136 心強い味方
翌日は予測に反し会わなくて済んだけれど、更に翌日の事。
まさか訓練場で遠目に見ても誰かを待っているような、待っているというより、待ち構えているというよりもあれはもう待ち伏せよね。
本来学年別で訓練場が区切られていて、この間の件もあり、以前より各学年離れて訓練するようになったので此処に二年生の方々が、ここ一学年に与えられた訓練場所にいるのはとても目立つ。
そう思っても相手が相手なだけに通じないのでしょう、残念なことに⋯⋯。
「待っていたわ。あちらで少しお話しを至しましょう」
「申し訳ありませんが、今から交流会に向けての訓練を致しますので⋯⋯」
「そうね、純粋な貴族ではない貴女には訓練は必要ね。だけどそんなに時間は取らせないわ。ついて来なさい」
どこまで自己本位なのか。
私の否を聞かずに付いて来いと、そして私は付き人令嬢達に囲われてしまった。
「シア様を何処に連れていくおつもりですか?」
「下級生は黙っていなさい」
「では私も一緒に参ります」
「貴女には関係の無いことです。余計な事はしない方がよろしいですわ」
「シャロン様、直ぐに戻ってきますので、先生にもそのようにお伝えしていただいてもよろしいかしら」
シャロン様やエリーカさんを巻き込むのはよろしくないので私はシャロン様にそうお願いをした。
ここで何故先生を出したのか、そう言葉にすることで恰も先生と約束があるという印象を与える為、そうすることで時間がかかれば不振に思われますよという釘を指す為だ。
私は彼女達に付いて行くと、訓練場から然程離れていない人気のない場所だった。
「それで、お話とは何でしょう」
「貴女は一応ヴィンセント殿下の従妹ですもの。お話しする機会もあるでしょう。同じ生徒会ですしね。私は将来殿下の隣に立つ事になるわ。今から仲を深めておきたいの。だから二人っきりで会えるよう手配なさい。これは将来の王子妃からの命令よ」
――馬鹿なの?
いけない。つい本音が出てしまったわ⋯⋯。
頭が痛いわね、本当に。
その自信は一体何処から来るのかしら。
もう少し、もう少し考えのある方かと思っていたけれど、全くの皆無ね。
貴女のような人がお兄様の隣に立てるわけもない。
そのような事には決してならないし、まして私が決して許さない。
「申し訳ありませんがそのような何の根拠もなく自称で仰っている方の命令を聞くことなんてできませんわ。一体どのような権限で命令をされているのでしょう?」
「主席と言えど頭が悪いのかしらね。言ったでしょう? 将来の王子妃だと」
「今は何の権限もありませんわよね」
「今は、ね。だけど貴女は一介の伯爵令嬢で、私はノルドヴァル公爵令嬢です。地位で言っても貴女より断然上ですから貴女が私の命令を聞くのは必然です」
駄目だわ⋯⋯、ヒュランデル元令嬢とは違うのだけれど、同じ匂いがする。
何故自信満々にそこまで言えるのか、まぁ、ノルドヴァル公爵の教育のせいなのでしょうけれど、周囲の令嬢達はきっとノルドヴァル公の息の掛かった貴族の者達ね。
それよりも問題なのは、ご自分を公爵令嬢だと思っている事。
正確には公爵の孫なので、ただのリースベット・ノルドヴァル令嬢なのだから。
「先程も申し上げましたが、そのような命令を聞く事は出来ませんので、お断り致します」
「何度も断るなんて無礼極まりませんわ!」
「リース様に対してその態度もいただけませんわね」
「貴女はご自分の立場を分かっていないのね。リース様は将来上に立つ方ですのに!」
分かっていないのは貴女方の方なのだけどね。
身分を笠に着ているみっともない令嬢達。
嘆かわしいわね。
「先程から聞いていれば将来はと、何度同じ事を繰り返すのでしょう。貴女方の話は不確かな将来の話であって、現在の話が全くなされていませんわ。そのように将来殿下の隣に立つというならば、このような回りくどい事をせず、殿下に直接お話になられたらよろしいのでは? “将来”の王子妃なのでしょう? 貴女のいう下賤な者に頼らずともよろしいのではないでしょうか。何よりも、そのような発言をなさるなんて、王族に対する不敬罪、並びに詐欺罪にも問われかねませんわ」
