214 建国祭
今日は建国祭の前夜祭。
王都中がお昼から始まるお祭りに向け最終準備が行われていて朝から賑わっている。
それは大聖堂に移動する馬車の中にいてもその賑わいの音が、そう大きな音ではないけれど此処まで届く。
その音を聞き、皆が建国祭の始まり今か今かと待ちわびているのだと思うと私も楽しみが増す。
大神殿に移動する馬車にはお母様と私、私達の侍女が一人ずつ付き添っている。
「良いお天気で良かったわ」
「はい。晴れて良かったのですが、やはり暑いですわ」
「貴女は長い時間をシベリウスで過ごしていたものね。王都の夏は暑く感じるでしょう」
去年も感じていたのだけれど、シベリウスの夏は暑いといっても王都ほどではないので、此方の暑さには中々慣れない。
暑いより寒い方が良い。
身体を動かしてかく汗は良いけれど、ただ暑くてかく汗程嫌なものはない。
「今回の建国祭は貴女の意見を元に、外で順番を待つ民達が水分補給を出来る様にと工夫したのでしょう? 貴女の気遣いは素晴らしいわ。今回の建国祭は今まで以上に盛り上がるでしょうね」
今迄外で待っている人達に対して水分補給が出来るような事はなく、暑さに慣れているからといっても毎年幾人か倒れる人もいると報告書に記載してあったので、少しでも予防が出来たらと今回初めて試みる。
勿論今までも救護はきちんとしているので大事には至ってはいないけれど、倒れるまではいかずとも気分の悪くなってしまった人達もいるかもしれないので、報告書の人数が正しいとも限らない。
暑い中待つのって中々大変なのよ。
これは記憶の中での事だけれど、暑さを甘く見てはいけない。
「お母様、聖堂の中が涼しくてもお母様もご体調にはお気を付けてくださいませ」
「ふふっ、心配性ね。けど、気を付けるわね」
暫くして大聖堂に到着したので馬車を降りると、神官は勿論の事、セシーリア夫人とティナが一緒に私達を出迎えに待っていた。
「お待ちしておりました。王妃殿下、並びに王女殿下」
「暑い中、出迎えご苦労様です」
「既に皆様揃っております」
「毎年の事ながら皆さん早いですわね」
「お二方をお待たせするわけにはいきませんもの」
私達もそれなりに早く出発しているけれど皆さんはそれよりももっと早くに集まっているみたい。
早速皆が集まっている部屋へと案内される。
私達が到着するとさっと礼を以て出迎えられ、代表でエドフェルト公爵夫人が口を開く。
「王妃殿下並びに王女殿下へ。この場を代表してご挨拶致します。建国祭の喜ばしい日にご一緒する事ができ、光栄の極みに存じます。本日はよろしくお願い致します」
「皆さん、ごきげんよう。先ずは楽になさって下さいね」
お母様が挨拶と共に顔を上げる様に伝えるとさっと皆さんと顔を向き合わせる。
「私達もこの素晴らしき良き日に皆さんと祝える事を嬉しく思います。そして今年は王女が初めて参加する事でいつもより民達の気持ちも高ぶっている事でしょう。その為に今まで以上に安全と、そして民達とこの喜びを分かち合いましょう」
お母様の挨拶が終わると、促すような視線を私に向ける。
事前に何も聞いてはいなかったけれど、私は慌てずに続ける。
「皆さん、ごきげんよう。今回私は初めて建国祭に参加しますが、私が提案をし、皆さんと一緒に作品作りそして準備を行い、無事に今日という日を迎えられた事を嬉しく思います。これから暑い中で待っていらっしゃる民の皆さんに配りますが、もし顔色の悪い方や体調の悪そうな方には救護室で休憩をしていくように声をかけてあげて下さいね」
私がそうお願いをすると「はい」と皆さんは嫌な顔ひとつせずに頷いてくださった。
まぁ、嫌でも顔には出さないでしょうけど。
気を付けるのは民達だけではなく、この場にいる皆も同じなので、適度に水分を摂るように注意を促す。
