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目覚めた世界が私の生きる場所  作者: 月陽
第3章 決意を新たに
222/273

222 真実


 学園の休暇も今日が最終日。

 この日は私もお休みし、側近の皆にもゆっくりと休むように伝えた。

 午前中、私は図書館に来て調べ物の続で記録を読んでいるけれど、記録されている事はお父様からお聞きした内容と同じで、それ以上の事が載っていない。


 

 ――学生時分ではなくてもっと先なのかな。


 

 午前中いっぱい使ってもこの日は特に変わったことは見つけられなかった。

 午後は久しぶりに離宮へ、お祖父様達に会いに行った。

 半年振りくらいかな。

 お祖父達は相変わらず元気な様子で安心する。



「ステラは大いに活躍しているようだな」

「大袈裟ですわ。ただ思いついた事を提案しただけですもの」

「相変わらず謙虚だな。それで、何か聞きたい事があるんじゃないか?」



 お祖父様は唐突にそう切り出した。

 その目を見れば全て見透かされている気がする。

 けれどお祖父様ご本人にお伺いするのもどうかと思うのよ。

 今日はただ純粋にお祖父様に会いに来ただけなのだけれど、やはりお祖父様は今どのような現状なのかよくご存じなのかもしれない。

 


「特にありませんわ」

「私に遠慮することは無いぞ」



 あっさりと返されてしまった。

 だってね、一応お祖父様の実の兄の事であって根ほり葉ほり聞く事は憚られる。

 気付けばこの場に使用人達の姿が無い。

 一体いつの間にいなくなったのか、気付かなかった。



「知りたい事があるならば相手に遠慮せず聞く事も覚えた方が良い。お前は人の気持ちを考え過ぎだ」



 そうは言うけれど、流石に無遠慮に聞く事は出来ないでしょう。

 そこまで神経が図太く出来ていない。

 というか、知りたいこともバレている。



「ステラ、人として相手の立場や気持ちを慮るのは良い事だ。だがな、人の上に立つ者としてはその優しさが仇となる事が多くある。それは理解できているか?」

「はい、お祖父様」

「では何故遠慮する?」

「相手がお祖父様だからですわ」

「身内だからこそ時には厳しい対応も必要だぞ。⋯⋯まぁ私が言える事ではないがな」



 最後の言葉でお祖父様の後悔が滲み出ている。

 相当後悔しているようだ。



「アンセにも口を酸っぱくして話しているが、身内に遠慮や甘い顔をしていたら同様な事が繰り返される。下の者にも示しがつかん。ステラも良く覚えておくがいい。もし身近な者が裏切る行為をしたならば厳しい措置を取らねばならない事、そこに下手な情を掛けるような事はするな」



