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魔界の勇者の改世記  作者: さかこり
序章
8/9

07話 オーガの郷

少し時間が空いてしまいました。

自分は元気なのですが最近忙しすぎて小説を書いている暇がありません。

投稿してまだ時間が経っていないので、まずは皆様に飽きられないようにとにかくどんどん投稿をしていこうと思います。

インフルエンザが流行っていますので読者の皆様もお気おつけください。

 やばいぞ、数が多すぎる。


 《オーガ》

『筋力増強』『友呼』『圧気』『泥人形』


 《ジェネラルオーガ》


 個体値はオーガが皆ギガントゴブリンを大幅に上回るステータスだ。そしてジェネラルオーガは…なんだ? スキルやアーツ、ステータスまで全てが見れない。

 もしかして『能力表示』があいつの魔力によって阻まれたのか?これは危険だな。他のオーガとは格が違う。さすがジェネラルの名を持つだけはあるか。


「俺のできる限りの事はするが、負けた時のことは保証できないぞ」

「あぁ、ありがとうございます」


 俺は村を飛び立ち考える。そしてまず『送風』そして『炎球』を崩しながら風に乗せる。そして村の周りを囲む


 《アーツを修得しました》

 《アーツ『放炎』『炎牢』が魂に刻まれます》


 俺の『炎牢』のおかげで村の危険はとりあえず凌げるだろう。

 だが大群で向かってくるあのオーガ達をどうするか。それに今の俺ではあのジェネラルオーガに歯が立たないだろうな。


 おれはオーガのところへ飛んでゆき、20メートル程の所でおりた。

 俺は自分の後ろに『水流』を壁状にしてこれ以上後方へ進ませないようにする。


 《アーツを修得しました》

 《アーツ『水壁』が魂に刻まれます》


「止まれ!」


 俺は今まで出てきた中で1番の大声で叫ぶ。

 オーガ達は俺に気が付き止まる。

 だが俺を目がけて次々と走り向かってくる。

 向かってきた先頭の10数体に『水刃』を連発する。だがオーガのでかい図体に阻まれて浅傷にしかならない。

 心臓を穿つ。これだ。

『水矢』を高出力で撃つ。


 《アーツを修得しました》

 《アーツ『水銃』が魂に刻まれます》


『水銃』で心臓を狙い撃つ。

 1番前にいたオーガがバタッと倒れる。

 よし、攻略法を見つけたぞ。


 それから俺はひたすらに『水銃』を連射する。炎系魔法よりもピンポイントで発動するのでコストがいい。

 オーガは身を守ろうと『泥人形』で抵抗してくるがそんなものは無駄だ。余裕で貫通して体中に風穴を開ける。水の威力は凄いな。舐めちゃいかんな。


 さ、そろそろ蹴りをつけるか。

 俺はオーガの群れを無視して飛び越え、最奥にいる将軍様に会いに行くことにした。

 ジェネラルオーガに近付き目が合う。途端に地面を蹴りものすごい速さで殴りかかってくる。

 避けきれずに殴り飛ばされる。だが今まで無かったはずの壁に衝突する。

 泥魔法か、いつの間にか泥の壁に四方を囲まれて1対1の状態になる。

 逃げるにも逃げられないこの状況。

 どうするかと考えて立ち上がると体が動かなくなる。


(どういう事だ、やばい。死ぬ)


 なにかも魔法にかけられていると思い全力で魔力を放出して抵抗する。

 すると体の縛りが解ける


「よく俺の『将軍圧気』を跳ね除けた。中々の強さだ。認めてやろう」

(上から目線なやつだな)

「そりゃどうも、単刀直入に言うが郷に帰ってくれないか?」

「誰がお前のような雑魚の話を聞く。俺達は領土を広げようとわざわざここまで来たんだ。ここで引き返すわけがないだろう」

「痛い目見なきゃわからないようだな」

「痛い目を見るのはお前だ!」


 直後に『将軍圧気』をくらい動けなくなる。さっきとは比べ物にならないほどに強い圧だ。

 その時俺の頭の中に声が響く。


 《スキル・アーツを獲得しました》

 《スキル『圧気』『友呼』アーツ『泥人形』が魂に刻まれます》


「遅いじゃないか魂導者。もう少し遅かったら死ぬところだったぜ」

「何をゴタゴタ言ってるんだ、死ね!」


 俺が求めていたのはスキルなどではなくステータスだ。あいつは俺が死神だってことを知らない。

 オーガ約100数体分のステータスを受け、俺は『将軍圧気』を跳ね除ける。そして殴りかかってきた拳を躱して懐に潜り込む。そして腹を全力で殴る。勿論『筋力増強』もフルで活用して。

 空へと飛んでいったオーガをすかさずたたき落とす。

 そして『炎牢』で捕らえる。


「お前は俺に勝てない」

「ほう、ならば本気を出すか」


 ジェネラルオーガは『炎牢』を解き、俺を泥で覆い拘束してくる。

 これはまずい。

 身動きの取れない俺に全力で殴りつけてくる。たった一撃の殴りで意識が遠のく。

 こりゃ参った。

 だが再びこちらに向かって追撃をしようと走ってくる。

 俺はジェネラルオーガに弾かれないほどの超高出力で『転移』させる。そしてまた超高出力で『炎牢』で捕らえる。そしてその隙に『炎球』を極大にして叩き込む。


 《スキル・アーツを獲得、修得しました》

 《スキル『将軍圧気』『駆集』アーツ『泥壁』『泥縛』『炎獄』『豪焔球』が魂に刻まれます》


『将軍圧気』

 相手を圧倒し怯ませる。味方にかけると士気が上がる。

『駆集』

 自分の配下を自分の元に転移させることができる。

『泥壁』

 泥の壁を作り出す。

『泥縛』

 泥で相手の身動きを縛る。

『炎獄』

『炎牢』の強化版

『豪焔球』

『炎球』の強化版


 やったのか、もうほとんど戦う体力も魔力も残っていない。

 さっさと終わらせるか。


 俺は『水壁』の前まで転移する。

 そしてオーガ達に『水壁』『炎牢』を解きつつ伝える。


「お前らの大将は俺が殺した。もう勝てるものはいない。

 俺の餌になるのが嫌だったら素直に従え!」

「嘘をいえ、デイル様がお前なんかにやられるわけが無いんだで」

「ほう、信じないか。ならばこれでどうだ」


『将軍圧気』を放つ。


「分かったか、お前らは俺に勝てない」

「グッ、うぅ」


『将軍圧気』を解く。


「はぁ、はぁ。

 ありがとうだで。貴方様の強さ、ハッキリとわかったんだで。

 我々オーガ族。貴方様を新しい主として我々つかわさせて頂くんだで」

「将軍の死を理解した途端やけに素直じゃないか」

「はい、我々オーガ族は強さで主が決まるんだで」

(お前らもか、誰もかも全て実力。もううんざりだ)

「分かった。お前らを俺の配下とする。

 だがひとつ言っておくことがある。

 上に立つものは強さが全てではない。他人を従える器と素質があるかどうかだ。それだけは覚えておけ」

「はっ!」


 とりあえずオーガの群れは防げた。

 今日はゆっくり休もう。

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