健康にもいいので皆さんに納得して頂けた。
挨拶が終わり、神官達との最終確認後に私達は大広間へと移動する。
慈善活動と同じ様な形で行う為、皆さんもよく分かっていらっしゃるので混乱もなく準備が整う。
初めて参加する成人したての令嬢達は二人一組で行う。
私は前回と同じく中央でお母様と共に待機する。
周囲を見渡すとティナと目が合った。
彼女はダールグレン嬢と一緒のようだけれど、何故か私に何かを訴えるような眼差しだ。
「ふふっ、ベリセリウス嬢はよっぽど貴女の側にいたいようね」
「ティナは少し私から離れてもいいと思いますわ」
「あら、ステラは彼女が側にいることに反対なの?」
「そうではありませんわ。ただ、ティナな私の側近と決まった時から常に側にいようとしますの。もう少し彼女自身自由に過ごして欲しいのです」
「ステラ、貴女はもう少し側近の一人一人とじっくりと言葉を交わしなさい」
「お母様?」
優しいけれど有無を言わせないような声音だった。
それも一瞬でいつものお母様に戻ったけれど、普通にお話しをしているけれど、まだ足りないって事?
「ステラは彼女を思ってそう考えるのでしょうけれど、彼女にとっては違うのよ」
「ティナにとっては自由に過ごすより私の側にいたいという事でしょうか?」
「それは、ベリセリウス嬢に直接お聞きなさいな」
お母様は分かっているようだけれど、教えてはくださらなかった。
私の側近なのだから自分で話をしなさい、という事なのでしょう。
「そろそろ時間よ」
その言葉で一旦この場に意識を戻す。
神官達が扉を開くと目に入るのは多くの人達。
大勢いるけれど、外で神官達から注意事項を確認されているので、指示に従って慌てる事無く広間に集まる。
そして各自に振分けられ私達の元に列が出来た。
私達は一言声を掛けながら作成した作品と各領の特産品を手渡していく。
一纏めに包んでいる為にこの場で中身を見る事は出来ないけれど、手渡された人達は中に何が入っているのだろうと楽しみにしている様子が表情によく表れている。
皆がこの日を楽しみにし、建国記念日は明日だけれど、口々にお祝いの言葉を口にする。
「あ、あの⋯⋯」
そう小さい声で話しかけてきたのはまだ四歳位の女の子だった。
私は目線を合わせる為に屈む。
「何かしら?」
「これ⋯⋯」
そう言って私に差し出してきたのは小さなお花だった。
「可愛いお花ね。これを私に?」
「うん。王女様に」
「マ、マーヤ! いつ取って来たの!? 王女様、大変申し訳ありません。王女様に贈り物をしてはいけないと止めたのですが⋯⋯このようなご迷惑をお掛けしてしまって、本当に何とお詫びをしていいか」
娘を止めようと母親がその手を押しとどめ私に謝罪をするが、私はその手を止めた。
「折角私へとその小さな手で摘み、勇気をもって手渡して下さるのなら私は喜んで受け取りますわ。お花に罪はありませんもの。ですが、次からは貴女方の為にも気を付けてくださいね」
最後の言葉は母親に、そして小さな女の子にはお礼を言いお花を受け取ると、ぱぁっと花が咲くような笑顔を見せた。
本当はこのような場で民から王侯貴族へとお送りものは禁じられているのだけれど、マーヤが差し出したのは道端に咲いている小さなお花で、そこには純粋な想いだけ。
けれど、その想いを踏みにじる様な者達がいないと言い切れないが為に、その花を私の側近くに控えていた護衛の一人、マルクに渡す。
何故彼に渡したかというと、細工をされていないかどうかを調べて貰う為だ。
何事も無ければ今日は此処に飾っておこうかと思う。
何かあると手渡した民が罪に問われるからだ。
だから私達へ物を送る事は禁じられている。
あの子の母親も顔が青褪めていたけれど、まだほんの小さい子のしたことに対してきつく叱らないであげて欲しいと思うが、あの子の為を思うならばきっとお説教はするでしょう。
