つかさとの会話とその後の一時
本日5話目です。
次回は明日にでも更新します。
母さんの昼飯で舌鼓を打った俺とつかさは、俺の部屋に連れて行った。
その前につかさはトイレを済ませでだが。
「しっかし、南 池人という男かぁ」
「見た目イケメンだから、かなりの数の女子が奴に靡いたんだ」
「うわぁ。 大半の女子は甘いマスクに弱いからね。 でも、その後なんだよね」
「ああ。 奴は俺や他のクラスの男子に対してモテない男と見下し、マウントを取ったんだ。 それが不快になって早退。 母さんとの相談の末に休学にしたんだ」
「改めて聞くと呆れを通り越して何とやら……だね」
つかさに改めて、俺が休学になったいきさつを説明した。
話を聞いたつかさは、南という男の行為に呆れを通り越していたらしく、表情も歪んでいた。
「まぁ、とにかくこれからは通信制高校による代理学習なんだよね」
「そうさ。 近いうちに転校になるけどな」
「その方がいいかもね。 只でさえ、今の男子は女子に不信感を抱いてるのに、そういう男が出てきたらやりにくい事この上ないからね」
そう言いながら、つかさは足をばたつかせながら自分のスマホを弄る。
彼女は俺のベッドに座っているので、そんな行動をするとスカートの中が見えそうだ。
というか、チラチラと少し見えてるんだよな。
ちなみに、水色のようだ。
「今さっき、中学生の友人からメールが来たんだよ」
「つかさの中学時代の?」
どうも、つかさの中学時代の友人からのメールがつかさのスマホに届いていたようなので、それを見ていたようだ。
どんな内容なのか、すごく気になるが……。
「どんな内容なんだ?」
「メール内容によると、あの南って男は政治家を母に持つ上級国民みたい」
「うわぁ、それでか……」
つかさから聞かされた内容に納得してしまった。
まさか、南という奴の母が政治家だとはな……。
だからこそ、その権力を使って校長に圧力を掛けて、マウント行為を認めさせようとしたのだろう。
「ただ、あっちの担任の先生も何か秘密を抱えているみたい。 キミが休学する旨を伝えた際に南と言い争っていたけど、全く動じてなかったみたいだし」
「おぅふ……」
「あと、多くの男子生徒をあの館浜高校に進学先として決めたのも、奴の母親なのかもね」
「それもやべぇな」
あの担任も担任で、秘密を抱えてるのか。
メールの内容だと、俺の休学の件で南と揉めたようなのだが、その担任は動じなかったようだ。
どんな秘密なのかは知るのが怖いが……。
あと、俺を含めた進学先を館浜高校に決めていたのも南の母親だという線が濃厚だ。
本来なら、進学先はある程度融通を利かせてくれるはずなんだから。
だからこそ、俺は男子校かつかさのいる学校に通いたかったんだがな。
「そういえば、由芽ちゃんは?」
「あいつの通う中学は5限目まであるからな。 帰って来るのは夕方だと思う」
「なるほどね。 じゃあ、その間に一緒にゲームなどして遊ばない?」
「ああ、構わない。 今は暇だしな」
「決まり! じゃあ、レースゲームでもしようか」
「よーし、負けないぜ」
ひとまず南の件は落ち着いたので、由芽が帰って来るまで、つかさとゲームをして遊ぶことにした。
由芽の通う中学校は、5限目まであるからな……。
教材が来るまでは暇だし、つかさが一緒だと安心するんだよな。
由芽と同じくらいに。
ちなみにやるゲームは、最初はレースゲームだ。
「あーーっ! また負けた!」
「おいおい、スカートなんだから、激しいリアクションはやめろって。 見えてるから」
「別にケンくんになら見られても構わないよ。 目の保養にもなるでしょ♪」
「あのさぁ」
さて、つかさとのゲーム遊びは楽しめたのだが、つかさが負けるごとに激しいリアクションをするから、スカートの中が見えてしまう時があるのがね。
ちなみに、つかさ自身は俺には見られてもいいらしいが……。
スカートの中の水色の下着を見ながらも、何とかゲームを楽しんだのだった。
そうしてるうちに、そろそろ由芽が帰って来る時間帯になっていた。
本当に楽しいと時が経つのは早いんだな。
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