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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

学校暮らし

作者: 月乃勇木
掲載日:2026/03/29

この小説は、何か僕のメッセージのあるような感じのような小説になっております。ぜひ読んでくれたら嬉しいです。

俺らは、一週間学校に泊まることに理由も特になくなった。その期間のことだった。俺たちは、ある大きな出来事と対面することとなる。

「あははは…」

「皆で泊まりだからってそんなにはしゃぐなって、気持ちは分かるけどよ」

「それならいいじゃねーかよ、なあ、あすな」

「ええ、そうよ、皆ももっと元気に行きましょうよ」

「だってなんか不気味なんだもん」

「そうね、不気味ね、真夜中の学校って」

「知ってか、あの噂」

「何?」

「此処、夜になると…」

 いきなり、【鮫島伊織】が、顔にライトをやり、【始田翔】・【細田糸】・【練口翔一】・【多町チエ】・【左藤さなえ】を驚かせた。

「うわあ、ビビった」

「きゃあ」

「ったく、脅かすなよな」

「ひひひ、みんな驚き過ぎだよ」

「お、おい…今のって…?」

「…ん?どうかした?皆?」

「…い、いや、別に何でもない」

「そう」

 とその時だった。止まっていた水道がなぜか急に流れ始めた。

「え?どういう事?」

 場は混乱したが、【始田翔】が、その場の空気をすぐに換え場を和ませた。

「そういえば、さっき俺らの他に誰もいなかったよな?」

「何で?いなかったと思うけど」

「そう、だよな、ごめんな変なこと言って」

「いいのよ、私もなんか少し思ってたことあったから」

「でも何だかさっきより寒くねーか?」

「そうだな、皆感じねーか?」

「うん、確かに」

「あったかいとこ探そうぜ」

「そうだな、移動移動」

「そんなとこあるかな?」

 と、一行は暖かい場を求め、動き始めた。その時、メンバーのちょっと理由ありげな一人、多町チエが子供のような人影を目にする。

「チエ、どした?皆行っちゃうよ、行こ」

「う、うん…何でもない、行こ」

「どした?どした?そんなに怖いもの見たような顔しちゃってさ」

「…え?私?」

「いや、チエの方」

「あーよかった、私じゃなくて、お肌こう見えても大事に…」

 そんな時【多町チエ】が言った。

「見たよ、子供」

「…え?今なんて?」

「嘘だろ、今聞いたか?皆?」

「いや」

「もう一回頼むよ」

「もういいよ、チエ、言わないで、てか、馴れ馴れしく下の名で言わないで、始田」

「あーあ、なんか調子狂うな」

「でも、子供見たのは事実なんだよな?多町」

「だからその話は…」

「いいの、さなえちゃん」

「ええ、見たよ」

「何処でだ?」

「どんな子だった?」

「んーそこら辺は曖昧だけど、多分女の子」

「ふ~ん」

「俺も見てみたいな~」

「皆も会えるんじゃない?此処にいると思うから」

「…え?」

 と、一行は一斉にその場、周辺を見渡した。

「違うよ、この場にいればってこと」

「歩いてても会えそうか?」

「もちろんだよ」

 と、一行は、その女の子に興味津々だった。

【多町チエ】は、そのことを話した後、疲れたのか少しかがむように腰を下ろした。

「ちょっとその子捜して来る」

「ちょっと…」

「大丈夫」

「鮫島さん?」

「私も着いて行くから」

「ありがとう」

「あいつらだけだと心配だからね」

「お願い、鮫島さん」

「了解、任せて」

「よ~しじゃあ誰が一番初めに見つけられるか勝負だ!」

「何その勝負?」

「お、ちょっと待てよ、お前もくんのか?」

「ええ、あなた達だけじゃ危なっかしいから私も行くわ」

「そうか、ならついて来い」

「はいはい、もうついていけないや」

「よ~し、じゃあ捜索開始だ~!」

「お~‼」

「はあ~全く」

 そうして【鮫島伊織】・【始田翔】・【細田糸】・【練口翔一】は、【多町チエ】・【左藤さなえ】の前から例の女の子を探す為、姿を消した。

「皆、無事に帰って来てくれるといいけど」

「どういう意味?」

 【左藤さなえ】がそっとその言葉を口にした。

「なんか、いやな予感がするのよね」

「というと?」

「胸騒ぎというか」

「…だったら今から皆の事止めに行く?」

「その方がいいかも、手遅れになる前に」

 【多町チエ】と【左藤さなえ】は、女の子を捜す四人の元へと急ぎ向かった。

(駄目、その子を捜しちゃそれ以上)