一日限られた時間をめいいっぱい使い、今日の最後の人達に配り終え終了した。
慣れた夫人の皆さんは特に疲れを見せることは無かったけれど、初めて参加した令嬢達は少し疲れているようだ。
かくいう私も少し疲れた。
「皆さん、お疲れ様です。初めて参加したご令嬢の皆さんも最後まで笑顔で接していらっしゃって良かったですわ。実際参加してみた感想を良かったら聞かせてくれるかしら?」
「はい、王妃殿下」
お母様がそう質問すると今回初参加した令嬢の中で爵位の高い令嬢であるティナが代表して口を開いた。
「王妃殿下方と比べて平民の方々と触れ合う機会は多いです。直接お店に出向く事もあります。ですが、対応は客と店員、それも私達は貴族ですから、あちらにとってはとても気を遣う事でしょう。今日のように純粋で好意的な祝福の言葉には驚かされました。それだけこの国に住まう者達がこの国を愛しているのだと直に感じる事ができ、まだ学生の身ながら、微力ではありますがこの国をお支えしたいと改めて強く決意しました」
ティナはそう話すとお母様を見た後一瞬ちらりと視線を向けた。
――ティナ、最後のは駄目よ。
セシーリア夫人が良い笑顔だ。
きっと帰ったらお説教されるでしょうね。
お母様は面白そうにしている。
折角良い発言でも最後の視線ひとつで台無しよ。
そんな彼女に呆れてしまうけれど、ティナらしい。
「今日の判断は良かったわ」
帰りの馬車の中でふいにお母様からお褒めの言葉を貰ったのでちょっと驚いた。
お母様が仰っているのはお花の事だというのは分かるけれど、どちらかというと少し叱られると思っていた。
「良かったのでしょうか? もっと良い方法でお断り出来たら良かったのですけれど」
「そうね。それが出来れば良かったのでしょうけれど、今回はこれで良いのよ」
「何故です?」
「貴女だからよ」
「よく分かりませんわ」
お母様の言葉がよく分からず、どのような意味なのかと考えるけれどやはり分からなかった。
「ようやく公に戻り、こうして民の前に姿を見せる様になった王女が初めての建国祭で、民からお花を受け取る。それがたとえ道端に咲いているような花と言え、貴女が国民から認知され貴女に期待を寄せている証拠よ。それに、貴女はきちんと今後控える様にとやんわりと伝えたでしょう。対応としてはそれで良いのよ。その後の対応も含めてね」
そういう事ね。
私がちゃんと国民から認められているかどうかというその一つの目安にもなるのね。
お母様の言葉に納得する。
「それにしても、ベリセリウス嬢のあの言葉は間違いなく貴女に向けた言葉だったわね」
「⋯⋯私の勘違いではなかったのですね」
「あの視線さえなければ良かったのだけれど」
「他の方々には気付かれていなかったかしら」
「それは大丈夫だから安心なさい。あの子もその辺には気を付けているでしょう。あの視線に気がついたのは私達とセシーリア夫人だけですよ」
他の方々が気付いていないのなら良かったわ。
私に視線を向けた事で下手をしたらベリセリウス家がお兄様ではなくて私を推していると捉えかねない。
流石にそれはよろしくないので、私が心配していたのはそこだ。
「ステラ」
「はい、お母様」
「クリスティナ嬢の手綱はしっかりと握っていなさいね」
「私、ティナの保護者ではありませんわ」
「何を言っているの。彼女は貴女の側近なのだから、保護者も同然ですよ」
正しいのだけれど、手綱を握らないといけない側近って⋯⋯どうなの。
やぱり今度ティナと少し話をした方が良いのかも。
ちょっと違う意味で疲れを感じる一日だった。
翌日。
建国祭当日の朝は⋯⋯穏やかならぬ朝だった。
朝、いつも通りに早い時間に目覚めると「おはようございます」とモニカが既に部屋にいて挨拶され驚いてしまった。
