第1話 異世界転移
ゲームオタクである高坂蓮。ゲームのやり過ぎなのか異世界の戦いの夢を見てしまう。
それをキッカケに異世界のことを調べる蓮。
その後眠った後蓮を待っていたのはなんと神を名乗る男!!
蓮が異世界を構築する上で起きる物語が今動き出す。
12月20日午前5時17分今日は珍しくこんなにも早く起きた。いや、起きてしまったと言った方が適切なことであろう。いつもよりも2時間も早く起きてしまった俺は誰も居ないリビングに行き、暖かいコーヒーを作り何故今日はこんなにも早く起きてしまったか考えていた。結論おそらく、いや絶対にあの変な夢のせいだろう。
「はは、俺は確かに?ゲームオタクであり中二病と散々家族や友人たちから言われてるけれども!あんなリアルな異世界の戦いを普通夢で見るか?」
こんな事が夢であったなんてことは絶対に誰にも言えない。もし、この夢の話をしてしまったら今度こそ俺の周りには誰も居なくなってしまうだろう…。
一人俯いてコーヒーに話しかけるように独り言を言ったり、心の中で一人夢の話でループしたりしている男の名は<高坂 蓮>都内の高校に通う、いたって普通高校二年生である。オタクなどの部分を除けばの話であるが。
昨夜蓮は異世界での戦いの夢を見た。それがそれほどリアル感が無ければどうしたことないと思い過ごすだけであったであろうが、あまりにもリアル感溢れる戦いだった為今こうなってしまっている。
「いや待てよ、もしかして俺はこのまま異世界に転生もしくは転移するのでは…!?」
「お兄…側から見るとただのヤバいやつだよ。なんでこんなんが私の家族で私のお兄なんだか…」
「おい、それは実の兄に対して失礼じゃないか?それとお前が抱く理想の兄ってのはどんなだよ?」
「そりゃ〜完璧なお兄さ!例えるなら司ーーー様だろ!?」
「どう考えても俺がなれる確率1%以下の兄の理想の名前は出すなよ!?」
「言えって言ったのはお兄のくせに何言ってんの?これだからヒキニートは…」
「ヒキニート言うな!学校はちゃんと行ってるしバイトも最近始めたっての!」
普段土日の朝以外でこれほど話すことのない兄妹であるが、土日ではいつものことである。
まったく、こんな事を言う妹であるが実の妹であるので憎めないのもまた事実か…って、今そんなこと言ってる場合じゃないな。先ずは異世界について調べなきゃな..!
「悪いが我が可愛い妹よ。今日は学校を休むと母さんに伝えておいてくれ、ではさらばだ!」
ダダダッ…と自室に戻る兄を見届けた妹
「お兄に可愛い言われたくないし、最後のマジでキモいから…でも伝言は伝えておくよー」
ーーおよそ8時間後ーー
「かぁああ、疲れたー!!でもまあ、収穫はあったからいいか。」
座っている椅子から腰を上げ近くにあるベットに横たわった。ふかふかのベッドはとても暖かく疲れていた蓮を眠りえと誘った…
「お……にぃ……兄……お兄!!」
「うぉ!びっくりしたぁ、俺寝てたのか..?」
「そりゃもうね、本当呆れちゃう丸2日寝っぱなしだったんだよ?」
「へ?丸2日?」
時計を見ると12月22日16時12分となっていた。
窓から見える景色は夕日が空を紅く染め上げておりとても綺麗である。
「とりあえず腹減ったで早めの夕食食うか。」
そういうと服を着替えてリビングに歩いて行った。テーブルの上にあったみかんを食べながら考え事をし始めた。
丸2日寝ていたおかげで疲れは取れたけど学校は無断欠席になってるよなぁ、これが夢であればどれだけ嬉しいことか。
そんな事を考えながらぼーとしているといつのまにか23時半を過ぎていた。少しだけ外の空気を吸いたくなった蓮は玄関に向かいゆっくりと開いた。しかし、玄関のドアを開けると向こうにあったのは見慣れたはずの街灯が照らす道ではなく真っ暗なところだった。
「何…これ..?」
ゆっくり後ろを振り返るとさっきまであった家もろとまで消えていた。
「ようこそいらっしゃった。高坂蓮。お前はこの私、神に選ばれた。唐突ではあるが、高坂蓮。お前異世界に行って更に違う異世界を構築してくれんか?」
突如現れたその男は自分のことを神と呼び、金髪と黄金色の綺麗な目が特徴的な人だった。
いかがだったでしょうか?
蓮が妹と何気ない会話をした後、異世界の事を調べ、そして眠りに。
外の空気が吸いたくなって玄関のドアを開けるとそこには今まで見た事のない光景が…
なんて事がもしかしたらあるかもしれませんね(^^)
短い小説の1話としても、しっかりと読んでくださった方々どうもありがとうございます!