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プロローグ
某所 某病院内
私は朦朧とする意識のなか管で繋がれ、口は何かで覆われている。
横に見えるのは…子供に孫
もうそろそろ、君の元へ行こう
…………
これが「死」と言うものか
私はこの人生で何をしてきたのだろう
そして次に目が覚めるときは…やはり人として生まれてきたいものだ
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「貴方は立派に生を成し遂げられました」
どこからか声が聞える
「どうか次の生でも貴方が善き処へと生まれてこられますように」
あぁ…どうやら私は間違った生き方はしていなかったようだ
「そしてどうか…多くの人をその力で救ってください」
おやおや、私は今まで普通に暮らしてきただけだよ。
まぁ、家族を護る位の力は持っていたかもしれないがね。
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