「モニカ、今日は早いけれど⋯⋯」
「はい。本日は建国祭当日ですから。今からご準備を始めさせていただきます。先ずは湯浴みからです」
そういうと浴室へと半ば強制的に連れていかれた。
そこにはエメリとナタリーの二人が待ち構えていた。
そう、行事のある日の光景でいつもの事なんだけどね。
彼女達の気合が凄いので、この日ばかりは気圧されてしまう。
それも流石に慣れた。
そうして準備が整った頃合いを見計らい、これも何時もの事なのだけれどお兄様が迎えに来て下さった。
勿論私とお揃いの衣装だ。
「おはようございます、お兄様」
「おはよう、ステラ。今日もとっても可愛いね。夏の暑さを感じさせない涼やかで陽光に煌めく妖精みたいだ」
「お兄様、褒め過ぎですわ。お兄様も私とお揃いですので同じでですわ。それだけでなく、とっても爽やかで、今日の髪型も素敵です」
いつも思うのだけれど、本当にお兄様って格好いいわ。
それだけでなく、お強くて頭も切れて、お兄様に欠点ってあるのかしら。
「どうした?」
「何でもありませんわ。そろそろ行きましょう」
「そうだな。今日はフレッドも一緒だ」
「昨日は浮かれていましたものね」
「ちゃんと寝たか心配だな」
フレッドは今年五歳になったばかり。
お披露目は済んでいないので、貴族や民の前に姿を現すことは無いけれど、今日は大聖堂へ初代様に挨拶へ行く日だ。
五歳から挨拶へ赴くのが決まりとなっており、今年からフレッドも一緒に行く事となる。
初めてなのは私も同じで昨夜お父様からフレッドと共に今日の事を教わった。
話を聞いている時は落ち着いて真剣だったけれど、それが終わると興奮していたのを思い出しただけで顔が緩む。
「今日もお天気に恵まれましたわね」
「そうだね。穏やかな風も吹いているからガーデンパーティーに支障はなさそうだ」
「二人共早いな」
お兄様とお話しをしているとお父様、お母様と共にフレッドも一緒だった。
「おはようございます」
「あぁ、おはよう二人共」
「兄上、姉上! おはようございます」
今日もフレッドは元気いっぱいだった。
挨拶をしてそのまま私達の所に掛けてくるかと思ったけれど、今日は控えめだった。
精一杯小さい紳士らしさを心掛けているようで、それがまた微笑ましい。
「さて、出発しよう」
私達は全員揃ったので早速大聖堂へと向かった。
「ステラ、二日続けて大聖堂へ行くが、疲れてないか?」
「はい。疲れはありません」
「疲れはないが、何処か気になるところがあるのか?」
「いえ、体調は問題ありませんわ」
「ステラはベリセリウス嬢に悩まされているのよ」
「あぁ、なるほどな」
お母様の言葉にあっさり納得するお父様。
それにはお兄様もうんうんと同意するように頷いている。
理由が分かっていないのは私とフレッドだけだった。
「ベリセリウス家の者が側近に付いたら皆通る道だ。私もだがヴィンスも最初は翻弄されていたからな。ステラもよく彼女と話しをするといい」
「はい、そのつもりです」
あまり詳しくは教えて下さらなかったけれど、お父様達も私と同じ気持ちなのかと思うと少し安心する。
「フレッドは初めての建国祭で緊張はしていないか?」
「緊張するよりも楽しみが勝っています。初めて父上達と一緒ですから、とても嬉しいです」
「そうか。緊張しないとは頼もしいな」
「お父様、私も今回が初めてですわ」
「あ、あぁそうだったな。悪い。ステラがあまりにも頼りがいがあるから失念していた」
私も初めてだというのに忘れらているようだったので指摘したら、本当に忘れていたようで慌てていた。
そうこうしている内に大聖堂へ到着したので私達は神官達に出迎えられ中へと案内される。
向かったのは大聖堂の中でも初代様が祀られている祭礼の場で、此処に入れる者は限られている。
