表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラ・ベーガ  作者: 蘭鍾馗
1/21

1.序

 ひとは

 晩年の或る日

 不意に目の前の風景の中に

 自らの運命を見てしまうのかも知れない


 ◇


 一八九七年の晩夏

 スペイン民族楽派の作曲家

 イサーク・アルベニスに

 その日は訪れた


 以後

 彼の作風は一変する

 口当たりの良いサロン風の小品は姿を消し

 複雑な和声とリズムによる

 深い精神性を宿した作品が生まれはじめる


 その年

 彼の転機となったひとつのピアノ曲が発表される

「ラ・ベーガ(沃野)」である


 ◇


 その後

 何かに憑かれたように

 彼は残りの生涯の全てを注ぎ込んで

「組曲イベリアー十二の新しい印象ー」を書き上げる


 それは

 かのドビュッシーも激賞した

 ピアノ音楽の金字塔だ


 ◇


 これは

 彼が自らの運命を見た日と

 その前後の物語である

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