 まだそのような事態は考えられながお祖父様の言葉を胸に刻む。

 仰っている事は理解できるが、いざそのような事が起こった時、私はきちんと対処出来るだろうか。

 信用していた者の裏切りにあった時、その者に対して処断できるか、自信がある、と今はまだ断言できない。

 そのような事にならないのが一番だけれど、大きな組織には光もあれば闇もある。

 心苦しい事だ。



「ステラ」



 名を呼ばれ、お祖父様を見据える。

 これは試されているのかな。



(わたくし)がお伺いしたい事は、きっとお父様は良しとしないのではないのでしょうか」

「奴の考えは知らんが、お前達は公にされている出来事とは別に起こった事を知っておかねばならん」



 その時、お兄様の来訪が告げられた。

 直ぐ中に通されお祖父様にご挨拶をする。



「遅くなりまして申し訳ありません」

「いや、その間にステラに少し話が合ったからな。ヴィンスの用件は?」

「お祖父様にお伺いしたい事があり参りました」

「ほう。で何を聞きたいんだ?」

「ノルドヴァル公爵の事について」



 お兄様は何の躊躇いもなくお祖父様に問うた。

 お兄様は凄い。

 私も、お兄様を見習わなくては。

 お祖父様は表情に出すことは無いけれど、満足そうに頷いている。

 その後私にも視線で問われる。



(わたくし)も知りたく存じます」



 私がそう答えるとそれで良いと、ただお兄様がお聞きした後だからかなり甘い採点ではあるけれど。

 お祖父様は先ず私達が知っている内容をかいつまんで話した後、私達が知らない事を話して下さった。

 全てを聞き終わった頃には私ときっとお兄様もとても心が痛くて不快で怒りが湧いてくる。

 想像していたよりも闇が深い。

 公にされている事実とは全然違う。

 このことが記された書物は王宮でも王に許可された者しか見る事が出来ない、禁書庫に収められているという。

 それは表ばかり探していても何も出てこない筈だ。

 何故公爵がまだ公爵としている事が出来るのか、それは曾祖父の甘さが故に招いた事。

 だからお祖父様は厳しく私達に教えてくださるのだ。

 


「少しはお前達の役に立つ情報だったか?」

「はい。相手の事を知らねば対処が出来ませんので」

「三公爵はとうとう排除するのに動き出したのか」

「どうでしょう。ただ彼等は痺れを切らしているようですよ。今ノルドヴァル公爵があまりにも静かで動きが無い事へ警戒感を強めているようです」

「ふむ⋯⋯」

「お祖父様も公爵達と同意見でしょうか?」

「全く、と言うわけではないが、概ねそうだな。お前達は決して一人で行動するなよ」

「それはお祖父様もですよ」



 お兄様はあっさりと言い返す。

 先程の話しを聞けばお祖父様も危険だと心配になる。



「私は大丈夫だ。退位したというのに未だ心配をする者達が多くいるからな」

「お祖父様、危険な事はなさらないで下さいませ」

「そう心配するな。私の目下の目標はひ孫を抱く事だ」

「それはまだまだ待って頂かないといけませんね」

「あぁ、だから心配するな」



 お祖父様との話が終わり離宮から王宮へ戻って来たが、何だか不安でたまらない。



「お兄様、お祖父様は大丈夫でしょうか」

「私も同じように不安だ。だけどお祖父様のお側にはお祖父様の退位と併せて総団長を辞したヴァルドを始め多くの騎士に魔法師、側近がいる。それに長年仕えている影達がいるから大丈夫だよ。私達もお祖父様のように慕われる人間力を身に付けなければね」



 そうだよね。

 お祖父様は多くの者達に慕われていていまだに側近くに仕える人達がいるのだから。

 あまり不安になり過ぎるのも良くない。

 彼等を信じていれば大丈夫だろう。



「ところで、お兄様も今日はお祖父様に会う予定でしたの?」

「ん? いや、ステラの予定を聞いて慌ててお祖父様にお伺いの手紙を送ったらステラが来る時間とずらして来るようにと指示があったので少し遅れて行ったんだよ。ステラは最初から話を聞く為に?」