私がそう話とノルドヴァル嬢は怒ったようにわなわなと身体を震わせ、他の令嬢は青褪めていた。
とその時、くぐもった笑い声が聞こえてきた。
私はその笑い声の方を見ると、生徒会長が此方を見て笑っていた。
どうして見学されているのでしょうか、あの方は⋯⋯。
「会長、どうしてこちらに?」
「いや、アリシア嬢が令嬢達に連行されているの遠めに見えたので追いかけてきたんだよ」
「それで見学なさっていたのですか? 会長、悪趣味ですわ」
「別に見学をしていたわけじゃないよ。アリシア嬢が不利なら出ていこうと思ったのだけど、見事な正論をぶつけていたからついどうなるか見ていたんだ」
そう悪びれもせずにいう会長を尻目に、会長が来たことで不利と悟ったのか、皆さんは大人しく口を噤んでいる。
「さて、君達は下級生一人をこのような人気のないところに連れ込んでどいうつもりかな? あぁ理由は話さなくてもいいよ、全部聞いていたからね。話を聞いているとかなり横暴な物言いだったね。この学園は貴族平民という垣根を越えて学ぶ場所だ。それを階級をひけらかして命令するなど言語道断。しかも何の根拠も無しに殿下の隣に立つなどと言わない方が身の為だよ。今回は大目に見るが、次同じ事をすればそれなりの処罰を科すので態度を改めなさい。いいね?」
彼女達は会長にそう言われ、悔しそうな表情をしながらも流石に引き下がって行った。
はぁ。疲れたわ⋯⋯。
「アリシア嬢、大丈夫?」
「はい。大丈夫ですわ。助けていただき、ありがとうございました」
「君に何かあると、殿下を始めマティアス君達が黙っていないでしょう? 大火事になる前に鎮火しただけだよ。それにしても、よく変なのに絡まれるね」
「絡まれたくありませんわ。不本意です」
本当に全くもって不本意で、何故こうも絡まれるのか。
私の表情を見て笑う会長は中々意地が悪い。
「アリシア嬢に助言をひとつ」
「はい」
「あのような輩には頼りになる上級生をぶつけるのがいいよ」
「仰っていることは分かりますが、早々いつも上級生の方と行動を共にすることなんてありませんわ」
「そうだろうけど、後は無暗に付いて行かない事」
「周囲の方を巻き込むわけにはいきません。私一人になら良いですけれど、親しい方達があのような面倒且つ自分勝手な方々に目を付けられるのを良しとはしません」
「優しいね。もうちょっと狡賢くなってもいいと思うんだけど、まぁそれがアリシア嬢の良いところかもしれないね。私は腹黒いからね」
それ、自分で言ってしまうのですか?
呆れ顔で会長を見るとまた笑っていた。
よく笑う人だわ。
そろそろ訓練場に戻らないと二人にさらに心配をかけてしまう。
会長に訓練場まで送っていただき、私はシャロン様達と合流するとやはり心配していたようで、いつもの明るい表情はなく、エリーカさんは泣きそうだった。
心配を掛けてごめんなさいと謝るけれど、次は必ず付いて行くと言われてしまった。
その次なんて来てほしくはないのだけどね。
今日は捕まったせいであまり訓練が出来ず、寮に戻り早々に部屋に帰ってきた。
寮でもあの人達に遭遇しなくてよかったわ。
良かったのだけれど、部屋に戻ると私の影達の怒りが凄まじくて皆を宥めるのに少し苦労したわ。
怒ってくれるのは純粋に嬉しいけれどね。
さて、明日からの事を考えると流石に会長にあのように言われては暫く何もないだろうとは思う。
そして私の予想通り、それからの数日を平和に過ごしている。
勿論訓練にも参加し、邪魔が入ることなく集中して訓練をする事が出来た。
何事もなく週末邸に戻ると、その夜に携わるお兄様達に捕まった⋯⋯。
「私達に話すことあるよね?」
居間に連れて行かれてソファに掛けると開口一番にそう言われた。
マティお兄様が言いたいのはあの令嬢のことでしょう。
「⋯⋯ノルドヴァル嬢の事でしょうか?」
「そう。何故直ぐに言わないの? 折角これ作ったのに、肝心な時に使わないんだから!」
お父様には報告したけれど、マティお兄様達には何も話していなかったわね。
そもそも女子寮での出来事が始まりだったし⋯⋯。
ただの言い訳にしかならないけれど。
お兄様達もかの公爵家の事は知っているのだし、学園での出来事だから報告すべきでした。
