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第6話 緩すぎる環境

続きかけたああああああ!!!

「家、作ろうかなあ。ずーっとこの豆腐みたいな砂の家はなあ…」


 洞窟内に作った箱の家を見ながら頭を捻る。センスが少しも感じられないこの家、どうにかできないだろうか。

 ただ、今はそんなことをしてる場合はないので、この先の予定になるだろうけども。


 そんなことを考えながら、海水を入れた瓶を運ぶ。本日も本日とて、塩作り。


 買い足した鍋はやはり、壺よりも効率が良い。火の通りの早さが違う。少し勝手が違くなるけども、どのくらいの時間短縮になるのかまずは慎重に行わなくては。けれど、これ絶対に速い。やっぱり、鍋ってすごい!


 こんな調子で、一日の量を何時もよりも早めに乾燥させることにできたので、今度は釣りに勤しもうと思う。

 釣りざおと魚を入れる壺(なんか魚をそのまま収納するのが嫌で)を持ち、リサーチをしながら獲物が多く調度良い岩場を近くの海岸で見つけた。


 レッツ 釣り!


 魔導書にも、釣りの仕方が書いてあったのでそれに習って釣りをしてみる。疑似餌、ついててよかったー。虫は少し触りたくない。

 さて、竿についてた木札の簡易説明書を見ながら、実際に魔力を通して、ほーいっと投げる。

(魔導書では少し時間がかかると書いてあったけど、やはり最近のはすぐに使えるようになるみたい)


あっ、釣糸引いてる。


「ていっ!」


 本当に軽く力を入れて釣り竿を引くと、それはそれは軽々と一匹鮮やかな青の大きな魚が空を舞った。

 砂浜に落ちた魚もそんな激しくのたうち回ることもなく、ピチピチと軽く跳ね上がるだけで、初めて魚に触るにも関わらず、なんの労力も使わず捕獲することが出来た。


 ……ただ、食べきれるキガシナイ。


 昔テレビでダンディなベテラン俳優が両手で無理矢理抱えてた魚の大きさである。わかりづらいだろうが、正直収納出来なかったら砂浜引きずっていくくらいの大きさだ。


 思わぬ大収穫に、本日の釣りをこれにて終了させる。干物にしても3日はこれでお腹が満たされる気がする。


 ついでに海岸に打ち上げられた海藻も回収し、塩を作るいつもの場所で魚を出した。


 運んだ次にやることとして、この前購入した図鑑でこの目の前にいる魚を調べるという大事な作業がある。毒がある生物も多数存在するので、この作業はとても大事だ。けれどこの広辞苑レベルの厚さの本だと一匹の探すのは大変だろうと思われる。といっても、大体目星がついてるのだけども。


 ついでに、鑑定したら サカナ としか出てこなかった。なんのためにあるかわからない魔法である。


「アザヤカアオザカナ…って、そのまんまじゃん」


 それっぽい名前を後ろの名前順で探し、開けば一発でこの魚のイラストが書かれているページが出てきた。

 読んでいて気づいたのだが、この世界の生き物の名前はとてもわかりやすく付けられている。何故なら、昔から村人などの同じコロニーのなにで伝達する際に複雑な名前を付けると、確実に混乱を招くだけだからと魔導書で書かれていた。


 たしかに、アザヤカアオザカナにもし「カツオ」と付けても、他人には理解できないだろう。


 まあ、サカナという言葉を知らないという場合は除いてだけども。


 この魚は骨から出汁がとれる上に脂が乗っていて、皮まで美味しい。なので、捌かずぶつ切りで塩煮でも美味しいらしく、調理本を参考に適当に魚をぶつ切りにし、海藻と共に煮る。

 


「こりゃ、旨いわ」

「うん、これ、おいしいよ」


「だよなー」


 

「ん????」



 振り替えるとそこには美少女がいた。

 



 透き通る長い水色の髪の下に見える魚の鱗は見えないふりをしたいが。








なんとか、完結までにはこじつけたいので

ゆったりにはなると思いますが、よろしくお願いいたします。

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