プロローグ
初めて書いた小説です!
プロローグは短いですが、色々な人に読んでもらえたら嬉しいです!
ここは暗くとても寒い洞窟の中。普段は誰も近寄らないような洞窟である。そんな所に二人の若い男が隠れるようにしてライフルを構えていた。
「後ろはお前に任せる…!」
一人の男が呟くようにそう言い、
「分かりました…自分の背中は先輩に任せます…!」
もう一人の男がこういった。お互いの背中を預けながらジリジリと移動し始めた。と、その時先輩である方の男の気配が消えた。
「…せ、先輩?」
気配が消えた後ろをゆっくりと振り返った、数秒前には確かに居た先輩は影も形も無くなって暗く寒い洞窟に一人になっていた。
「…え、なん…で..?何処ですか?先輩何処ですか!?何処いったんですか!?」
この男の精一杯の投げかけは無情にも虚しく洞窟に響くだけである。パキパキッ...!と洞窟の奥から音が聞こえてくる。
「なんだよ...!?なんなんだよ…!俺たちが何をしたってんだよーー!」
心の底から叫んだ。すると、
「何をしたって?そりゃ俺の気まぐれでテメェらを殺したいからやってんだよ」
その声は顔が見えなくても笑ってることが伝わってくる声であった。
「き、気まぐれだと?フザケンナよ!?先輩をどうした…!!?」
そう言うと同時に声が聞こえる方にライフルを向け乱射し始めた。しかし、弾が当たることは無かった。乱射された弾は全て薄い氷の壁に止められていたのだ。
「はぁ..、これだから能力の無い雑魚は面白くねぇだよ。もういいよ、眠っとけ。[アイスプリズン]!」
と、唱えられた途端に乱射していた男は六角形の氷の中に閉じ込められてしまった。数秒の間形を保っていた氷にヒビが入り細かく砕けていった。
「さて、次は楽しめるといいな…ふふふ…!」
氷を使った男の不気味な笑い声だけが響いていた。