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あなたの笑顔  作者: 心目
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放課後のお話し

やっと放課後になった。ついにこの時が来た。空井さんと二人きりになるかもしれない時が。それにしても、空井さん遅いな。はやく空井さん来ないかな?はやく話しがしたい。でも、どんな話しをするんだろ?。告白?ただの相談?でも、どんな相談だ?わざわざ異性に聞くほどの相談がごとがあるのか?なら、告白か?いや、さすがにそれはないか。でもありえるし。

「ああ」

悩みすぎて声がでてしまった。またやってしまった。これのせいで、涼人に気持ち悪いってまた、言われたんだっけ。涼人がここにいなくて良かった。なんか、頭がスッキリした気がする。まだ、なにも解決してないのに。ただ、少し涼人のことを考えてただけなのに。涼人って案外すごいやつなのかも。

「ごめん、遅れちゃった。」

やっと来た。時計を見てみると自分が来てから3分くらいしか経ってなかった。結構待ってた気がするんだけどな…

「いや大丈夫だよ。さっき俺も来たばっかだし。」

「ありがとう。」

空井さんがありがとうって言った。これで2回もありがとうって言われちゃった。ああ、もう嬉しすぎる。空井さんにありがとうって言われるためだったら、何でも出来そう。

「それでね、話というのはね。私…」

だんだん空井さんの顔が赤くなっている。もしかして、これは告白なのでは?もう、告白しかないだろ。ああ、心臓が俺の心臓が、早くしろって言ってるように、鼓動が早くなっている。早く、次の言葉をはやく

「私、橋渡(はしど)くんのことが好きなの。」

えっ?橋渡ってもしかして…

「橋渡って涼人のこと?」

「うん。」

なんで涼人が、よりによってなんで涼人なんだ。おかしい。いや、おかしくはない。あいつは確かにいいやつだ。顔も悪くない。でもなんで?そして、なんでこの状況でこのことを言ったんだ?

「なんで涼人のこと好きになったの?」

自分の声が震えてる気がする。

「んー前に、橋渡くんに助けてもらったことが一番のきっかけかな?」

「どんなこと?」

「私、入学式のときに間違えて中学校のころの上履きを持ってきちゃったの」

「それで?」

「その事がわかったとき、私、すごく慌てていろんなもの落としちゃったの。そしたら橋渡くんが、自分の上履きを貸してやるよって言いながら落とした物を拾ってくれたの。」

「それで?」

「橋渡くんは、そのまま友達のとこに何もなかったように行っちゃったの。」

「それだけ?」

「ううん。さらにね、入学式の退場ときに橋渡くんの足を見たら靴下しか履いてなかったの。それからずっと橋渡くんのことが気になるようになったの。それからいろんなことがあだて今に至るって感じかな。」

「ああ。なんとなくわかったよ」

なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?

涼人みたいに俺は空井に優しくしなかったんだ。俺は何をやっているんだ。

なんか、頭が痛くなってきた。でも、空井とまだ話してるんだ。話し終わるまでは頑張ろう。

「それで、そのことについてはわかったけどなんで、俺に言ったの?」

「えっとね。橋渡くんいつも放課後すぐどっか行っちゃうじゃん。だから、明日の放課後、阿部くんに橋渡くんを捕まえといて欲しいの」

なぜ、俺が捕まえる必要があるんだ。自分で頑張って捕まえろよ。

「なんで?自分でやればいいじゃん」

「自分で放課後、空いてる?みたいに誘うのが恥ずかしいし…」

空井は顔を赤らめながら言った。なら、なんで俺のことを誘えたんだよ。そうか、俺のことが好きじゃないからか。ああ、いつの間にかに雨が降ってるよ。帰るの嫌だな。家から学校まで結構遠いんだよな。雨やむまで待ってようかな?

「で、放課後、橋渡くんを捕まえといてくれる?」

「ああ、いいよ」

えっ?俺は何を言っているんだ?

「ありがとう。私、もう帰るね。また明日。」

「じゃあねー。」

あああああああああああああああああああ。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。

頭が痛い。心も痛い。体全身が痛い。全てが痛い。体も熱くなってきた。死にたい。いっそのこと死んでこの痛みから逃げたい。でも、だめだ。やってはいけない。なら、どうすればいいんだ。俺はどうすればいい。俺はどうすればいいんだよ。

どうすれば……


また、この本を読んでくださり本当にありがとうございます。今回の話しはどうでしたか?楽しめたら幸いです。感想など遠慮なく書いていってください。それが、この本を批判するものだとしても大丈夫です。次の話しも全力で書くので、ぜひ読んで言ってください。

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