230 ディオの気持ち
生徒会室に戻り暫くするとルイスは目を覚ました。
まだ頭がはっきりしないのか、ぼんやりとしている。
リドマン嬢はまだ気を失ったままだ。
先にハセリウス先生へ報告を入れ、先生が来られるのを待ち、その間にルイスの様子を確認する。
その間もまだはっきり話せるとこまではいかず、まだ少しぼぅっとしているようだ。
「わ、たし⋯⋯」
「少し話せるまで回復したのね? ルイス眠らされていたのよ。体はどうかしら?」
ソファに寝ていたが、ゆっくりと体を起こす。
「まだ、頭が重くて⋯⋯」
「ほら、これを飲んで」
「ありがとう」
ティナから受け取ったコップの中身を確認せずに飲んだルイスは、ゔっという呻き声と水を吐き出さない様に口を押える。
「ティ、ティナ? なに、これ⋯⋯に、苦い⋯⋯」
「ふふっ。目が覚めるでしょう?」
「目が覚めるなんてものではないわ。これは、人の飲み物とは言えない⋯⋯」
「あら、味はともかく効能は保証しますわ。それにすっと話せるようになられたでしょう?」
「味も大事よ。⋯⋯まぁ確かに少しスッキリしたわね。素直に喜べないけど」
「全部飲まないとね。ステラ様の為にも」
「ステラ様の為に⋯⋯?」
「えぇ」
――いや、そこで私の為とか要らないから!
ルイスのあの顔は本当に不味くて飲みたくないって顔をしているのに、変な決意に満ちた覚悟した顔をし、目をぎゅっと瞑って飲み干した⋯⋯が、両手で口を押え涙目だ。
こっちまで口の中が奇怪しくなりそう。
「ルイス、口直しに甘い物をあげるわ」
そう言うとルイスに渡し、彼女はすぐさま飴を口の中に入れた。
暫くするとようやく落ち着いたのかほっと一息ついた。
「⋯⋯ありがとう。はぁ、やっと落ち着いたわ」
ルイスが落ち着いたところで何があったのか聞くと、化粧室の前で私を待っていると後ろから行き成り口元を布で覆われ、そのまま気を失ってしまったと話すところをみると、それを行ったのはあのフードを被った者達だろう。
それ以外怪しい人影も見ていないというから、その場にリドマン嬢はいなかったか、それとも物陰から様子を伺っていたか。
考えていると、ドアが開き入って来たのはハセリウス先生だった。
「待たせたな」
「お待ちしておりました」
「で、リドマン嬢はまだ目を覚ましてないのか」
「はい。相当強く打たれたようですね。ですが命に別状はありませんよ」
「そうか。王女殿下にお怪我はないとお聞きしましたが⋯⋯」
「私に怪我はありませんわ」
「それを聞いて安心いたしました」
ホッとしたのか、珍しく険しい顔をしていたいつもの表情に戻った。
この件は学園長に報告は上がっているものの、まだ試合中の為に会場にいるようだ。
「殿下を襲った怪しい者達は捕えたとお聞きしましたが、リドマン嬢の処遇は如何されるのでしょう?」
「彼女の証言次第ですわ。けれど、彼女の行動については御咎めなしとは出来ません。学園内で問題を起こしていますので、そちらに関しては学園にお任せいたしますが、それ以外に関しては此方で対処する事になります」
「では、彼女が目を覚まし、交流会が終わり次第先ずは此方で事情を確認した後に殿下へ引き渡しでよろしいでしょうか?」
「えぇ、それでよろしいですわ。ですが念には念を、監視者を付けます」
交流会が終わった後、すぐさまリドマン嬢の事情聴取が執り行われた。
監視者というのは情報局の者だ。
学園内の事は先程伝えた通りなので私が関与することは無いけれど、その後身柄を情報局で預かる事になった。
まだ未成年の為に扱いは考慮されるが、私を襲撃した者と一緒にいた事へ甘い対応はさせない。
それはさておき、交流会は無事に終わり生徒会は二位という結果に終わった。
