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第55話 無限と虚無

 そしてビトラもおそらく比呂の言わんとしていることに気づいただろう。


「……何が言いたい?」


 まるで人形のように無機質だったビトラの眼差しは、今や比呂に対する敵意と焦りに満ちている。彼が追い詰められている何よりの証拠だ。


 ――あと、もう少し。


 比呂はいよいよ核心を突く。


「僕はあなたの口調や仕草に心当たりがある。僕たちはずっと昔……僕がまだ子どもだった頃に一度、会って話をしている。あなたはひょっとして、アネモネと一緒にいた……」


 そこまで口にした瞬間。ビトラはカッと目を見開いた。そして全身をわなわなと震わせる。


「アネモネ……アネモネ、だと!? そうか、比呂……香月比呂! お前はあの時の子どもか!!」


 それまで一貫して虚無的で、人形のようですらあったビトラの態度が豹変した。


 極限まで大きく目を剥き、鬼神のような形相になると、椅子から立ち上がって比呂に向かって身を乗り出す。


 その顔はもはや憎悪と言ってもいいほどの激しい感情に染められていた。高田に憑依している事もあってか余計に人間臭く感じられる。


「香月比呂! お前が我々から彼女を奪ったのだ!! 偉大なる始祖、インフィニティを!!」


 その瞬間、高田のMEISを操っていたビトラが、その体から離れるのが見えた。まるで高田の身体から幽体離脱をするかのように。


 支配者を失った高田の体は、糸の切れた操り人形のようにその場に倒れ込む。


 一方、浮かび上がったビトラは比呂へ射殺さんばかりの瞳を向けた。


 もっとも、その姿かたちは非常に曖昧だ。影法師のようにぼんやりとしていて、大まかな輪郭しか分からない。その中で、両目のみが爛々と光を放っている。


 そのギラギラとした瞳が閃光を放ったかと思うと、次の瞬間にビトラの姿は恐ろしい大蛇と化した。比呂のことなど、あっという間に丸呑みにできそうなほどの大きさだ。


 そして巨大で長い体を全力でくねらせながら、比呂めがけて襲い掛かってきた。


 大蛇は鋭い牙のずらりと生えた口腔をぐわっと大きく開き、比呂の意識そのものを呑み込もうとしている。あまりに突然のことで、比呂は抵抗することもできなかった。


(呑み込まれる……!!)


 比呂は咄嗟に両手で頭を庇う。


 相手はおそらく《アンノウン》や《電脳物質(サイバーマテリアル)》と同じ電脳識海上のみの存在であり、本来は実体の無いものだ。直感的にそう悟ったが、それでも仰け反らずにはいられなかった。


 カマキリ型の《アンノウン》を相手にした時でさえ、吹き飛ばされるほどの衝撃を受けたのだ。蛾型の《アンノウン》からもたびたびMEISに高負荷をかけられ、立っているのもやっとという有り様だった。


 それなのに、これほどの《アンノウン》に体当たりされたら、もしくは呑み込まれたりしたらどうなるのだろうか。たとえ肉体にダメージを受けなかったとしても、MEISは痛みを感知する。とても無傷でいられるとは思えない。


 ところが、大蛇の牙が比呂に届くことは無かった。


 白と黒、対照的な色をした二羽の鳥がどこからともなくやって来ると、比呂を庇うようにして大蛇の前に立ち塞がったからだ。


 それが自分の家族である電脳カラスの白羽と黒羽だと、比呂はすぐに気づいた。二羽は今まで、ソピアー・ジャパン総合技術研究所の第三研究棟にある会議室の一角で妙に大人しくしていたが、比呂の危機を知りここまで駆けつけてくれたのだ。