「いえ、私はただお祖父様に会いたかっただけですわ。公爵の事を伺う予定はしていませんでした。そうしたら叱られましたわ」

「だろうね」

「お兄様は最初からそのつもりでしたの?」

「あぁ、ステラが行くなら一緒に話しを聞こうと思ってね。ステラの事だからお祖父様に話しを聞くような事はしないだろうと思ったよ」



 お兄様もお祖父様と同じこと言う。

 やっぱりお兄様は凄いわ。

 見習わないといけない所が沢山ある。

 じーっと見ていたらお兄様にぽんぽんっと頭を撫でられた。



「そんなに見つめられたら穴が開いてしまうよ」

「ごめんなさい。お兄様はやはり凄いですわ」

「急にどうしたの?」

(わたくし)はまだまだです。先程もお祖父様に注意されましたもの」

「んー、ステラは私と違って優しいだけだよ。私はそれ程優しくはないからね」

「お兄様はお優しいですわ。でなければ(わたくし)はお兄様に叱られてばかりです」

「私の優しさは限定されているからね」



 お兄様は私とフレッド限定で優しいのだと言う。

 優しくないお兄様って想像できない。

 見たいような見たくないような⋯⋯。



「ステラ、着いたよ」



 お兄様に呼ばれ、意識を戻すとそこにはベリセリウス家の二人が私達を待っていた。



「お待ちしておりました」

「あぁ、待たせたな」

「どういう事ですか? 何故二人がここに?」

「お祖父様から伺った事を二人にも聞いて貰おうと思ってね。安心して。この二人は問題ない」

「いえ、別に疑っているわけではありませんわ」

「側近全員に話すわけにはいかないが、流石に全員知らないのは問題だからね。だからベリセリウス家の二人というわけだよ」



 その理由は分かるけれど、私はお兄様の行動力に驚かされる。

 私達が席に着きお茶の準備を整えた後、侍女達はすっと下がる。

 最初からお兄様に指示されていたのでしょう。

 


「先程お祖父様から聞いた話だがその前に、二人はノルドヴァル公爵の事を何処まで知っているんだ?」

「我々が把握しているのは、殿下達とそう変わりません。それ以上の事に関しては陛下の許可が必要ですから」



 それはそうだよね。

 流石にベリセリウス家、影を束ねる一族と言えど陛下の許可なくば動けない事は沢山ある。

 そうは言っても、今から話す事を知れば二人共巻き込まれるの決定だよね。



「ヴィルアム、クリスティナ嬢。二人をこの場に呼んでおいてなんだが、今から話す内容は他言無用だ。そして表では率先して動いてもらう。特にクリスティナ嬢には学園で出来るだけステラの側に控えるように」

「はい」

「お兄様、事情を話さないとはいえ、(わたくし)と同クラスにはレグリスもいますわ。学園の中までもティナの行動を縛るような真似は⋯⋯」

「ステラ、私達の側近になるということはある程度自由は無くなるということだよ。それは彼等も分かったうえで側近を引き受けているんだ。ステラがそこまで気にする必要はない」



 お兄様にきっぱりと言われてしまった。

 勿論それは分かっているけれど、学園内ではそれなりに自由であってほしいと思う。



「何故最終学年以外の側近が日常、宮廷に来るのを免れているのかよく考えてみて。学園の決まりということもあるが、私達が執務を行っているのに側近達が来ないのは普通に考えておかしいだろう? 休日は宮廷へ来ることになる、その他にも何かと私達と行動を共にする事が多い。それ故学園のある平日は彼等の自由というわけだ」