因みにレオンお兄様が仰ってるは特定の人と話せる魔道具のイヤリングの事で入学の時に頂いたもの。
有事の際にと思っていたのだけれど、結局普段少しお話したい時に使うくらいでそれ以外使用していない。
「ごめんなさい」
「全く⋯⋯私達はそんなに頼りない?」
「そんなことはありませんわ! ただあの令嬢が私を使ってシベリウス家を侮辱したのです。それが許せなくて、お兄様達に話すと積極的にこの件に関わろうとなさるでしょう? あの者が直接お兄様達を貶すような発言をするのは聞くに堪えません」
「私達からしたらシアが侮辱された方が大問題なんだけどね」
あれ? まさかあの件もご存じなのかしら。
誰から聞いたのか。
会長は違うわよね。
確かにあの時も侮辱されたけれど、会長がわざわざ話すとも思えない。
という事は、ルイスお姉様かしら。
「シア、私達がそれを聞いて黙っていると思ってる?」
「まさか。ですがお兄様? 女性の争いに男性が介入すれば面倒臭いですわよ」
「言いたい事は分からないでもないけど、私達はシアの兄だからね。それは論外だよ」
マティお兄様の笑顔が怖い。
これは大分怒っていらっしゃる。
会長が言うように大火事になるかもしれない。
それは遠慮したいわね、流石に。
「シア、表立って私達が介入するのが嫌なら全部きちんと報告する事、いいね?」
「お約束いたしますわ」
これはきちんと守らなければ、本当に大変な事になりそうだわ。
報連相は大事だものね。
気を付けます。
翌日お兄様達と一緒に離宮へ今日は一緒に訓練をするので部屋で着替えるのだけれど⋯⋯。
何故か訓練服ではなくてドレスに着替えさせられているのか、今日は訓練以外に予定があったかしら。
何も聞いていないし、エメリに確認をするが訓練前にお祖父様の元に行くようにとそれだけしか知らないようだった。
それだったらドレスでなくてもいいのに⋯⋯。
これは何かあるわね。
大人しくドレスを着付けられ、髪も可愛らしく結ってもらい準備が終わるとクレーメンスが迎えに来ていた。
彼の案内で行きついたのは応接室。
という事は、私を誰かと会わせるという事。
先週の事もあるので何となく予想ができる、そしてきっと予想通りよね。
彼が室内に向け来訪したことを告げると部屋を開け、私を室内に導く。
そこにいたのはお祖父様は勿論の事、思った通りの人達がいて私の姿を認めると立ち上がったが、私はまずお祖父様に挨拶をする。
「おはようございます、お祖父様」
「おはよう、ステラ。今日の装いもよく似合っているな。自分でデザインしたやつか?」
「ありがとうございます。はい、私がデザインしたドレスの中の一着ですわ」
お祖父様と挨拶の後、私は先客に話しかける。
「おはよう、侯爵。本日はどうされたのですか?」
「おはようございます、エステル殿下。本日は娘を紹介させて頂きたくお時間を頂きました。早速ですが紹介させて頂いてもよろしいでしょうか?」
「えぇ、構いませんわ」
「ありがとうございます」
そこで私は隣でずっと頭を下げている令嬢に目を向ける。
「これは上の娘のクリスティナです。王女殿下にご挨拶なさい」
「はい。お初にお目にかかります。私はベリセリウス家が長女、クリスティナと申します。エステル王女殿下にお目にかかれます事、恐悦至極に存じます」
予想通り。本当に連れてきたのね⋯⋯。
ティナお姉様⋯⋯いえ、クリスティナ嬢は納得して来ているのかしら。
「楽にしてください」
「ありがとうございます」
そう私が言うと、顔を上げて真っすぐ私を見ると少しの驚きとが見て取れる。
その反応からすると⋯⋯私の事を伝えていないのが分かる。
流石に声で気付くわよね。
その声と私の外見が一致しないから更に驚いているのでしょう。
私達の挨拶が終わると、モニカは私にお茶を淹れ、後ろに下がる。
「ステラ、この間の件を覚えているか?」
「勿論ですわ。ですが本当に連れてくるとは思いませんでした」
「不満か?」
「いえ、ですが本人にきちんと説明をしていないようですね。驚いていらっしゃるわ」
「娘にはまだ詳細を話していませんから」
⋯⋯きちんと説明して納得してから連れてくるなら分かるけど、何故説明なしに連れてきたの?