生徒会に勝ついい機会だと、他の社交会が中々いい行動をしたようだ。
会長は最後ルイスが危険な目にあったという事を心配し、最後まで交流会を終える事が出来なくて残念だという気持ちと、感謝の気持ちと複雑のようだ。
ルイスはすっかり元に戻ったけれど、情けなくも簡単に囚われてしまった事に落ち込んでいた。
それは交流会へ出られなかった事にではなく、私の足手まといになった事に対してだった。
ルイスは護衛というより文官としての側近だから、そんなに落ち込まなくてもいいのにと励ますも効果はない。
今回私が狙われたという事で、本来だと明日は休日予定だったが、皆は明日宮廷に登城する事となった。
私とヴィンスお兄様は王宮に戻り、そのままお父様に呼ばれ宮廷の執務室へと向かった。
部屋に着くとお父様と側近方が揃い私達を待っていた。
ソファに促され座ると報告がされているだろうけれど、私の口からも聞きたいとの事で何があったのかをお話しした。
此処で一番の問題は私を襲ったものではなくディオの事だった。
「ヴィクセル嬢がそこまで動けないとは思わなかったな」
「殿下の側近としては失格ですね」
「ですが、あのような事が初めてなら恐怖で動けないというのも理解できますわ」
私が擁護すれば、この場にいる全員から非難の目を向けられた。
流石にこれは怖い。
皆してそんな目で見ないで欲しい!
「はぁ。ステラよ。お前が初めて自身で襲撃者を退けたのは何歳だ?」
「え? あれは⋯⋯五歳の時、でしたわ。正確に言うと四歳?」
「で、ヴィクセル嬢は何歳だ?」
「十四歳ですわ」
「いくら実践が初めての事とはいえ、将来騎士としての訓練を幼い頃から受けていたならば、恐怖を制する事ができるはずだ。それを出来ていないという事は、訓練をさぼっていたのかそもそも騎士が合っていないか」
「護衛として側近を引き受けたという事は、事前にこういう事態にも遭遇するだろうと伯爵から説明が合った筈。それに伯爵ならば半端な気持ちで殿下の護衛を勧めたりはしないだろう」
「そこにいるロセアン卿も十二歳の時、尻込みしながらも当時殿下の盾となり護っていました。何も出来なくても恐怖で動けない、は側近失格としか言いようがありませんね。今回の様に人質に取られて殿下を更に不利な状況に陥れるなど言語道断ですよ」
お父様を始め、リンディ伯爵とベリセリウス侯爵がそう話す。
引き合いに出されたロセアン卿は昔の話しだと少し恥ずかしそうだが、彼等に同意していた。
お父様達の仰っている事も分かるのだけれど、ディオは私の側近だ。
「皆様方、ヴィクセル嬢の件は私が判断いたしますわ」
「あぁ、それは勿論だが、甘い判断は下すなよ。双方の為にならん」
「承知しております」
「どのように判断をしたか、後程報告しなさい」
「畏まりました」
ディオの件は以上で、今の所情報局に引き渡した者達からの情報はまだ得られていないので、今日の所は王宮に戻るように言われ、私はお兄様と共に王宮へと戻って来た。
「ステラ、夕食までまだ時間があるから少し休んだ方が良いよ」
「そんなに疲れているように見えるでしょうか?」
「いや。だけどステラの事だからヴィクセル嬢の事を考えるだろうからね」
「そうですね。けど、本人に話しを聞かない事に判断できませんもの。大丈夫です。お兄様の仰ったように少し休みますね」
「後で迎えに行くよ」
「お待ちしておりますわ」
部屋に戻るとモニカ達の出迎えを受け先ずは着替えを済ます。
お兄様にはゆっくり過ごすよう言われたけれど、本を読めばきっとのめり込んでしまう。
どうしようかとモニカ達の動きを見ながら考える⋯⋯。
「モニカ、少し聞きたい事があるのだけれど」
