226 久々のお説教
二人の問題は解決したと思ったが、その二人から更に話があるようだ。
「すみません、後助けて欲しい事がもうひとつあるのです」
「気にせずにこの際全部話してすっきりする方が良いだろう」
「ありがとうございます」
「助けて欲しいというのは、あの三人と最近一緒にいるフィエルです。彼は無理やり一緒にいさせられてるだけで、いい様に使われているみたいなんです」
「フィエルさんは確か、ハンネス先輩の弟さんってお聞きしましたわ。ご自分とは正反対でとても内気で心配な弟だとも。クラスではあまり誰かと一緒にいる事もありませんものね」
フィエルさんの話に反応したのは同じ風紀のリーラ嬢だ。
「何故二人はそう思うんだ?」
「僕達が呼び出される時、後ろにひっそりと付いているので、それに三人の言動にいつも怯えています」
「さっきも⋯⋯」
「さっき?」
ここで初めて先程の件を話した。
私達が一緒に生徒会室に戻った経緯を、二人が話す気になった出来事を伝えると会長は納得したようだ。
ただ、その場を一度しか目にしていないので、何とも言えないけれど、一度彼自身から話しを聞いたほうがいいと思う。
だけどそれ程内気なら私達に話してくれるかどうか⋯⋯。
兄であるハンネスさんに任せた方が彼も話しやすいだろう。
それは会長も同じ意見で、同クラスのリーラ嬢と共に二人からハンネスさんに話しをしようという事で一旦話は終わり、また何かあれば直ぐに知らせるよう二人に伝えた。
「深刻になる前に落ち着くようで安心だね」
「はい。ですが、本音は分かりませんわ」
「確かに、全てを話してはいないだろう。だが、シルヴェル侯爵家の者が同クラスなら二人は安心だな」
「シルヴェル侯爵は確か、軍上層部の中でも容姿に似つかない情報管理部の長官でしたわね」
「そうだよ。情報管理部は国内各地の状況が入って来るだけではなくて、国に仇なす者達を捕えた時に取り調べをするのも彼等の仕事だからね。あの容姿は便利だと思うよ」
皆騙されて痛い目に遭うんだと、お兄様ったら悪い顔をして話す。
私から見たらお兄様も人の事言えないと思う。
「どうしたの?」
「何でもありませんわ。ところでお兄様。最近は如何です?」
「ステラのお陰で静かだよ。私はともかく、ステラは? 彼奴と会話していると言っていたけれど、何もされてない?」
「大丈夫ですわ。いつもシャロンを交えてお話ししますから今の所害はないです。会話の内容も交流会についてが主です。私の所にノルドヴァル嬢が来る事もありませんのでご安心下さい」
「それならいいが。ベリセリウス嬢が一緒だとしても気を付けるんだよ」
「何かあれば直ぐにお話し致しますわ」
心配性のお兄様はいつも大丈夫かと気遣って下さる。
相手が相手だから余計にだと、それは私も同じなのだけれど。
だからベリセリウス卿やエドフェルト卿から似た者兄妹だと呆れ半分に言われる。
それは私にとっては褒め言葉も同然なので何回言われたとしても嬉しい。
私に現場を見られた為かそれともリーラ嬢が目を光らせているからか、最近は呼び出されること無く落ち着いているという。
フィエルさんに関しては彼らの手の届かない街で、ハンネスさんを交えて彼から話しを聞き、最初は怖くて中々話せずにいたけれど、兄であるハンネスさんからの力強い言葉でようやくどうしてこのようなことになったのかを話したそうだ。
ハネルとソニヤの二人を辞めさせるために一つの脅しとしてフィエルさんを巻き込み、それだけではなく、彼を下僕のように扱っていたのだという。
学園内での使用人の代わり、それ以上の事をさせられいるようで、暫くはハンネスさん自ら休憩時間にフィエルさんと共に過ごし、彼等から引き離す事で様子を見るようだ。
解決はしないものの、今の措置で大きな被害もなく今のところは落ち着いているみたい。
そして交流会初日の朝。
今年は混乱なく無事に終わる事を願いつつ、交流会の始まり。
私はまだ二年という事もあり、初日に行うのでシャロンと共に乗馬場へと向かった。
女性が乗馬に参加するのはやはり少ない為に男女混合だ。
怪我無くそれなりに良い成績で終わりたいと思うが、練習の時とは違うコースに少しばかり緊張する。
「ステラ様、ご無理をなさらずに。怪我だけはしないで下さい」
「ありがとう。シャロンも気を付けて」
先ずは二学年である私達が披露しその後一学年が披露する。
担当教員から競技の注意事項を聞いた後、早速準備に向かう。
