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8話 常連さん

ありがとうございます。日間ランキングに入ることができました。皆様のおかげです。

それでは続きをどうぞ。

今日も平常運転。

レジで客の対応をしていると、客から声をかけられる。


ここはダンジョン前のコンビニ、やって来る人間はほぼ探索者に限られ、固定客もいる。


客は比較的よく見る女性だった。ハロウィンの魔法使いのコスプレのような格好をしている。


「店長、お疲れ~」


「おう、お疲れ様です」


軽めに挨拶を返す。

固定客は大切にしないとね。


「最近はモンスター、溢れてきてないの?」


「あー、そうですね。まあ、出てきてもすぐに探索者に片付けられて、大物はいないかな」


モンスターがダンジョン外に出てくることはあるが、フロアボス並みの大物が出てくることは滅多にない。


「そっか~、店長のカッコいいところ期待してるんだけどな」


大物が出てくると、中々倒せずに店に近づいてくることがあるので、俺も手伝うことがあるのだ。


常連客はそんな俺を一度は見たことがあるので、こんな風にからかってくるのだ。


横から寒気のする視線を感じてみると、美坂がこちらを睨み付けていた。


喋ってないで働けということか。


「かんべんしてくださいよ。こうやってレジしているのが一番ですからね」


「ま、レアだからね、店長のあれは。あ、ありがと」


そう言って、商品を受け取り、じゃあね、と言って彼女は帰っていった。



あれから、貴崎と止水の二人は時々、コンビニに寄っては挨拶してくれるようになった。


二人に話を聞いてみると、いつもパーティーで活動しているわけではなく、大概は別れて行動していて、ダンジョン深部まで潜ったり、特定のフロアにいるボスモンスターを倒すときには集まるそうだ。

けっこう知られた話らしく。


「おにいさんはほんとうに知らなかったんですね」


と、止水には呆れられてしまった。

ああ、あと、あの二人はいつも一緒にいるみたいだ。

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