「ヴィンセント殿下の仰る通りですよ。ですが、ステラ様のお優しさは私達(わたくし)には嬉しいです」

「まぁステラの良さではあるな」

「⋯⋯先程、お祖父様に指摘されたばかりなのですけど」

「分かっているよ。けど、多分あまり心配はしていない筈だよ。それに、お祖父様のお話しを聞いてまた気持ちを改めただろう?」

「それは、はい」



 あのような話しを聞いた後ではね。

 お祖父様が甘い考えを改めるよう厳しく言うにはきちんと理由があり、そういう経験しているからこその言葉には重みがある。



「さて、そろそろ本題に入るよ」



 お兄様の言葉で前に座る二人は表情を改め居住まいを正した。


 先程お聞きした過去の出来事。

 それは公にされている話の後からだ。

 あの出来事はルードヴィクが十六歳から十七歳にかけて起こった事。

 追放された元侯爵令嬢と元側近の二人が瀕死の状態にしたのは彼が最終学年の十八歳の時だ。

 既に王太子としてされていたが、その出来事あって直ぐに王太子から外された。

 当然だろう。

 だが、当時の王は身内にとても甘いのは大きな欠点でそれは周囲が諫め籍から抜くよう進言しても聞く耳持たず、ルードヴィクは王族籍のままだった。

 この甘さがこの後に起こる悲劇の第一歩に繋がる。

 ルードヴィクとイェルハルドの年の差は三年。

 王太子を廃された当時、イェルハルドは十五歳で成人を迎える年だ。

 ルードヴィクが廃された後、当然ながら弟であるイェルハルドが王太子に任命された。

 今回の出来事が起こる前から弟であるイェルハルドには兄より人望があり、多くの者達から支持を受け、その支持のもとに王太子となったが、そこには反対派もいた。

 それが現在でも続く彼、ルードヴィクの支持者達だ。

 ルードヴィクは廃太子された事を受け入れられずにいた。

 感情を律する事が出来ず、全てが彼の自業自得が招いた事だというのに、それすらも受け入れず、毎日のように荒れていたという。

 その様子に、王は頭を悩ませていたがこれといって対処せず、可愛い我が子がいつしか現実を受け入れるだろうと慰めるように言葉を交わすだけだった。

 これに苦言を呈したのが当時の王妃であり、ルードヴィクとイェルハルドの母親だ。

 彼女はこの現状を憂い、我が子であろうとルードヴィクを王族籍から抜く事、それだけではなく、幽閉する事を王に進言した。

 王より王妃の方がこの危機感をよく分かっていたのだ。

 それはイェルハルドも同様で、流石に兄の振舞は王族としてあるまじきで彼を支持する貴族達を遠ざけねばこの先この国にとっても良くないと母同様に王に進言したが、受け入れられることは無かった。