祭礼の場2続く回廊で待っていたのは大司教様お一人で、この先に入るのは私達と大司教様のみで、案内をしてきた神官達はこの場に留まる。
「今年は王家の皆様お揃いでこの日を迎えられました事、喜ばしい限りですね」
「そうだな。王女が戻り、末の第二王子も今年五歳を迎えたので、漸く皆で参る事ができ、初代様にこの国の未来をお見せする事が出来るのは感慨深い」
「左様ですね」
お父様と大司教様のお話しを聞きながらしずしずと後ろを歩く。
そうして着いた先は、陽の光が良く入る明るい場所だった。
それだけでなく、多くの花が咲き誇っている。
花だけではなくて部屋の中とは思えないような、木々もあり何処かで見た様な光景が広がっている。
想像していたところと全く違うその場に目を奪われる。
「王女殿下と第二王子殿下は驚いていらっしゃいますね」
「無理も無いだろう。まさか初代様が祀られている場がこの様に明るく陽気な場所だとは思うまい」
「確かに」
お父様達も最初は驚いたのだと教えて下さった。
誰でも驚くよね。
「両殿下、この場は初代様の希望なのですよ」
「希望ですか?」
「はい。伝えられているのは初代様が体験なさったお話しを元に作られております」
大司教様のお話によれば、この国が興る以前の事。
まだ戦乱と混乱の中で初代様が清らかな世界に足を踏み入れ、その場で見た光景が忘れられず、同じ場所で静かに眠りこの先の、この国を見守りたいという願いに沿ってこういう形になったとの事だった。
話を聞いていれば、多分それは精霊界なのではないかと思う。
この場には多くの精霊達がいて、初代様が眠る墓標の周囲を囲っているからだ。
「話はそれくらいにしよう。皆初代様へご挨拶を」
お父様の言葉に私達は初代様へと深く黙礼する。
言葉での挨拶はせず、静かに心の中で話しかける様に挨拶をするのがこの場の決まりだ。
それも初代様の希望らしい。
今この場で聞こえるは精霊達の声だけ。
とても静謐で私達の心までもが洗われるようだ。
短いような長い時間の挨拶を終え、その場を後にする。
大聖堂の中枢に戻るまで誰も話さず、静かだった。
けれどそれを特に不思議に思わず、フレッドも静かに私の隣を歩く。
周囲に神官達の話し声が聞こえてきたところでようやく大司教様が口を開いた。
「今年の王妃殿下主催の国民との交流は昨年よりも盛り上がっているようですね。神官達が話しておりましたよ」
「それは王女が初めて携わったからでしょう」
「それだけでなく、お配りした押し花や各領の特産品にとても感激している様子だと、今王都ではその話題で持ちきだそうです」
「ふふっ。彼女の案が功を奏したようですね」
「おや、あれらは王女殿下の案なのですか?」
「えぇ。今回は全て任せたのよ」
お母様はそれは嬉しそうに話して下さって、私はほっとしたのと素直に褒められて嬉しい気持ちでいっぱいだ。
「残すは後明日半日ですね。本日は神官達でお配りしますが、殿下方に会えずとも、それらを求めて多くの者達が殺到しそうですよ」
大司教様はそう仰るけれど、一日に配る個数は決まっているので人数に達したらそこまでだ。
流石に民全員分は無理だからね。
怪我だけしない様、気を付けて欲しい。
お母様は大司教様に民が怪我をしない様に気を付ける事と、神官達の事も気遣いそしてお願いをし、私達は大司教様に見送られながら帰途に着いた。
ご覧頂きありがとうございます。
ブクマ、いいね、評価を頂き本当にありがとうございます!
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誤字報告もありがとうございますm(__)m
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