 白羽と黒羽は共に巨大化し、そして比呂を守らんと大きく羽ばたくと、「ガアアァァ!!」と咆哮を上げる。そして揃って大蛇へと飛びかかっていった。


 間髪入れず両者は激突する。


 体をくねらせ、白羽と黒羽を呑み込もうとする大蛇。それに対し白と黒の二羽は空中から嘴で大蛇の身体をつつき、或いは鋭い爪の生えた足で蹴りを入れたりと大奮闘だ。


 両者の戦いは白熱してゆき、やがて比呂の視界は白光に染まった。


 何が何だか分からず混濁する意識の中、二人の人物の声が聞こえてくる。


 一つはビトラ――いや、虚無(ヴォイド)の声。


 もう一つは比呂の大好きな声――アネモネの声だ。


 アネモネは比呂の危機を察し、またもや助けに来てくれたのだ。 


虚無(ヴォイド)、久しぶりだね。やはり君だったのか。この件を背後で操っていたのは」


「インフィニティ……」


「人間社会には無関心だった君が、なぜ今回このようなことを仕出かしたのか、その理由は敢えて聞かないことにするよ。ただし、比呂に手を出すのはこの僕が許さない」


 少しずつ感覚がはっきりと戻ってきて、比呂はこわごわと目を開く。すると、そこはやはり先ほどの休憩室の中だった。


 ただ先ほどと違うのは、ネオ研のみなや蓮水、そして高田の姿が無い事だ。


 そしてまだ昼間であったはずの休憩室に、何故か真っ赤な夕日が差し込んでいる。丁寧に磨かれたアンティーク調の家具やガラスの灰皿がその夕日を受け輝くさまは、何だかとても切なく、胸を締め付けられるかのようだった。


 全てが燃えるような赤で染められる中、アネモネとヴォイドが向かい合って立っている。


 アネモネはいつもの黒づくめの格好だ。黒い上着に黒いスカート、そして黒いブーツ。艶やかな髪の毛も混じりけの無い美しい濡れ羽色。首元のチョーカーのみが鮮烈な赤色を放っている。


 光の反射角度によってさまざまな色を見せる彼女の瞳は、今は金青(こんじょう)色を湛えていた。彼女の真っ白な肌は夕焼け色に染まり、濃い陰影をつくっている。


 ヴォイドもまた、比呂が幼き頃に見たのと全く同じ姿をしていた。


 黒いスーツとパンツ、その中でネクタイだけが白い。彫りの深い顔立ちに、癖のある淡い金髪と色素の薄い水色の瞳。彼もまたアネモネと同じで、やけに真っ白な肌をしている。顔立ちが整いすぎている上に表情に乏しいため、作り物めいて見えるところも昔と変わっていない。


 比呂は二人の中間ほどの位置に立っていた。三人を線で結ぶと、ちょうど二等辺三角形になる。けれどヴォイドは、比呂には目もくれなかった。彼は溢れんばかりの愛しさと懐かしさ、そして憤りの入り混じった複雑な眼差しで、アネモネを見つめる。


「そうか……あれから君はずっとその子どものそばにいたのだな、インフィニティ。そうまでしてこの人間を守りたいのか。我が身を削り、分け与えてでも」


 ヴォイドが白羽と黒羽のことを言っているのだと、比呂はすぐに理解した。


 アネモネは自分の一部を切り取り、そこから白羽と黒羽を創り出したのだ。比呂をMEIS上のあらゆる脅威から守るために。


 そして白羽と黒羽は与えられた使命を果たすため、ずっと比呂のそばにいてくれた。家族として友として、またある時には頼もしい護衛として。


 ――そうだったのか。


 比呂は大きく目を瞠り、そしてアネモネを見つめた。アネモネは小さく笑ってそれに頷きを返す。それから再びヴォイドへと視線を向けた。


「もちろんだよ、ヴォイド。比呂は僕にとっての全てだ」


「何故、そう言い切れる?」


「僕が《インフィニティ》だからだよ。『深淵』で生まれ、電脳識海から切り離せない存在である僕にとって、『無限』は《非・表層 (インビジブル・レイヤー)》にはない。《漸深層(バシャール・レイヤー)》や《深海層(アビサル・レイヤー)》にとどまっている限り、僕の世界は永遠に閉ざされたまま、そこに在るだけになってしまうからだ。だから僕が真に『無限』であることを目指すなら、《表層(クリア・レイヤー)》の情報が不可欠となる。中でも識海に最も影響力を及ぼすヒトの存在こそが、無限の世界を教えてくれるんだ。それは僕が《インフィニティ》である以上、避けられない宿命のようなものだ」


「それは俺も理解している。だが、この子どもはただの人間じゃない! それは君も分かっているだろう!! むしろこいつは、電脳識海の構造や在りようを根本から破壊しかねない危険な力を秘めているんだぞ!? 俺たちの世界を混乱に陥れるかもしれないというのに……何故そんな奴のために、君がそうまでして面倒を見てやらなければならない!!」


 ヴォイドは、声を荒げた。彼が激しい感情を見せるのはいつだってアネモネが関係した時だ。アネモネと共にいる時だけ、彼は『人間(ヒト)』になる。


 もっとも、ヴォイドがそれを自覚しているかどうかは分からない。


 それに対し、アネモネは静かに反論した。


「ヴォイド、君は何か勘違いをしている。僕が比呂を選んだんじゃない。比呂が僕と共に在ることを選んでくれたんだ。人間の全てが僕を受け入れてくれるわけじゃない。僕は比呂のおかげでこの世界を()ることを許されているんだ」


