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六話 ヲタクとギャル冒険者ギルドに行く

「ヤバい。マジでピンチなんですけど」


 町に入るために、お金を払った。

 この世界では、町に入るだけで税金を取られるらしい。

 世知辛いっす。


 この町の名前は【ユニケル】

 王都の隣町だけあり、それなりに大きな町だ。


「相良さん、これからどうします?」

「とりあえず宿探すべ。お風呂はいりたい。ベッドで寝たい」


 二人で宿を探す。

 ただ全然場所がわからず、あたふたしてると


「イッチー。あっちだって」


 さすがギャルの相良さん。

 コミュニティー能力半端ないっす。


「無いっす」

「無いっす」


 異世界の物価舐めてました。

 一部屋借りるのもお金が足りませんでした。


「王様のクソボケナス」


 追放されたの時に渡された、お金。手切れ金。

 激安でした。


「あぁー! イッチー。冒険者ギルド探すよ。

 もう野宿は嫌。お風呂はいりたい。ベッドで寝たい。」

「はい。頑張って稼ぎましょう」


 冒険者ギルドに着いたときには、もう昼を過ぎていました。


「たのもー」

「失礼します」


 おそらくこの町で一番大きな建物。

 冒険者ギルドの建物にはいりました。

 数名の冒険者と思われる厳つい人達と、ギルド職員と思われる人が居ます。


「思ったより、人少ないね」

「そうですね。もっと殺伐としてると思ってました」


 一人の女性が自分達に話しかけてきました。


「この時間はクエストに出てる人が多いですからね~。ワイバーンが昨日目撃されましたので、偵察に行ってる人が多いですね~。もう少ししたらクエストを終えた冒険者が、帰って来て、一気に人が増えますよ~」


 なるほど、今もう昼過ぎですからね。


「見てみて。イッチー。ケモ耳だよ」

「本当ですね。初めて見ました」


 話しかけてくれた、女性は獣人のようで獣耳が生えています。何の獣でしょうか?


「可愛い~。何の獣人なの?小さいけど何歳?」

「小さいうちから働いてて偉いです」


 獣人の女性はニッコリ笑い。


「オオカミの獣人ですよ~。年齢は40歳です。

 お兄さんとお姉さん。あんまり舐めてると、噛み殺しますよ~」


「「すみませんでした」」


 異世界は意外な所に危険が潜んでいるようです。

 なんとか許してもらい、二人で冒険者として登録してもらいました。


「これが冒険者カードか~」


「はい。どこの町でも共通で使えます。身分証にもなりますので、失くさないで下さいね」


「はい。わかりました」


 冒険者登録に手数料を払いました。


「イッチー。報告があります」


「相良さん。なんでしょうか?」


「遂に所持金がゼロになりました」


「自分もです」


 金欠の自分たちは、冒険者登録したその日からクエストを受けようとしましたが、受けれるクエストがありませんでした。


 「マジっすか?」

 「マジです。次からは午前中に来てくださいね」


 今夜は野宿決定です。


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