一、二学年の乗馬協議はまだ人数が少ない為に他の協議よりも直ぐに終わる。
私よりもシャロンが先で私は順番が来るまで他の競技者を遠めに見る事が出来るので、シャロンを応援する。
やっぱり群を抜いて断トツだと思う。
終わってもまだまだ余裕がありこれでは足りないといった風に見える。
他の人はバランスを崩したり、一人は落馬していた。
大きな怪我はないようだけど、最後まで走り切りたいのは皆一緒でとても悔しそうな顔をしていた。
その後二人の競技後呼ばれたので向かい準備をしその時を待つ。
少し緊張してきた。
「殿下、準備はよろしいですか?」
「はい、大丈夫ですわ」
前の人の競技が終わったのでそう声を掛けられる。
向こうからの合図が来るのを確認し、私の競技の始まりだ。
始めの号令で私は駆け出す。
練習通りに馬を操り障害物をうまく避けゴールを目指す。
一、二学年用のコースとはいえ、思ったよりも難しくされている。
集中力を切らさずに冷静に対処し、怪我をすることなくゴールする事が出来た。
「お疲れ様です」
「ありがとう。何とか最後までいけたわ」
「お怪我をされなくて良かったですわ」
「少し危なかったのだけれどね」
一瞬私も落馬しそうになったけれど、何とか耐えた自分を褒めたい。
二学年最後の走者が終わるとコースの整備を行い、続けて一学年の披露だ。
整備中に二学年の成績を付けているようだ。
その間に私達は馬を厩舎へ連れて行き預ける。
戻った頃には一学年の競技が始まるところだった。
一学年の競技を見ながらシャロンとお話しに興じる。
「侯爵は見学に来られなかったのね」
「今日は忙しいようです。多分今回は最終日、陛下がいらっしゃる時に同行するだけになるかと。けど、母が彼方にいます」
シャロンの指示した方を見るとセシーリア夫人が、伯母様も一緒にいらっしゃった。
「シベリウス夫人もいらっしゃってますね」
「えぇ、いらっしゃるなんて知らなかったわ」
吃驚した。
けどそれ以上に嬉しかった。
私達の視線に気づいたお二人は私達に向かって優雅に手を振っているので私達も振り返した。
「シベリウス夫人はステラ様を見にいらっしゃったのですね」
「そうだと嬉しいですわ」
競技が終わり成績が発表される。
やはりシャロンが一位で私は四位だった。
まずまずの成績で追われた事にほっとする。
シャロンと共に出口へ向かうとそこには伯母様とセシーリア夫人が待っていらっしゃった。
「殿下、お疲れ様でした。乗馬の技術も以前より上手くなられましたね」
「伯母様に褒めて頂いて嬉しいですわ。観に来ていただいてありがとうございます」
「殿下は私の可愛い姪ですもの。勿論毎年観に来る予定ですよ」
その言葉に心が温まる。
お父様達がそう簡単にいらっしゃることが出来ないから伯母様に来ていただいて嬉しい。
「殿下、ご挨拶が遅れました」
「セシーリア夫人、ご無沙汰していますわ。シャロンの乗馬技術は素晴らしいですわ。見習うところが多いです」
「娘を褒めて頂いてありがとうございます。座学よりこの様に体を動かす事が好きな子ですので。私としては殿下を見習ってほしいと思っておりますわ」
「シャーロット嬢は相変わらずのようですね」
「お恥ずかしい限りです」
伯母様達を伴って校舎へと向かう。
私達はお昼を少し回っていたけれど、まだまだ食堂には多くの人がいた。
「ステラ様、学園は如何ですか?」
「楽しく過ごしておりますわ」
「ですがやはり不躾な視線は多くありますわね」
「交流会中ですもの。いつもより増えても仕方がありません」
「という事は普段の学園生活の中でも多いのかしら?」
「慣れましたわ」
伯母様も経験があるからか慣れてもいい気分ではないと呟く。
気分のいいものではないけれど、気にしなければ普段の生活は楽しいので何とも思ってはいない。
会話を楽しみながら昼食を終える頃には人も先程より少なくなっていた。
午後からの競技へと移動していったのだろう。
「此処にいたんだね」
声のした方へ皆が視線を向けると、そこにはヴィンスお兄様とレオンお従兄様がいらっしゃった。
「お兄様達も昼食ですか?」
「いや、私達の休憩は終わっているよ。ステラを迎えに来たんだ」
「私を?」
「あぁ、一人で行動させるわけにはいかないからね」
成程、この後生徒会の仕事に戻るのだけれど、一人で向かおうと思っていたが先手を打ってお兄様が迎えに来たみたい。