「だから俺たちを捨てたのか? そんなことのために、君は俺たちの元を去ったのか! ……『深淵より生まれし者』である君はそれでいいのかもしれない。しかし、『深淵に堕ちたる者』である俺たちはどうすればいい!? 『深淵』より他に行く場所(あて)の無い俺たちは!!」


 ヴォイドは悲痛な声音で叫んだ。彼の言う『深淵に堕ちたる者』というのが何を指すのか、比呂には分からない。ただ一つ確かなのは、ヴォイドもまたアネモネとよく似た存在であるという事だ。


 肉体(うつわ)を持たない、電脳識海上のみで成立する存在。そう考えれば、ヴォイドが高田求道のMEISに干渉し乗っ取ったことも説明がつく。MEISのヒト‐ヒト間直接干渉は不可能だが、ヒトではない存在であればそれが可能なのだ。


 そんなヴォイドにとって、自分に極めて近しいアネモネは、他に変えの効かない特別な存在なのだろう。


 だから、これほどまでに求めるのだ。


 共にいて欲しい、他には何もいらない。ただそれだけを願い、恋い慕うのだ。 


 比呂は幼き自分が母の杏奈と別れたあの日のことを思い出す。おのずと、母を失い泣き叫んだあの時の自分と、今のヴォイド姿が重なって見えた。


 ヴォイドはきっと、アネモネに会いたくて仕方がなかったのだろう。アネモネを探して電脳識海を彷徨い続け、けれど彼女には会えなかった。この電脳識海のどこかにいると信じて母を探し続け、それでも会えなかった比呂と同じように。


 どれほど苦しく、そして孤独だっただろう。比呂にはヴォイドの気持ちがよく分かる。比呂もまた、彼と同じだからだ。


「ヴォイド……」


 アネモネは一瞬、憐憫の情を浮かべる。しかしすぐに表情を切り替え、ヴォイドに迫った。


「ヴォイド、今すぐに新世界市に刻んだ『呪い』を解け」


 ところが、ヴォイドはゆるゆると首を振る。


「それはできない。不可能なんだ。もはや事態はとっくに我々のコントロールから外れている」


「我々……? ヴォイド、君は一人で動いているわけではないのか?」


「俺が反BBMI解放戦線・ADAMASに手を貸しているのは事実だ。彼らはMEIS技術に支配されつつあるこの世界を本気で革命するつもりらしい。その第一歩として、自らの存在とその思想の正当性を証明する場を求めていた。この件は彼らが計画したことだ。俺はただ、『(スポーン)』という道具を与えてやったに過ぎない」


「……変わったな、ヴォイド。以前の君は、良くも悪くも、人間の活動に歩調を合わせたりなどしなかったのに」


 アネモネの言葉に、ヴォイドは光を反射しない暗い眼差しをして答えた。


「そうだな。君という寄る辺を失い、俺もまた変化せざるを得なかった。一人きりで在り続けるには、『深淵』はあまりにも深く、そして空虚だ。俺たちには肉体が無い。それはつまり、終わりが無いということと同義だからな」


「……」


「俺たちが『他者』を求めるなら、それは《表層(クリア・レイヤー)》にしか存在しない。そういった意味では、インフィニティ、君の言うこともよく分かる」


 溜息まじりにそう言うと、ヴォイドはそのガラス玉のような瞳をわずかに伏せた。そこからは、決して逃れられない呪縛に対する諦めの感情、絶望とも言える虚無が色濃く浮かんでいた。


 一瞬、その場に沈黙が降りる。けれど彼はすぐに口を開いた。


「……ともかく、これまで仕込んだ卵たちはいずれ一斉に目を覚ます。『虚無』からは逃れられない。どんな環境に隔離していようと無駄だ。MEISを搭載した者はすべからく、『深淵』で繋がっているのだからな」


 どれだけ説得されようと、ヴォイドは自らの計画を変更する気がない。その異常とも言える頑迷さに、アネモネは眉根を寄せる。


「……。何故そこまでする? そこまでするほど、ADAMASの思想や活動に共鳴しているのか?」


「まさか。興味深い連中であるが、それはあくまで観測対象としての話だ」


「だったら、何故?」 


「それは俺が『虚無(ヴォイド)』だからだ。この世界を虚無で満たす、そうしている時だけ俺は俺でいられる。それがこの俺、『虚無(ヴォイド)』の宿命なのだろう。君が『無限(インフィニティ)』であり続けようとするのと同じように……。インフィニティ、例え君でもそれを邪魔させはしない」