「どうしたの?そんなに急いで?」

「皆、殺されちゃう」

「な、何でそんな事…」

「いいから!」

「わ、分かった」

「多分私の考えがあってれば二つ、あの女の子を捜してはいけない、それともう一つ、もうチエがやってしまったこと、見てはいけない」

「そんなの、一つは防ぎようがないよ」

「でも、この条件が二つ揃わない限り、無条件では殺されないってこと、だから一刻でも早く皆を止めなきゃ私らまで殺される対象者になるのよ、言ってる意味分かる?」

「…わ、分かるよ」

「分かってない」

「…え?」

「だって私たちはもちろん、皆の命がかかってるんだよ」

「うん」

「何、その反応?普通だったらもっと焦らない?」

「え?だって…」

「だって何よ、言ってみなさいよ」

「だってもう手遅れでしょぉ~」

 なぜか、【多町チエ】の声がいきなり図太く変になった。

「チエ?チエだよね?」

「は?私今…」

「うん、なんか変だったよ」

「そ、そう…だよね」

 突如のことだった…

「バキバキバキ」

 変な音が周囲に鳴り響いた。

「バキバキバキ」

「バキバキバキ!

「バキバキバキ‼」

「チエ、上‼」

それは突然の事で、避けようの出来ない出来事だった。

「グチャ」

 彼女は死んだ。私は一人、彼女のドロドロと大量に血を流している死体を見ながら、放心状態でいた。

 その時、遠くから見覚えのある声が聞えて来た。

「なあ、女の子、捜したけどいなかったな、結局」

「な、つまんな」

「お~い戻ったぞ、多町、佐藤」

「あれ?いねーのか?」

「おいおい、いるんだったら…は?」

 一同は、息をのんだ。

 そこにいたのは、死体と化した、【左藤さなえ】の姿とずっと【左藤さなえ】を見つめて、血塗れになって動かない【多町チエ】の姿だった。

「ど、どうしたのかな?何があったのかな?此処で?」

「いや、こいつがやったんだろ、間違いなく」

「女の子」

「…え?」

「祟りだよ」

「何が言いたい?」

「皆が怒らせたの、私も含めて」

「確かに、周りをよく見るとでかい木の棒に血が付着してる、これでやったと考えると、多町だけじゃ無理がある、それも下敷きになってる」

「それじゃ、こいつじゃなくほんとに女の子が…」

 その時…

 教室の前と後ろのドアがいきなり閉まった。

「クソッ閉じ込められたか?」

「俺開けて来るよ」

「無理だと思うよ」

「そんなのやってみないと分からないだろ」

「ま、頑張って」

「お前も手伝えよな、少しは」

「嫌よ、女子だもの」

「そんなの、今、理由になるかよ」

「なるわよ」

「ちぃ、使えねーな、じゃ他の来い」

「任せろ」

「俺も嫌だね」

「何で?手伝うだけだぞ」

「だってまたいつ、佐藤のように犠牲者が出るか分からねーからな」

「はあ~あ、ったく」

「じゃあ、糸、二人でやろうぜ」

「お、おう」

「まず、前のドアからだ」

「おっけい」

 以前、【多町チエ】は、【左藤さなえ】を殺されたショックのあまり、喋るのが精一杯。

 一方、【始田翔】と【細田糸】は、ドアを開ける作業をやらないと断った【鮫島伊織】と【練口翔一】を放って置き、ドアを開ける作業を進めた。

「ちくしょう、開かねーな」

「どうやったら?」

 と、少し雑にドアを開けようとし、ドアを傷つけてしまった。

 途端のことだった。

 いきなり二人の背中を誰かが引っ張った。

「うわあ!」

「きゃあ」

「大丈夫か二人とも」

 振り返った瞬間、もう、遅かった。

