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【第3話】

【あらすじ】


もう良い事も悪い事も聴いちゃえ!!!



テンションの低い5人から紅茶、元気は1人づつ呼び、事情調査を始めた。

元気がまず1人目を呼んだ。



『いらっしゃいませぇ!!!今日は1人ですか???お客さんも好きですねぇ』



紅茶は少し笑ってしまったが、すぐに注意した。



『おい!!!遊びじゃねんだよ!!!早く連れて来いや』


『ノリ悪っ!!!』


『おーい!!!聞こえてんですけど!!!てめぇ、やっっちゃうぞ!!!こら』



そうこうしてる内に1人目が喋り始めた。



『私はやってない!!!もう帰らせてくれ!!!』



テンションが一気に上がったみたい。

紅茶が落ち着かせる。



『まぁまぁ。落ち着いて。とりあえずお名前を』



ため息をつきながら喋り始めた。



『俺は海賊王になる!!!』


『お前じゃねんだよ元気!!!少し、いや、かなり黙ってろ!!!』


『はいっ!!!』


『返事だけはいいなぁ』


『あのぉ…』


『おっと、すいません。ではお名前を』



ようやく1人目だ。



『私の名前は辛口(からくち)です。ここのカレー屋の店主です』


『あなたが店主でしたか。ここのお勧めはなんですか???』


『今それ関係ないだろが!!!帰りたいって言ってんじゃん!!!』


『えぇ???そんなに怒るぅ???むしろ、ここはお勧め言う所じゃん』


『あぁもう。あれだよ。あれ。あのぉ……カレーかな』


『はい。どうも。当たり前な事言ってくれて』


『…』



紅茶は話しを進めた。



『事件が起きた時あなたはどこで、何をしてましたか???』


『私は、厨房でカレーを食べてました』


『作っていたのではなく、食べていた???』


『はい。そううです』


『なんで???ねぇ???何でなの???お昼休憩かな???店主だよね???店の主だよね???』


『基本的には私は食べてばっかですから』



辛口は満面の笑みだ。

紅茶は軽くムカついたが話を進めた。



『ちなみに何を食べていましたか???』


『はい。お客さんの食べ残しを』


『え???もう1度言ってもらっていいですか???』


『だから!!!お客の食べ残しだって!!!』


『お前何してんの???バカなのか???もう店たたんじまえよ!!!』


『私は料理は一切できなもんで。もう食べる事しか』


『何で店主なの???』


『何でって言われても……ん…まぁ、なんとなくですよ』



辛口はなぜかこの質問だけは、すんなり答えなかった。

紅茶はその一瞬の隙を逃さなかった。



『辛口さんよぉ。しっかり答えてもらわんと困りますなぁ。』



なぜか紅茶は豹変した。



『何で店主になったんですかいのぉ???おぉ???あぁ???』



辛口はなぜか、汗がハンパないぐらい出ていた。

もう見るだけでも、気持ちが悪い。

辛口は汗を拭きながら喋り始めた。



『店主に…なったのは…その…つまりですね…あれなんですよ』


『なんなのさ???早く言ってごらんなさいよ』



紅茶はかなり強気だ。

辛口はかなり弱気だ。



『店主になったのは…………』


『何で???』


『あいつに脅されて』


『あいつ???』


殿(との)ですよ!!!』


『なななななんだって???』



紅茶は完全にノリで驚いた。まったく理解していない。

ここは、驚く所だよなぁ的な感じで驚いただけであった。

紅茶は、バレないように慎重に辛口に殿とは誰かを聞き始めた。



『あいつに脅されてたんだな!!!』


『…はい』


『その、ボーノは何処にいるんだ???』


『殿です。何でおいしいって言ってんの???』


『わわわわざとじゃないか。べべべべ別にきききき気にすんなよ!!!』


『何で焦ってんですか???』


『えぇ???ぼぼぼぼ僕がかい???ジョジョの奇妙…冗談じゃないよ!!!焦ってないから』


『ジョジョの奇妙???いや、完全にシドロモドロヘドロしてるじゃないですか???』


『ししししししてねぇよ!!!っーかヘドロいらねぇじゃん』



もう紅茶はバカだ。焦ってるのバレバレじゃん。

でも、紅茶はバカ正直だからまだ焦ってるの気付かれてないと思っている。

バカ正直な紅茶は話しを続けた。



『ででで、で、殿は何処にいるんだよ???』


『いや、いるって言うか、、もう死にましたけど』


『え???』


『それで来たんでしょ???』


『んうおぉ!!!そうだよ!!!何言ってだよ!!!当たり前じゃん』



紅茶は今頃になって気付いた。

今回の事件で殺害されたのが殿だったと言う事が。



『じゃあ、お前殿を殺害する動機が丸出しだから、もう逮捕で』


『ちょちょちょっと待って下さいよ!!!私はやってないですよ!!!』


『もういいじゃん。ラフになろう』


『私は楽になりたいの!!!』


『じゃあいい〜じゃぁ〜ん。逮捕で』


『そうゆう意味じゃなくて。早く事件解決してもらって楽になりたいんですよ!!!』


『お前も粘るねぇ。しつこいわっ!!!』



紅茶はもう辛口が犯人だと完全に決めていた。

でも、辛口はしきりに厨房でお客の食べ残しを食べていたと言う。

ちなみに、その時、殿はテーブルでポークカレを食べていたと言う。

紅茶は辛口が絶対に犯人だと思っているが、とりあえず他の人達の話しも聞く事にした。



『ったく。もう犯人わかってるから他のヤツの話し何てどうでもいいのに。

まぁこれも仕事だからな。正義を背負ってるからなぁ』



とりうあえず辛口は奥の席に戻ってもって紅茶は元気に次の人を呼ばせよ……



『元気!!!次の人を……なんてこったぁ』



紅茶は我の目を疑った。まさか???そんな事ありえない。

今まで元気と一緒に仕事をしてきて始めての光景だった。

紅茶の目に映ったのは、元気がすでに次の人の事情調査をしている姿だった。

紅茶は、少し感動して涙が出そうになったが

男の子だもん!!!泣かないから!!!っと心でつぶやきトイレに行って結局泣いた。



続く。



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