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番外編1 とある傭兵団の休日。


 番外編、はっじま~るよ~!


 今回はニーナ視点だぜ!


 ニーナは、パパに呼ばれてへやにはいった。


 はじめてニーナのお兄ちゃんにあえるんだって。どんな人なのかなぁ?


 この人がニーナのお兄ちゃんなのかな?パパは、お兄ちゃんとニーナのおかあさんはちがう人だっていってたけど、お兄ちゃんはとてもパパににているような気がするな。


 だって、まゆげにしわがよってるのがそっくりなんだもん。ちがうのはまっしろなかみの毛かなぁ?



 ニーナは、ぽけーってニーナのお兄ちゃんをみてた。ほんとにまっしろなかみの毛だなぁ。


 パパがお兄ちゃんになにかをいって、お兄ちゃんはほんのすこしだけニーナのほうをみた。



 ずっとみてたけど、お兄ちゃんはぜんぜんかおがかわらないのはなんでだろう?


 あ、お兄ちゃんがこっちみた。


「…よろしく、ゴーシュだ」


 なんだかぶすっとしてニーナをみてる…。


 なんだかむねがもやもやってなったから、ニーナも、ぶすっとへんじをすることにする。


「…よろしく」


 そういったあとで、ニーナはなんだかはずかしくなったから、パパの足のうしろにかくれた。


 なんだか、パパがうれしそうだった。


















 お兄ちゃんとあってから、お月さまと6かい?えーと、7かいおやすみなさいした。


 お兄ちゃんはなんだかいそがしそうで、ニーナはものかげからじっとお兄ちゃんをみていることがおおくなった。


 お兄ちゃんはいつもいそがしそうで、ニーナにぜんぜんかまってくれない。つまんないな…。


 ニーナは、つまらなくなっちゃったから、おそとにあそびにいった。


「きょうはなにしてあそぼうかな」


 よし、きょうはたんけんしてみよう!


 おそとはたいようがさんさん、さんざんだっけ?ふりりそそいでいて、ポカポカしてあったかいな。


 ちかくにもりがあるから、そこにいってみようかな。









 もりの中は、なんだかうすぐらくてこわい。どうしよう、もうかえろっかな…。


 ニーナは、うん、ってうなずいてかえることにきめた。だって、こわいもん。


 あれ?どっちからきたんだっけ?








「う~ん」


 ニーナはどうしようかまよった。たしか、パパが「知らない所で迷子になったら、なるべくそこから動かないようにしなさい」っていわれちゃってるし…。


 でも、だいじょうぶ、っておもうからそのままきたみち(と、おもうほう)にあるいていこう。


 そのままあるいていると、ガサゴソって音がした。ニーナは、こわくてうごけなかったけど、ゆうきをふりしぼってちかづいてみる。


 すると、そこからこいぬさんがでてきた。まっくろで、ニーナとおなじくらいおおきい。


「もしかして、あなたもニーナとおなじまいごなの?」


 こいぬさんにきいてみる。


 こいぬさんはニーナのあしをペロペロなめて、ニーナにじゃれついてきた。かわいいなぁ。


「じゃあ、いっしょにいこうか」


「ウォン!」


 ニーナはこいぬさんといっしょにもりをあるいた。いまはこいぬさんがいるから、もりになかもこわくないな。


 とつぜん、こいぬさんがとまっちゃった…。なにか、いるのかな?


 ズシン、ズシン。大きなくまさんが、もりの中からでてきた。こいぬさんは、ニーナをまもろうとまえにでてるけど、くまさんはニーナたちより、とってもおおきかった。


 たすけて…!







「俺の妹に、何してんだよ熊風情が…」






 え、お兄ちゃん?


 つむってた目をあけると、そこにお兄ちゃんがいた。気が付くとくまさんもいない。


「大丈夫か?」


 お兄ちゃんのこえがして、お兄ちゃんのかおをみる。ニーナは、お兄ちゃんのかおがパパといっしょだなっておもった。


 だって、パパにすごいおこられたときとおなじかおをしてるんだもん。


「ぐすっ。ごめんなさぁい!」


 ニーナはないちゃったけど、お兄ちゃんはパパとおなじように、ううん。


 もっとやさしくだいてくれた。











「おい、ゴーシュ。俺は言ったよなぁ…。ニーナを泣かしたら、首ちょんぱだってよぉ…!」


「そんなこと一言も――」


「うるせぇ!男に二言はねぇだろう!」


「だめだ…、混乱してる…」


 ニーナは、お兄ちゃんをおこっているパパにむかってなった。


「ゴーシュにぃをいじめないで!パパなんてきらい!」


「がーん!に、ニーナ。これはだな…」


 ぷい。


 ニーナはしらんぷりをする。


「おーい」


 ぷい。


「ど、どうしよう!ニーナに嫌われたぁ!!」



 この世の終わりだぁ!


 そういって、パパはなきながらどこかへいっちゃった。


「あの、親バカめ…」


 ゴーシュにぃがなんだかいってたけど、きこえなかった。


「それよりニーナ。その犬、ちゃんと飼えるか?」


「うん!」


「よし、それだったら、名前を付けてやらないとな」


「うーん…」


 なんてなまえにしようかな…。


 そうだ!


「ベルガ―。あなたのなまえはベルガ―ね!」


「ベルガ―か、いい名前だな。よろしくな、ベルガ―」


「ウォン!!」


 ふふっ、よろしくね、ベルガ-。


 よろしくね、ゴーシュにぃ。





 ゴーシュの1か月間の修行、とある1日の一コマ。


 楽しんで頂けたでしょうか?


 ちなみに、ニーナの一人称は『ニーナ』です。


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