「はい、何でもお聞きくださいませ」
「以前、あちらで過ごしていた時の事なのだけれど、私が街で襲われた事があったでしょう? その時、私を助けようとしたけれど、恐怖はなかったの?」
「全くない、と言ったら嘘になります。ですがそれ以上にステラ様をお護りする事が重要ですから。私にとってはステラ様が傷つく事に恐怖を覚えます」
モニカは私が小さい時からずっと一緒だからそうなのかな。
「ステラ様、私からお話しをさせて頂いても宜しいでしょうか?」
「勿論よ」
「ありがとうございます」
話しかけてきたのはエメリだ。
彼女の話しは、王族に直接お仕えする侍女や侍従は戦う事を苦手とする者でも一貫して不測の事態が起こった時は身を挺してお仕えする方をお護りする事が絶対条件となっている。
勿論仕えるのにマナーだけに限らず人柄、性格に能力も必要だけれど、主を護らずに逃げるようでは務まらない。
ここにいる者達はそれ程の覚悟を持って仕えているのだと話す。
「ステラ様方にお仕えする事はそれだけ覚悟が必要だという事です。此処にいる物は皆承知している事ですよ。その分それに見合う保証があるので、ご安心ください」
保証があるのは当たり前だと思うが、最後は少し気持ちを軽くするように明るく話す。
だけど皆の顔を見ると命を懸けて護るのは当たり前なのだと、それが誇りで名誉な事だと物語っていた。
「ありがとう。だけど、自分の命も大事にしなければならないわ」
「私共は皆、武術の心得はございます。ですが、ありがとうございます」
明日は執務より先に話しをしなければならないけれど⋯⋯、そういえばヴィクセル伯爵はこの件を知っているのか、知っていればディオは叱られているかもしれない。
叱られるだけで済めばいいが、お父様達の様子ではそれだけでは済まないかも。
気になるが今考えても仕方がない。
そして翌日。
朝一番で執務室にはヴィクセル伯爵がいらっしゃった。
そう、朝の早くからこの場には早く来たティナとマティお従兄様、そしてレグリスの三人とヴィクセル伯爵だ。
ディオは一緒ではない。
「この様に朝早くにお時間を頂きありがとうございます」
今朝一番で面会希望の手紙を受け取り、その時点で既に宮廷に来ていたようで、了承の返事を出したのだ。
今朝のやり取りにも関わらず、何故かティナ達三人も来るのが早くて驚いたが、三人は先に私と話しをしたくて早く来たようだ。
だが伯爵が来る事を知れば、その場にいる事へ許可を求められたので許可を出して今に至る。
「ご令嬢の件かしら」
「はい。あれは殿下のお役に立つどころか逆に危険に晒しますので、側近から外されるよう進言致します」
「それは伯爵の判断かしら?」
「はい。軍部を預かる者として、何よりお護りすべき方々を置いて護る事をせず、恐怖に負けて動けないなど護衛としてはあるまじき事。そのような者を殿下のお側に置くなど容認できません」
「本人はどう思っているのかお話しはされたの?」
「話しはしましたが、昨夜の様子からでは気概を感じられません。あれでは到底無理です」
伯爵の様子からだと、相当落ち込んでいるのだろうと思うけれど、やはり本人とも話しをしなければ分からない。
「伯爵の考えは分かりました。ですが、私は本人と話しをしてから決めますわ。昨日、陛下ともそうお話しをしましたの」
「陛下とお話しを⋯⋯畏まりました。ですが、娘を甘い判断でお決めにならない様お願い申し上げます」
伯爵はそう言うと執務室を後にした。
甘い判断が出来ない事はよく分かっている。
その判断で私は勿論、皆を彼女自身を危ない目にあう可能性が高くなるからだ。
「それで、貴方達の話しはなにかしら」