 そして一年、二年と月日だけが過ぎて行き段々とルードヴィクの振舞は苛烈をまし、とうとう側近くに仕える侍女達に被害が出始めた。

 怪我、と言えるようなものではなく、命に係わる事。

 王妃は直ぐにルードヴィクに仕える侍女を下がらせたが、これに彼は猛反発を見せた。

 王族に仕えるべきなのに仕事もせず、ただ躾をしただけだと。

 勿論そのような言動を受け入れられるはずもない。

 この頃になると公に出る事すら禁じられていたが、彼は度々城を抜け出し、彼の支持する貴族達が開催する夜会に顔を出していた。

 勿論王はこれを知っていたが、彼が積極的に話す者達がいると少しは考えを改めるかもしれないと、ほんの淡い期待を抱いていたからだ。

 だが、王妃とイェルハルドの二人、王の側近達はこの先訪れるであろう危機に対し、どう対処すべきか、王に話す事無く彼の動向を注意深く伺っていた。

 それは既に当時の王が臣下に見放されている事に他ならない。

 いくら政務に問題ないとはいえ、国を動かすのはそれだけでは成り立たない。

 イェルハルドが最終学年、卒業が目前に迫った頃になると、水面下では卒業と同時に王位をイェルハルドに渡してはどうかという話が浮上していた。

 この話がルードヴィクの耳に届かない筈がない。

 その話を聞いた彼はイェルハルドを暗殺する事に躊躇わなくなっていた。

 毒殺、暗殺、昼夜問わずイェルハルドは危機にさらされ続けた。

 彼の側近、護衛、影のお陰で全てを退ける日々が続き、無事に卒業式が目前に迫った。

 卒業式前日の夜。

 この三年間、宮に事実上の軟禁状態だったルードヴィクは夕食の席に呼ばれた。

 これは王の独断で、彼がその席に現れた事に王妃とイェルハルドは警戒した。

 この場で王から明日、イェルハルドが卒業する事、そして卒業と同時に王位をイェルハルドに譲る事を告げた。

 これには王妃とイェルハルドの二人も寝耳に水で流石に焦り、食事の席だというのに王に詰め寄った。

 考えを改めるようにと諫めようとするが聞く耳持たず、彼は言いたい事だけ言うと席を立ち部屋を後にした。

 その様子はどこか疲れ切っていて、けどその目は何かを決意した強い目をしていた。

 王妃は王を諫めるべく後を追いかけ、残された二人、ルードヴィクが久しぶりにイェルハルドに声を掛けた。



「とうとう王になるんだな。おめでとう」



 そう不気味な程に静かに、楽しそうに祝いの言葉を述べたそうだ。

 それを聞いたイェルハルドは背筋が凍るかと、それ程感情のない瞳と反する明るい声音に恐怖を覚えた。

 その夜は虫の音ひとつ聞こえない程に静かで、精霊達もここからいなくなった様に静かな夜だったという。

 不安で眠れずにいたイェルハルドは影に王宮の様子を、特に王の様子を見てくるように命じた。

 だがそれだけでは不安がぬぐえず、影の報告を待たずしてイェルハルドは王の寝所へと向かう。

 どんどんと膨れ上がる不安と焦りにとうとう走り出した。

 その途中、影からの報告に言い知れぬ感情が噴き出す。

 王の宮に着き寝所へと一直線に向かう。

 バンッと普段ではあり得ない荒々しくドアを開けると夥しい程の血と臭い。

 散らばる影の死体とベッドの側に立っている血に濡れた兄の姿。

 その手には血塗られた剣を持ち、異様な笑みを浮かべてベッドを見ている。

 兄越しに見える血にまみれた二人の姿。

 父と母だ。

 二人を楽しそうに笑いながら彼は言った。



「俺を廃したのが運の尽きだ」



 その光景に怒りと悲しみ、自責の念と後悔に苛まれながらイェルハルドは全力でルードヴィクを制した。

 怒りに染まっていたがその場で殺す事はせず、瀕死の状態であっても彼を生かした。

 怒りに任せこの場で殺す事は簡単だが、それでは駄目だと理性でその気持ちを抑えつけたのだ。

 彼はそれ程の抵抗を見せずに捕まった。

 その瞳は既に王家の色はなく、彼は精霊から見放されていた。

 直ぐ当時のベリセリウス侯爵を呼ぶと、侯爵と共に現れたのはシベリウス、セイデリア両辺境伯が一緒だった。

 それに対し理由を聞く事なく、この場で起こった事の顛末を説明するが、三人はこういった事態になっている事に驚きはしなかった。

 何故だと問い詰めたらそこには王の命令故だったのだ。

 最初からこうなるだろうと予想しての事。

 いや、こうなるように王が仕向けたといった方が良いのか⋯⋯。

 そして王が死ぬ事を侯爵と両辺境伯は護る事せずにして受け入れていたのだ。

 だが、彼等も知らなかったことがある。

 その事実が今に繋がる事だ。


 王は大神殿の当時の大司教に遺言を預けていた。

 それは不可侵で遺言は守られなければならず、違える事は出来ない。

 遺言は次代の王に宛てたものだ。

 次の王はイェルハルドを指名する。

 ルードヴィクを王族籍から抜き、臣籍降下させる事。

 一代限りの公爵位でその子供に継がせる事は不可する。


 ここでも甘い対応と言わざるを得ない。

 イェルハルドの中ではルードヴィクを然るべき罪状で公開処刑にするつもりだった。

 だが、出鼻で挫かれた形だ。

 それはベリセリウス侯爵と両辺境伯も同様だ。

 イェルハルドの代でルードヴィクを処罰できなくなった。

 これは今回の出来事内で、これとは別に何か仕出かしたなら処罰できるだろうが⋯⋯。

 この出来事からイェルハルドは早い段階で王を退きアンセルムに引継ぎをした。

 裏からアンセルムを手助けする為。

 彼の代でルードヴィクを処罰する為に⋯⋯。

 


ご覧頂きありがとうございます。


ブクマ、いいね、評価をありがとうございます。

とても嬉しいです!


次話も楽しんでいだけたらと幸いです。

よろしくお願い致します。

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