【第2話】
【あらすじ】
もう事件だ事件だって騒ぐのやめて!!!僕…気ぃちっちゃいねぇ〜ん。
『はぁ、はぁ…何で、はぁ、一輪車なん、はぁ、だよ。』
疲れまくっている紅茶の横にビッチリとタクシーが止まった。
紅茶は疲れきっている為、少しムッときたが無視……
『おつりいらないから。領収書いい???甘口署の紅茶で』
できなかった。紅茶の疲れは一気にぶっ飛んだ!!!
『おい!!!』
『ここかぁ。事件の臭いがプンプンしやがるぜ!!!』
『おいっ!!!』
『えっ???あっ!!!先輩。ここですよ事件現場は』
『違うだろ』
『いや、ここですよ』
『うん。そうじゃなくて』
『何がですか???しかも何で疲れてんスか???』
『一輪車は!!!お前の一輪車はどこなんだ???』
『署にありますけど……えぇ???そんなバカな???』
『あぁ俺はバカだよ!!!何してんの???何でタクシー使っちゃったの???経費削減期間中じゃん』
『心配いりませんよ!!!領収は先輩できりましたから』
『何で笑顔で言えるの???すんごいSじゃん!!!しかも、すぐ近くのカレー店って言ったよね???80キロは近くとは言わないよ。俺、一輪車乗れないのに』
『はは。』
『……うん。もう…行こう』
ハイテンションの元気と、どん底に落とされた紅茶は現場に入った。
おいしそうなカレーの匂いが店内にひろがっている。
その店内では、鑑識の人達が現場を慎重に、かつ、カレーをちょこちょこつまみながら
調べている。
店内の隅のテーブルに5人座っていた。そこだけ完全にドンヨリした雰囲気だ。
すると、紅茶と元気に気付いた警官。
『あっ!!!』
『おう。現場の状況は???』
紅茶はもう落ち込んでいない。さすがは、正義を背負う者だ。
『関係者以外は出てって!!!』
もうダメだぁ………
『おいっ!!!何言ってんだ!!!甘口署の紅茶さんだぞ!!!』
『元気…』
なんだかんだ言ってこいつは頼りになる相棒………
『出て行け!!!紅茶!!!』
じゃない!!!もう、こいつは信じない!!!
『すいません。甘口署の方でしたか』
『まぁ、いいよ。状況は???』
『はい。今鑑識の方達が現場を調べていまして、1つわかった事が』
『なんだ???』
『ポークカレーが1番だと』
『お前もう帰れよ!!!鑑識も帰らせろ!!!』
『まぁまぁ、惨敗』
『ボロ負けじゃねぇか!!!そんなに負けてねぇよ!!!先輩だって言ってんだろ』
『まぁまぁ。そんな事よりあそこのテンション低い5人は誰ですか???』
『はい。あの5人はですね、店長と店員2名とお客さんと仙人です』
『おいっ。1人おかしいヤツいたなぁ。なぁ、元気』
『冗談何て言ってる場合じゃないですよ』
『何で???いたじゃん!!!1人いるじゃん!!!』
『あの5人連れて来てもらえますか???』
『はい』
警官はダルそううに5人を連れてきた。
『あぁ…しんどっ。連れてきました』
『お前警官やめろよ!!!』
『先輩!!!仕事ですよ!!!』
『あっ…はい。何でえらそうなの???俺、先輩なんだけどなぁ』
5人は近くで見ると、やっぱテンションが低い。
こうして紅茶と元気の5人への事情調査が始まった。
続く。