表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたの笑顔  作者: 心目
3/4

涼人との対談

「我ながら、教室に弁当箱を忘れるとは、甚だ遺憾である。」

とりあえず、さっさと弁当箱を取りに行くか。


うわ、何か俺の席で爆睡してるやついんだけど。誰だよ。実瑠かよ。なんで、俺の席で爆睡してんだよ。自分の席で寝ろよ。

「おーい、実瑠起きろー。」

全然、起きる気配がない。こいつ俺の席に恋してそうだな。

「おーい、起きろー起きろー。」

いや、ほんとに起きろよ。こいつ本当に、俺の席に恋してるだろ。

「起きろって言ってんだろ。はやく起きろ。」

「うわ、誰だよ。うるさいな。」

「涼人だよ。起きたばっかすまんが、俺の弁当箱取ってくんね?」

「おう、わかった。涼人、この弁当箱で合ってる?」

「そう、それ。」

なんか、実瑠「涼人」って言う時声小さかったな。何か俺したか?

まあ、いい。いつも通り実瑠と話そ。

「そういや、お前俺の席のこと好きか?」

「は?」

「いやさ、俺の席に恋してそうな勢いで寝てたからさ。」

「それは、流石にない。」

「なら、誰に恋してるの?」

「だっ、誰だっていいだろ。」

面白い。こういう実瑠を見るのは楽しい。もっと面白くしよ。

「まあ、確かにそうだな。でも、俺が恋してる人は実瑠だよ。」

「やめろ。涼人やめろ。」

「好きだよ、実瑠。」

俺はそう言って実瑠に抱きついた。

その時の実瑠の顔はすごく赤かった。リンゴみたいに赤かった。

「涼人やめろ。離せ。」

離せって言われたなら。はやく、実瑠のこと離さなきゃ。

「ほら、すまんな実瑠。」

「まったく、涼人はいきなりこんなことしてくるんだから。そういう所ほんと怖いよ。」

「すまんな。じゃあ、俺はもう帰るぞ。」

「わかった。じゃあねー。」

「おう、またな。」

なんか、元の実瑠に戻ったな。起きたばっかの実瑠、俺のこと睨んでたからな。まあ、いいや。さっさと家に帰ろ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