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学校案内③

本日2話目の投稿です。

「ここ3階と2階は、一般の学校でいう教室となります。 3階は生駒さんと日下部くんが選択したAコースと週3日のスクーリングを行うBコースが使う教室となってますね」

「という事は、下の階はそれ以外のコース用の教室だという事ですか?」

「はい、そうですよ」


 休憩を挟み、学校案内は再開される。

 次に千景校長に案内された3階とその下の2階は、普通の学校では教室に相当する部屋が多くある。

 3階は、俺や時雨が選んだAコースならびに必須スクーリングが週3日となるBコースが利用するものとなっており、それ以外は2階の教室を使うようだ。


「今日はスクーリングの日ではないので、この教室はもぬけの殻ですけどね。 男子の場合はリモートでの質問も受け付けてますし」

「ああ、なるほど」

「都合がつかない場合は、そういう手もありますね。 男子の場合は」

「俺の場合は、妹や幼馴染が一緒だから家族がスケジュールの都合が合わなくても問題はないしな。 スクーリングの時は時雨もいるし」


 男子の場合は、分からない場合にはリモートでの質問も受け付けているらしい。

 そういう事も出来るのかと時雨は感心しているが、あくまでもそれは男性保護法に関連した特権だろう。

 俺は家族がスケジュールの都合が合わなくてもつかさや由芽が一緒に行ってくれると言うので、さほど問題はないはずだ。


「それでも大半の男子生徒は、リモートでの教育をメインにしてますね。 必須のスクーリングがある日以外は」

「まぁ、登校中にME思想を掲げた女共が襲ってくる可能性もありますしね」

「ここ最近は、ネットのSNSなどでの中傷もしてますからね。 しかも、情報開示請求のキャパをオーバーするほどに」

「酷い陰湿ですね。 対処はしてるんですか?」

「もちろん、国や警察のME思想対策課に報告してますよ。 すぐに対処してくれますしね」


 男子生徒は、スクーリングの日や交流会以外では基本的にリモートによる学習がメインのようだ。

 これもあのME思想を掲げた女共が襲ってくることがあるからな。

 さらに、その手の思想の一部の女は、SNSで男性を受け入れてる国や会社などを中傷する書き込みをしているのだとか。

 情報開示請求の処理のキャパを超えるほどの書き込みをして、炎上を誘っているとも言ってたっけ。

 陰湿なやり方もするようになってきたなぁ。

 まぁ、国や警察に報告したらすぐには対処できるらしいがね。


「さて、Aコースの担当の先生を紹介しますね。 みんな女性ですがいい人ですので大丈夫ですよ」


 さて、千景校長は俺達にそう言いながら、Aコースが使う一つの教室に入る。

 そこには、俺と時雨が入るAコースの担当の先生たちが待っていた。

 全員女性だが、千景校長が厳選した先生らしい。

 ME思想の女はいないという事を保証をするともとれる発言を信じて、俺は先生たちを見る。


「日下部くん、生駒さん、『館浜みらい通信学校』にようこそ。 私達はAコースの担当の教師陣です。 正式にあなた達を歓迎します」


 先生たちは一斉に起立し、俺や時雨に向けてお辞儀をする。

 俺と時雨も、先生たちにお辞儀をする。


「私は数学と化学を担当する浜田(はまだ) (りん)と言います。 よろしくお願いします」

「国語と英語を担当する香椎(かしい) (あずさ)です。 浜田先生共々宜しくです」


 まずは、数学と化学担当の浜田先生と国語と英語担当の香椎先生が自己紹介する。

 浜田先生はロングヘアーで眼鏡を掛けている、見た目真面目な先生だ。

 一方で、香椎先生はセミロングに青いカチューシャを着けており、こっちは優しそうな感じだ。


「じゃあ、私だね。 私は体育担当の西山(にしやま) 花蓮(かれん)だよー。 よろしくねー」

「私は……、歴史や地理、社会の担当をする……、荒川(あらかわ) 桃子(ももこ)。 生徒たちと二人三脚で……教えていくから、よろしく……」


 次は茶色のポニテの女性でやや子供っぽい体育担当の西山先生と、ボブカットのクール系の社会系統の担当の荒川先生が自己紹介をした。

 おそらく他にも教師はいるだろうけど、この四人がAコースの代表的教師となるのだろう。


「私達はスクーリングで会う事になるけど、他の教科はリモートでの質問などを受け付けてるから、分からないことがあれば気軽に聞くようにね」

「あ、はい」

「特に男子生徒は、リモートで対面することが多いでしょうから、生徒目線で教えるように心掛けます」

「分かりました。 こちらこそ、よろしくお願いします」

「では、二人に向けた正式な教材をお渡ししますね。 希望があれば私が車で送っておきますので」


 体育に関しては、スクーリングでしか会う事はできないが、他の教科はリモートでも対面できるらしい。

 また、ここの学校のコンセプトである生徒目線で教えてもらえるので、分からないことは遠慮なく聞いておこう。


 また、千景校長による教材を車で送ってくれるのでそれもお願いしてみようかな。


 先生たちの紹介の後、1階の学食の場所を教えてもらい、口頭であるが6階には校長室以外にも職員室や生徒会室などがあると教えてくれた。

 これで、『館浜みらい通信学校』の学校案内と転校の手続きを無事に終える事になった。


 なお、終わったのは午前中なので、時雨と一緒に千景校長の車で送ってもらう事になった。

 つかさの学校と由芽の学校は、今日は6限目まであるからな……。

 そこは仕方がないな。


 ともかく、これからの学校生活が楽しみだ。

 

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