「王子殿下にご挨拶致します。しばらく見ない間にまた背が延びましたね」
「伯母上、ご無沙汰しております。成長期ですから延びて貰わないと困りますよ」
最近、伯母様の仰った通りにお兄様の背は急に伸びた気がする。
私も背は伸びたはずなのにお兄様との差は縮まらない。
縮まったらそれはそれで問題だけど。
私がそんな事を考えている間にお兄様はセシーリア夫人と挨拶をしていた。
「ステラ、そろそろ行こうか」
「はい、お兄様」
伯母様達に挨拶をしてお兄様達と共に生徒会室へと向かった。
お兄様は既に私の結果を知っていて、怪我をすることなく終えた事にほっとしたと話していた。
レグリスは相変わらず圧倒的な強さで今の所優勝候補だとか。
ハネルとソニヤの二人も問題なく競技に参加して奮闘しているようだと教えてくれた。
そちらには会長とルイスが見回りに行っているので安心だ。
生徒会室に着くと、そこには六学年のフィリップ先輩とレーア先輩がいらっしゃった。
「お疲れ様です」
「ステラ様、四位おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「お怪我が無くて何よりです」
「ステラ様は見かけによらず、乗馬もお得意なのですね」
「シベリウスにいた頃はよくレオンお従兄様達と駆けていましたから」
やっぱり私が乗馬をするのが意外でこの結果も先輩達にとっては驚きだったみたい。
先輩が淹れて下さったお茶を飲みながら休息をとる。
今日は競技があった為に特にする事が無いので生徒会室で待機し、ヴィンスお兄様はレオンお従兄様を伴って見回りに戻って行った。
今日の仕事がないとはいえ、何もせずにいるのは気が引けるので、先輩達のお仕事をお手伝いする。
「今更だけど、ステラ様に先輩と呼ばれる事に未だに慣れないな」
「フィリップさんに同意。僕なんてしがない男爵家なのにさ」
「お兄様からも呼ばれていらっしゃるのに?」
「うーん、ヴィンス様は入学当初からなのでさすがに慣れたという事もありますが、ステラ様としては二学年からですから、未だに違和感がありますね」
「学園内だけですわ。それに、この呼び方を選択されたのはお二人ですので慣れて下さいませ」
私がきっぱりとそう言うとそれはそうなんだけどとレーア先輩は苦笑する。
「先輩方は今年成人ですので、夜会に参加されますよね?」
「そうなりますね」
「はぁ。夜会なんて緊張します。出来れば参加したくないですね」
本気で嫌なのか項垂れている。
何故嫌なのかを聞くと、彼の両親が夜会から帰ってくるとどっと疲れた様子だから、それを見て行きたくないと思っているようだ。
それは、ご両親が悪い。
子供にそのような姿を見せるとそう思っても仕方ないと思うわ。
「だが、参加しないと顔つなぎが出来ないし、今後に関わるから嫌でも参加した方が良い。レーアは後継ぎだろ?」
「まぁそうなんだけどさ。それも出来れば遠慮したい。妹に譲りたい」
この国では女性が後を継ぐのに問題はないけれど、ほんの一握りで未だに少ないのは否めないが不可能ではない。
「僕より妹の方が出来がいいしね。何よりも僕なんかと違ってしっかりしている」
「まぁそれはレーアの家の問題だから何も言わないが、男爵はレーアに継いで欲しいんだろう?」
「父上からはそう言われてるし、勉強もしてる。⋯⋯一応」
一応って⋯⋯。
嫌々しても仕方ないとは思うけれど、それでもちゃんと後継者教育を受けているのなら嫌だと言いつつも将来のことを考えてきちんと勉強出来るのは素晴らしいと思う。
「夜会に関しては私も参加いたしますので、是非会いに来てくださいませ」
「なっ!?」
「殿下! その言い方はいけません!!」
「何故? 知り合いに会いに行くと思えば少しは楽になるかと思ったのだけれど」
「な、何故って⋯⋯、この場に私達だけで殿下にそのような意図がないと分かってはおりますが、男性に対し会いに来て欲しいなど決して言ってはいけません」
「ヴィンセント殿下に知られたらどんな目に遭うか!」
――大袈裟じゃない?
二人の心内は大いに狼狽え、言葉のままじゃない! と何度も唱えている事なんて露知らず、私は二人をその項垂れた姿と怖がっている姿を見て呆れてしまう。
『姫様、彼等の言い分は正しいですよ。恐れながら私からもご注意申し上げます』
ノルヴィニオからも注意されてしまった⋯⋯。
そんなに悪いこと言ったかな。
「何を騒いでいるんだい?」
「うわーー!!」
吃驚した!