「伯爵様と同じ内容ですが、陛下とお話しをしていらっしゃるのでしたら何も言いません。ですが気持ち的には陛下を始め、伯爵と同意見です」
「そう。先程も伯爵にお話ししたけれど、私はディオの口から直接話を聞きたいの」
「今日は来るでしょうか?」
「来なければ⋯⋯流石に解任せざるを得ないでしょう」
今日は全員登城するよう伝えている。
理由なく来なければ、養護する事はできない。
仕事に対しての責任がないと判断されるだろう。
それは私もそう思うし、きちんと仕事を全うしている皆への侮辱行為だ。
暫くしてロベルト、ルイスが執務室に集まった。
まだ時間はあるが、ディオはまだ来ない。
お従兄様は表情にこそ出していないが、笑みが深まっていた。
心情的には、真っ先に来て謝罪すべきだ! とか思ってそう。
「時間まで後五分ですね」
「何かあるのですか?」
事情を知らないロベルトが不思議そうにしている。
「そういえば、ディオ様は遅いですね」
「そうね。寝坊でもしたのかしら」
何食わぬ顔でティナは言う。
空気が重い。
ロベルトは何か感じたのだろう、レグリスにこそこそと聞いているが、レグリスはもう少ししたら分かると答えただけだった。
そして一分前。
「遅くなり、申し訳ありません」
ディオはギリギリに執務室に入ってきた。
ほんと、空気が重いわ。
ディオもそれを感じているのか気不味そうだ。
「皆揃ったので、昨日の件についてお話しましょう。特にロベルトは詳細を知らないものね」
「はい。リドマン嬢が見つかったとは風紀部にも伝えられましたが、後の事は学園が請け負う事になりましたので、それ以上の事は知りません」
ディオが座ったのを確認し、昨日の事について説明をする。
私が襲われたのだと知ったロベルトは顔色を変え、大丈夫なのか心配そうにしているが、私は見ての通り無傷だと分かり安堵したようだ。
「ロベルト、詳細は理解したかしら」
「はい」
それでこの空気感なのかと納得したようだ。
「先ずは、ディオのお話しを聞きたいわ」
私がディオに視線を向け話し掛けるもビクッと体を震わせた俯いた。
「私から言えることは、誰しも最初は恐怖して竦むのは当たり前の事よ。それは理解出来るから、ディオが怖くて動け無かったという気持ちはよく分かります」
後ろから疑惑の視線を感じるが、私は素知らぬふりをした。
その犯人はマティお従兄様だ。
「ですが、それは外から見た貴女の表情でそう判断したのだけれど、実際はどう感じたのか、そしてこの先の事を確認したいの」
ディオの様子が今どう思っているのか知りたいのだけれど、伯爵から何と言われたのか分からないので、それで委縮して何も言えない、というのは今後ディオにとってはそれが心の傷跡となって何も言えなくなるような状態にはなって欲しくない。
強くなって欲しい。
「ステラ様、昨日は⋯⋯護衛としてあるまじき失態をしてしまい、申し訳ございませんでした」
「謝罪は受け入れます」
私があっさりと謝罪を受け入れたので驚き顔を上げた。
だが、その表情は依然として迷っているように感じる。
「ステラ様は、怖くないのですか? 昨日は全然恐怖を抱いているようには見えませんでした」
「昨日の出来事で恐怖を抱くとしたら、それは私の失態でルイスが傷つく事。そこだけよ」
「訓練とは全く違って、実際に⋯⋯敵に剣を向けられ、その殺気が怖くて、動けなくて⋯⋯情けなく思いました。それにティナ様は全然平気そうであっさりと人を切って⋯⋯。それに、ステラ様を助けたあの三人は誰なのですか?」
そっか、影の存在を知っているのはティナとマティお従兄様だけで他の皆は知らないんだった。
「あの三人は私の護衛よ」
「そう、なのですね」
彼等が護衛だと聞いて更に落ち込んだように見える。
