【第1話】
俺の名前は紅茶。ふざけた名前だろ???え???あっ…うん。
そんなに正直に言われると、きっついなぁ……。
まぁいい。
俺の仕事は正義だ!!!ジャスティスだ!!!何かって???俺の…ん???いやっ、あれ???
あの…聞いてもらっていいでしょうか???いやっすぐ終わりますから…はい。
何か言いにくいなぁ…。
まぁいい。
俺の仕事は刑事だ!!!正義が仕事だ!!!
なぜ俺が刑事になったかって言うと………
《チェキチェキ♪チェキチェキ♪》
おっと電話だ!!!
じゃあ、とりあえずこの続きはまた今度で。
事件かもしれねぇな。
『はいもしもし、こちら甘口署です』
『あのぉ、お聞きしたい事があるんですが???』
『はい。なんでしょうか???』
『紅茶さんと言う方はいらっしゃいますか???』
『え???あっ、はい。私がそうですが』
『あなたが、紅茶さん???』
『はい。私が紅茶ですが。何か???』
『ふざけた名前だな!!!』
『えっ???』
《ブチッ!!!……ツーツーツー》
『えぇぇぇぇ???何これ???いきなり何???イタズラ電話???何かヘコむわぁ…』
《ドタドタドタドタ…ガチャ》
『大変だぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
『どうしたんだよ!!!うるさいよお前は。俺今ヘコんでんだよ…グスッ』
『あっ???乾杯!!!』
『先輩だよ!!!何でいきなりお前とパーティー始めなきゃいけないの!!!』
『あ、うん』
『おぉぉぉい!!!友達???俺とお前は友達か???』
『ははっ』
『愛想笑いはやめて!!!もう傷つきたくないから』
この明らかに先輩の俺をナメてやがるのは、俺の後輩の名前は元気。
名前通りものすごく元気で、シンプルに疲れる。
でも、一応俺の相棒だ。
『で、何が大変なんだ???』
『テンパイ。あのですね…』
『こらっ!!!何で???いつお前とマージャンやってたのかな???教えて下さい』
『先輩さっき妙な電話かかってきませんでした???』
『妙な電話???あぁ、イタズラ電話の事かコラ!!!』
『イタズラ電話ですか???そいつ完全に警察ナメますね!!!』
『ホントだよ!!!今度は心折れないから』
『その意気ですよ!!!ふざけた名前の先輩』
『うん。お前だなコラ!!!よし決めた!!!お前を逮捕する』
『ちょちょ、ちょっと待って下さいよ。それどころじゃないんですよ!!!』
『俺は今がターニングポイントだと確信している』
『大変なんスよ!!!事件ですよ!!!事件!!!』
『えっ???』
『ここからすぐ近くのカレー店で殺人事件があったんですよ!!!』
『何で早く言わないんだよ!!!何時だ???』
『自分がここに走ってきて、ドア開けて、大変だぁぁぁぁって叫んだほんの3分前です』
『早く言えよ!!!何で妙な電話の方を先に言ってんの???それはとりあえず後じゃん!!!
お前はなぁ、何で刑事になったの???刑事と言うのは……』
『おい!!!行くぞ!!!早くしろ!!!』
『……はい』
こうして先輩紅茶。後輩元気は事件現場のここからすぐ近くのカレー店に一輪車で向った。
続く。