「ちくしょう、鮫島に翔一まで」

 その場に残されたのは、【始田翔】と【細田糸】・【多町チエ】だった。

 と、その途端、今まで開かなかった教室のドアが開いた。

「あんなに開かなかったのに、何で?」

 【多町チエ】がまたも口を開き、言った。

「人が死んだからよ」

「は?どういう事だよ?」

「言葉の通りよ」

 と、【始田翔】と【細田糸】は、【鮫島伊織】と【練口翔一】の落ちて行った窓を見た。

「でもいねーぞ」

「女の子よ」

「そうか、奴の仕業か、だったら…」

「だったらどうするの?殺しに行く?相手は化け物よ」

「…」

「ちくしょう、じゃあどうしろってんだよ、このままじゃ、皆死んじまうぞ、マジで」

「ちょっと落ち着けよ、翔」

「落ち着いてなんかいられるかよ、俺は行くぞ」

「何処へ?んなら、私も連れてって」

「でも、お前は…今、ショックで動けないんじゃ…」

「ええ、確かにさっきまではね、でも、もう大丈夫、この通り」

 と、【多町チエ】は、自分の使命と覚悟・やるべきことを思い出し、放心状態から意識をしっかりと取り戻した。

「ほ、ほんとに大丈夫なのか?」

「ええ、大丈夫、何度も言わせないで、行くわよ」

「行くってどこに?」

「脱出よ」

「皆助けないのかよ?」

「死んだ人間をどう助けろっていうの?」

「そ、それは…」

「…なんか、前と別人みたいだな、多町」

「…ん?何?なんか言った?」

「いや、何にも、行こう」

 すると、教室を出た直後の事、何か引きずる音が段々とこちらに向かって来る。

「鮫島たちだ、きっと、生きてたんだよ、よかった」

「俺向かいに行って来る」

「…待って」

「え?」

「何でだよ、何で止めるんだよ!」

「違うからよ」

「違う?何が、あってるだろ、きっとどちらかが負傷してるんだ、早く行ってあげないと」

「それが勘違いなの、分かる?」

「勘違い?」

「ええ、そうよ、勘違い」

「この足音は、伊織ちゃんのでも練口君のでもどちらでもない」

「じゃあ誰のなんだよ」

「この足音は…」

 と、足音の主が姿を【始田翔】・【細田糸】・【多町チエ】の前に、現した。

「女の子?とうとう姿を…」

「そんなことはいいの、私が足止めするからその瞬間に…

「ヒヒ」

 その瞬間、女の子は、三人を殺しに走って追いかけて来た。

「皆急いで外まで逃げて!」

「わ、分かった」

「追いつかれちゃうよ」

「もっと早く!」

 女の子に追いかけられる中、外の光が見えてきた。

「もうすぐよ、頑張って二人とも」

 【始田翔】と【細田糸】は、【多町チエ】の言った通りに渾身の力で外まで走った。

 三人は、無事女の子から逃げること出来た。が、そこにいたのは、窓から落ちたはずの【鮫島伊織】と【練口翔一】さらに、でかい木の棒の下敷きになり、【多町チエ】の代わりとなって亡くなった【左藤さなえ】の姿があった。

「皆無事だったのか、よかった」

 と、触れようとした瞬間だった。シュッと、幻のように消えて行った。

「どうやら今のは幻だったみたいだな」

「そうね」

「皆ありがとう、私たちの分まで生きて」

 それは、亡くなった【鮫島伊織】・【練口翔一】・【左藤さなえ】からの最後のメッセージだったかもしれない。


読んでくれた方、本当にありがとうございます。次作も頑張っていきますので、応援の程、よろしくお願いします。

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