レーア先輩は大声で叫び、フィリップ先輩はビクッと体を震わせた。
入ってきたのはマティお従兄弟様とティナだ。
「どうしてそんなに驚いているのかしら?」
「い、いえ! 何でもありません!!」
「何でもないって感じじゃないな」
「怪しいわね。まさかステラ様に何かしようとしたのかしら?」
「そんなこと絶対にしません!」
「そうです! 絶対ないです! 有り得ません!」
二人の視線に冷や汗を流す二人。
私は私で成り行きを見守っている。
「ステラ様、二人に何を仰ったのです?」
「お従兄様、どうして私を疑うように見るのですか? 少しお話ししていただけですわ」
「どのような内容かお伺いしても?」
先程話していたことを掻い摘んで話す。
そうすると、はぁとお従兄様は溜息をつき、ティナは⋯⋯ティナもお従兄様と同じ表情だ。
――雰囲気が奇怪しい。もしかして私が怒られる⋯⋯?
「二人が狼狽えた理由が分かりました。⋯⋯ステラ様」
「はい!」
――声色が変わった!?
「男性に会いに来てほしいと、そのような言葉を言ってはいけませんよ。理由はおわかりでしょう?」
「誰彼構わず言わないわ。先輩二人は私をそのように見ていないもの」
「だからといって殿下にそのように言われたら勘違いする愚か者に加えて好き勝手に解釈して噂する不届き者も大勢いるのですよ。そうなればステラ様が侮られたり、為にならないからと散々父上を始め母上や私からも再三ご注意下さるよう申し上げてきたはずですが。私達の言は聞き入れて下さらないのですね」
――なっ! マティお従兄様の愁いを帯びた悲しい顔が!
絶対いつもみたいにヒヤッとするような声で言われると思ったのに、何時もと違う声と表情に私が狼狽える。
というか憂いを帯びたお従兄様は破壊力が凄い!
「お、お従兄様?!」
「ステラ様にとって私達はその程度の存在だったのですね。貴女が大切だからとステラ様を想ってしたことがそうではなかったのですね」
こんな姿初めて見た!
いや、お従兄様のこんな姿見たくないしお従兄様達は私にとって大事な家族!
お従兄様の悲しいお顔なんて見たくない!
「ごめんなさい! 気を付けますわ! もう言いません。だから、そんな風に仰らないでください。お従兄様達の事は大事ですわ!」
私が必死にお従兄様を宥める横でティナは口元を押えて笑いを堪えている。
フィリップ先輩達は呆気に取られているというか、どのような反応をすればいいのか困っているといった方が正しい。
だけど私は私で必死なので構っていられない。
「本当に気を付けて下さるのですか?」
「えぇ、お約束しますわ! もう言いません。本当です!」
お従兄様に伺う様に見られて私はたじたじだ。
信じて欲しいと目で訴える。
「⋯⋯分かりました。そこまで仰るなら信じましょう」
「ありがとうございます!」
「ただし、また同じ事を仰れば⋯⋯」
元に戻った、いえそれ以上に冷ややかなお従兄様に恐怖を感じる。
一体何を言われるのか⋯⋯。
「すれば⋯⋯」
思わずお従兄様の言葉を復唱すると、ぞっとする冷たい目をしたかと思うと急にいつもの優しい笑顔に戻り言い放った。
「王妃殿下を始め、お祖母様、母上に包み隠さずご報告致します。それとヴィンセント殿下にも、ね」
「それは駄目よ!」
「お嫌でしたら二度と言いませんね?」
「えぇ、言わないわ! だからお願い、皆には言わないで⋯⋯」
切実にお従兄様にお願いと訴えると、ようやくいつもお従兄様に戻った。
「畏まりました。今回は私の胸の内にしまっておきます」
――良かった。助かったわ。
嵐が去ってほっとした。
今日のお従兄様は本当に怖かったわ。
そこまで怒らなくていいのにって思うけど、此処まで言われてしまったら迂闊に気軽に言えない。
それよりも目の端に気になる光景がにちょっとむっとする。
「ティナはそろそろ笑うのをお止めなさい」
「笑ってはいませんわ。ただいつもと違い狼狽えているステラ様があまりにお可愛らしくて」
それは褒め言葉じゃない。
全然嬉しくない。
狼狽えてる姿が可愛いと言われて嬉しい人なんていない。
やっぱり侯爵に似ているわ。
「ステラ様に見詰められると照れてしまいますね」
「⋯⋯やっぱりティナは侯爵によく似ているわ」
「褒めて頂きありがとうございます」
――あれ? 前は嫌がっていたのにお礼を言うなんて⋯⋯。
反応がいつもと違うので驚いてしまい、まじまじとティナの顔を見ると、ニコリと微笑んだ。
――⋯⋯やられた。
私の嫌味をさらりと躱された。
何もしていないのに何だかどっと疲れたわ。
ご覧いただきありがとうございます。
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次回のあらすじ
またもや問題が発生。
仲間が傷つき交流会を楽しめるどころではなくなったが、傷ついた後輩の為に手分けして調査に乗り出すが、果たして⋯⋯
次話も楽しんでいだけたら嬉しいです。
よろしくお願い致します。