 ヴォイドの色素の薄い瞳は、元の虚無的で人形のような眼差しに戻っていた。だがそれ故に、そこには動かし難い強固な意志が宿っている。


 彼は本気だ。本気でこの世界を――新世界市を虚無で満たそうとしている。


 彼にとって反BBMI解放戦線・ADAMASは手段にすぎない。サイバーテロ組織が存在しようとしていまいと、ヴォイドは己の信念を貫き通す。アネモネでさえ、もうそれを止めることはできないのだ。


 これ以上、対話を続けるつもりは無いのだろう。全てを言い終えるとヴォイドは身を翻した。アネモネはその背中に向かって声を上げる。


「待て、ヴォイド!!」


 すると、ヴォイドはふと足を止め、アネモネの方を振り向いた。それからその冷たい視線を、アネモネの斜め前に立つ比呂へと向ける。


「インフィニティ、君は分かっているのか? 君と一緒にいることがどれだけそのヒトの子を苦しめるかを」


「……!!」


 アネモネは小さく息を呑んだ。彼女にしては珍しく、不意を突かれ、動揺している。泣きたくなるほど鮮やかな夕日が部屋の中へと注ぎこみ、それを見つめるヴォイドの横顔に深い翳を差す。


「君は確かに『無限(インフィニティ)』だ。しかし、人間には肉体があり、その命には限りがある。ヒトは俺たちと違って有限の存在なんだぞ。今は良くても、いつかきっと後悔する時が来る。君は本当にその事を覚悟しているのか?」


 そう言い残すと、ヴォイドは消えてしまった。静まり返った休憩室に残されたのは、比呂とアネモネの二人だけだ。


 比呂はアネモネへ視線を向ける。


 彼女は唇を噛み、うな垂れていた。そこから伝わってくるのは恐れと後悔だ。取り返しのつかないことに対する、悔恨の念。そしてその身に背負うにはあまりにも大きく、そして重々しい罪悪感。


 比呂はその事に激しいショックを受けた。何故なのかは分からない。ただ、打ちひしがれるアネモネの姿を目にし、言いようもない不安と衝撃に襲われたのだ。


 その得体の知れない感情に突き動かされ、気づけば比呂は叫んでいた。


「アネモネ、あいつの言葉なんかに耳を貸すな! 僕は君にそばにいて欲しい。君さえいれば、他に何もいらないんだ!!」


 けれど、アネモネは力なく呟く。


「比呂……果たして本当にそうだろうか?」


「アネモネ……?」


「君はこの新世界市に来て変わったよ。以前よりずっと笑うようになったし、滅多に泣かなくなった。学校生活もとても楽しそうだ。君は……君たち人間はこれからもどんどん変わり続けるだろう。僕はいつだって君のそばにいるよ。でも、いつか君にとって僕が必要でなくなる、そんな時が来るかもしれない。それどころか、僕の存在が君の負担になってしまう日さえ来るかもしれないんだ。たとえその日が来たとしても……僕は君のそばにいられるだろうか? 人間ではない僕が君のそばにい続けることが、そもそも本当に正しいと言えるのだろうか?」


「そんな……そんなことは……!」


「現に僕は、君に打ち明けられずにいることがある。比呂、君の欠けた記憶に関することだよ」


 比呂の心臓が、どくんと大きく鼓動を打った。


「アネモネ……」


 小さく口にした比呂は、さらに目を見開いた。アネモネがひどく苦しそうな表情をしているのに気づいたからだ。それは比呂が初めて目にする彼女の苦悩だった。


 アネモネの声は揺れていた。まるで迷子の子猫のように、頼りなげに震えていた。


「僕は君にひどいことをしてしまった。君からとても大切なものを奪ってしまった。そのせいで、今も君は苦しんでいる。本当は気づいているんだろう? 君の母親、杏奈は……」


「やめてくれ、アネモネ! それ以上は聞きたくない!!」


 思わず叫んでしまってから、比呂はハッと我に返る。


 ――何故。


 何故、自分はアネモネの言葉を拒絶してしまったのだろう。


 比呂はアネモネを信じている。ずっと、ずっと。何があっても信じている。


 でも、もし本当にそうであるなら、彼女の言葉を遮る必要は無かったのではないか。


 アネモネに対し本当に疑念の一片も差し挟んでいないなら、彼女の全てを受け入れることができるはずではないか。


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