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auo  作者: auo
1/3

⊥∀○



終わりはいつも突然に

始めるには勇気がいる



「なんでわからないの?」

「どうして?」


「もう無理だよ…」





日々紀は予兆に気付けない

彼女が何故いなくなってしまったのか

自分はいつからこうなのか

理由はない






彼は世界を信じていた

彼は自分を信じていた

でも、それだけだった




彼の世界は閉じられていて

自分の為だけに生きていた


それはとても幸せで

ひどく退屈な世界




自分ってなんだろう?

なにが好きで、なにが嫌い

なにが出来て、なにが出来ない?


彼は自分の事がわからなかった

考えた事もなかったから


閉じられた世界はとても幸せだった

でも、ひどく退屈だと気づいた


だって自分には本当の意味で大切な物がないんだから



これは日々紀の成長の物語





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