護衛といっても彼等の役目はそれだけではない。
「ディオ、あの三人は私の護衛だけれど、表の護衛は貴女達側近で、彼等は裏の存在。昨日の様に側に護衛がいなければ彼等が私を護る為に動くのよ」
私の話しを聞くと更に暗い表情になった。
「⋯⋯ティナ様は、どうしてあの様に平気で人を切れるのですか?」
質問があちこち飛ぶディオに少し思うところがあるのか、後ろからの気配が怖い。
それを表情には出していないようだけれど、良い感情を抱いてないのは気配でわかる。
質問をしたディオはティナに対して思うことがあるようだ。
自分と他人を比較しているが、ティナと比べるのは酷だと思う。
ディオはベリセリウス家の事を知らないので、自分と同じように実戦経験がないと思い比べているのかもしれない。
「私の主はエステル王女殿下で私がお護りする大切な方で忠誠を誓っているわ。私の命はステラ様とは比べ物にならない。こう言ってはステラ様が嫌がるけれど、ステラ様が傷つく事の方が私には耐えられないわ。ステラ様に剣を向ける物は全て敵です。そのような者達に慈悲はないわ」
私が嫌がると分かっていて話すなんて。
此処で水を差すのは良くないから何も言わないけれど、ちょっぴり不満だとティナをちらりと見ると、侯爵によく似た笑顔で返された。
「ティナの話しは兎も角、私も理由としては同じです。私の大切な者達を傷つける者は容赦なく切って捨てます。ディオは敵といえど人を切ることに躊躇いがあるのね?」
「はい⋯⋯。傷付けることも傷付けられることも、怖いと初めて思いました」
「人として、そう感じるのは大切だと思うわ。だけどね、護衛としては失格よ」
私がはっきり伝えるとビクッとして顔を上げた。
そう言われるとは思っていなかったのか、それとも伯爵に言われたけれど、私に言われるとは思っていなかったのか。
「それはそうでしょう? 私ははっきりと私を狙うものがいて、昨年も危険な目にあったのだと伝えましたよ。それに、側近を受ける際、伯爵より説明があったことでしょう。ディオ、何故私がアリシアとしてシベリウスで過ごしていたか、もう忘れましたか?」
「あっ、いえ、覚えております⋯⋯」
覚えてはいるけれど、私があまりに平然としているから実感がないのかもしれない。
それとも、大した事がなかったと思っているのか。
「ディオ、厳しいことを言いますが、騎士を目指してるならば、必ず昨日と同じことが起こるでしょう。今のままでは騎士になることもできないわ。始めに伝えたけれど、誰にでも初めてはありますし、そこからどう向き合い感情を抑制し前へ進むか、それとも諦めて挫折するか⋯⋯」
騎士を目指すならば克服するしか無いのだけれど、まだ考えが纏まっていないようで表情に全て出ている。
「昨日の事に対し、貴女が動けなかったのは事実で更に事を悪化させた事にお咎めなしには出来ません。一週間の謹慎を言い渡します。その間に今後どうするか、よく考えて答えを聞かせてください」
甘いと言われそうだけど、私の側近の事だから考える時間をあげたい。
立ち直り、また戻ってくれると嬉しいけれど、それは彼女次第。
私の側にいればまた同じことが起こるだろうから、次は怖くて動けないは通らない。
今は沢山悩んでディオにとって良い答えがデル事を祈るだけだ。
ご覧いただきありがとうございます。
ブクマ、評価、いいね、そして沢山の誤字報告をありがとうございますm(__)m
感謝します(。>﹏<。)
更に見直して誤字を無くせるように気をつけますが、またやってしまってたらすみませんm(__)m
次回は今後の事、リドマン嬢の事で少し進展します。
次話も楽しんでいだけたらた嬉しいです。
よろしくお願い致します。





