あー、そ」


「違います」


 きっぱりと応える。私は待ち合わせがいると伝えると、「こちらです」と店員さんは私の先を歩いて行った。私は赤毛さん(いちいち赤毛赤毛言うのメンドクサイ)をほって店員さんに着いて行った。


「チックショー!」


 他人のフリ他人のフリ(実際他人だけど)。


 








 どうやら二階にプライベートゾーンがあるらしく、私は店員さんに促されて二階へと上がっていった。階段を上ってすぐの扉を開ける。そこには部屋いっぱいを使った贅沢な作りになっていた。部屋には居心地の良い空気が流れていて、かなりお金を使ってそう。


 部屋の中心に机とイスが置いてあって、待ち合わせをしていた人物が優雅に紅茶を飲んでいた。


「セレ姉!」


 私の声に気付いて、セレ姉は顔を上げた。肩口まで伸ばしたローマ王家特有の濃い青が差している髪が、顔の動きと共にふさっと流れた。


「ニーナさん!」


 私はダッっと荷物を放り出してセレ姉に抱き着いた。ちょっぴり緩んだ涙腺から涙が漏れる。そんな私を見てセレ姉はフフ、と笑った。


「ニーナさん、大きくなりましたね。2年ぶりだから、それも当然だと思うけど」


 セレ姉はいつもと変わらない口調で私の頭を撫でてくれる。私は小さい時もこうやって寝かしつけてもらったな、と思いながらしばしの間その手の感触を味わった。








「でも、また会ってニーナさんがちょっぴり泣いてるのを見て、見送りの時を思い出しちゃいました」


「や、止めてよ。あの頃はまだ小さかったんだし!」


 私たちはお互いにイスに座ってお茶を飲んでいた。セレ姉の紅茶はいつ飲んでも美味しい。私は顔が赤くなるのを紅茶を飲んで誤魔化す。


 2年前、私はセレ姉の留学の見送りに行ったのだけれど、お別れが寂しくて大泣きしてしまったのだ。私の中では未だに恥ずかしい過去として記憶に残っている。


「ふふ、そうね。その小さかったニーナさんがこんなに可愛くなったんですもの。2年って本当に早いわ」


 ぶふーっ!!


「ゲホッゴホッ…!セ、セレ姉いきなり何言い出すの!?」


「え?だって、そうでしょう?フランスに来てすぐに男の人たちに声をかけられてたじゃない」


 ど、どうしてそれを!?


 私は口をパクパクさせていると、コンコン、とドアをノックする音が。


「失礼~♪」


 そこから聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「あ、赤毛!?」


「おいおい、どんな覚え方だよ」


「先輩、さっきはニーナさんを庇って貰ってありがとうございます」


「せ、先輩!?」


 私は赤毛を指差して大声を出してしまった。それくらいビックリしたと思ってほしい。


「おうよ!そういえば自己紹介してなかったなぁ――俺はサックス・ミュラー、騎士学院の三回生だ。よろしくな~」


 ひらひらと手を振る赤毛――ミュラー。私はしばらくの間開いた口がふさがらなかった。




 「新キャラミュラーの、教えて!豆知識のコーナー!」


  ワーパチパチパチ!!


 「さて、ここでは作者の書きたい!でも書く余裕がない!ってことで急遽作られたコーナーだぜぃ。さて、早速一つ!」


 「今ではすっかり世に普及している銃!これは火薬を使うタイプと、魔力を変換して銃弾を作るタイプの2種類があるんだなぁ」


 「ここで面白いのが造られたのは魔力を変換して銃弾を作るタイプ――魔導銃が先なんだなぁ。これは結構昔から作られていて、魔術先進国イギリスが造ったんだな」


 「火薬式の銃はそれより後に生まれたんだな。魔力が少ない人とか、傭兵にも好まれて使われるな」


 「火薬式は威力が高い。ただし、弾に金がかかる。魔導銃は弾は自前だからな。まぁ、威力は小さいけど。連射性が高いのが特徴だな、魔力が強い奴はこの限りじゃないけどな!」


 「今回は以上だ!他に教えて欲しいことがあったら感想に書いてくれな!答えられる質問は出来るだけ答えるぜ!」


 「そんじゃ、まったな~!」



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