私の好きな最低男
あなたを初めて見たのは入学したての頃。
あなたの周りはいつも人だかりができていた。
「かわいい」
「女の子みたい」
口々に発せられる言葉に、あなたがあんまり嬉しそうじゃないのにはすぐ気付いた。
席が隣になったことでだんだんと話すようになってから、あなたのコンプレックスがそのかわいい顔だと知った。
私には羨ましいくらいだけど、あなたは男の子だもんね。
話してくれた時の顔は、どこか悲しげで。
まるで捨てられた子犬みたいで、私の心を揺らしたの。
それからあなたを好きになるのに然程時間はかからなかった。
女の子に酷いことする最低な男の子だけど、私は知ってるよ。あなたは本当は優しいんだって。
「おい、教室戻るぞ」
予鈴がなって、あなたはすぐに立ち上がる。
でもトロい私はすぐには立てなくて。
もたもたしてるとあなたの声が降ってきた。
「お前、本当トロいのな」
そう言いながら待っていてくれてる。
ほら、やっぱり優しい。
「悪かったわね」
拗ねてみながら嬉しくなる。
そんな私の頭に手を乗せて、しゃがんだあなたはニッコリと笑った。
「お前らしくていいよ」
「…どうして私といてくれるの?」
あなたにとって女の子は興味がない存在だって知ってる。
じゃあ私は?
あなたの目にどう映ってる?
「俺はお前に興味があるから」
興味がある、その言葉にポカン、としていると額を小突かれた。
「こんだけ言ってんだから気付けよバカ」
「え?え??」
額を押さえて戸惑う私に悪態をつきながら、その顔がほんのり赤いその意味は、私の自惚れじゃないんだよね?
【End】
ようやく完結となりました。ここまで読んでいただきありがとうございます(*^^*)
読者さまの中には物足りない方もいるかもしれませんが、腹八分ん目ですよ。
この先は皆様のご想像にお任せします☆
まだまだ未熟で拙い作品ではありますが、ここまで読んでくださりありがとうございましたm(__)m
また次回お会いできますよう☆