「侯爵、本人の同意無しに連れてくるのはどうかと思いますよ」
「ご心配には及びません。イェルハルド様、娘に発言の許可を頂けますか?」
「あぁ、話してみろ」
お祖父様がクリスティナ嬢に発言の許可を出すと「お許し頂きありがとうございます」と淀みなく答えた。
「お話しの前に失礼を承知で確認をさせていただいても宜しいでしょうか?」
「えぇ」
「現在学園に通われているアリシア・シベリウス辺境伯令嬢は、エステル王女殿下でお間違い無いでしょうか?」
「えぇ、その通りです」
私の答えを聞いたクリスティナ嬢は立ち上がり深々と頭を下げた。
「知らなかったとはいえ、今迄のご無礼をお許し下さい」
「そのような謝罪は必要はありません。お座りになって下さいね。学園での私は貴女の話した通り、シベリウス家の者として過ごしていますので気にする必要はありません」
全く気にする必要は無いのだけれど、これから私が実は王女だと話す度に謝罪を受けることになるのかしら⋯⋯。
どちらかと言うと、騙しているのは私の方なので本当に全く謝罪も不要なのよね。
だけどこれは私の気持ちであって相手はそうではないので、同じ事があったとしても謝罪を受ける必要があるでしょう。
クリスティナ嬢は私の言葉でソファに座り直し、彼女の考えを述べた。
何故この場に呼ばれたのか、その理由と彼女の考えを、私を見て淀みなく答えたのを聞いて、お祖父様は満足そうに「流石お前達の娘だな」と一言呟いたが、お祖父様は雰囲気を一変させ、クリスティナ嬢に鋭い視線を向けた。
その視線を向けられた彼女は気圧されそうになりながらも受け止める。
「聞くが、其方は本当にエステルに仕える気はあるか? 知っての通り深層の姫とは違い、王女には危険が付き纏っているぞ」
「はい」
「それは自らの意志か? それともベリセリウス家の者としてか?」
「ベリセリウス家の一人として王家にお仕えすることは私にとっては自然なことであり当たり前の事です。ですが、エステル殿下にお仕えすると決めたのは私自身で私の意志です。そこに他の方の意志などありません」
そうはっきりとお祖父様の目を見てきっぱりと伝えた。
その目には何の揺らぎも迷いもない眼差し。
だけどお祖父様、お祖父様の私の評価が何気に酷いのは気の所為でしょうか⋯⋯。
間違ってはいないのだけれど。
「ステラ、どうする?」
お祖父様は私に決めるようにと尋ねてくる。
てっきりお祖父様がお決めになるのかと思っていたので少し驚いた。
「私に否はありませんわ」
「ステラが良いのなら構わん。ベリセリウス嬢、ステラによく仕えるように」
「はい。お許し頂きありがとうございます。誠心誠意お仕えさせていただきます」
クリスティナ嬢の決心は揺るぎないもので、普段学園での行動を見る限りでも信頼出来る。
学園で同性の、私を知る人がいるのは心強いので否はなく、私に仕えるのは色んな意味で大変だと思うけれど、本当に嬉しく思う。
「さて、話は変わるが、ステラよ。あれと遣り合ったそうだな」
「遣り合うなどと、そのような物騒な事をした覚えはありませんわ。あちらがアル伯父様達を、引いてはお父様達を侮辱しましたので、少々お話しさせていただいただけです」
「目的は何だったんだ?」
「はっきりと私にヴィンスお兄様だと言いましたわ」
また、ふつふつと不愉快さが湧き上がるが表に出さずに耐える。
「大体予想はつくが、何を言われた?」
「妄想の戯言ですわ。彼女が仰るには将来の王子妃たる自分が今からヴィンスお兄様と交流を深める為に二人っきりで会えるように手配しなさいと、それはもう自信満々に既にその地位に付いているかのような言い方でしたわね」
よくもあのような戯言が言えるわね!
本当に、どうしようもない安直な自分勝手な妄想もいいとこだわ。
その時の事を思い出し少し怒りを覚えたときに“バキッ”と擬音が聞こえた。
“バキッ”って、何⋯⋯?
「落ち着けステラ」
「落ち着いていますわ」
「いや⋯⋯かなり怒ってるだろう」
怒ってはいるけど落ち着いている。
だけどお祖父様は私の手元に視線が向いている。
「殿下、お手元を失礼いたします」
モニカが側に来たと思ったら、私が持っていたカップを渡すような仕草をしたので渡そうとすると、あれ? よくよく見ると持ち手にヒビが入っている⋯⋯?
モニカにそっと渡すと持ち手がぽろっと取れてしまった。
そんな力は入れていないはずだけど?
というか、私の力程度でカップなんて割れないわ。
そんな力持ちでもない。
あれ、さっきのバキッて⋯⋯。
私が首を傾げていると、お祖父様が呆れたようにこちらを見ていた。
「今のはステラが握力で割ったわけではなく、魔力で壊したんだ。怒りに反応して動いていたぞ」
「魔力ですか?」
「無意識か⋯⋯」
お祖父様は呆れ返ってらっしゃったけど、ベリセリウス侯爵は少し難しい顔をしていた。
「⋯⋯殿下、後ほど少しお時間を頂いても?」
「それは構いませんが」
「エリオット説明しろ」
「はい。殿下の魔力が思いの外上がっているように思いますので、魔道具の調整が必要かと」
「学園に入ってすぐ調整したばかりではなかったか?」
「はい、そうなのですが⋯⋯。殿下、一体何をされたのです?」
「魔力が増えるようなことは何もしていないわ。学園で学んでいるだけですし、強いて言うなら交流会向けて練習をしているくらいかしら」
私の話を聞いた侯爵は顔を難しくさせて考えているけれど、本当に特別な事はしていないからどうして急激に増えたのかも分からない。
だけどそれが原因で無意識に魔力が動いているとなるとかなり危険だと思うので、調整は直ぐにでも必要だと思う。
自分でも気づかないのは問題だと思う。
他でやらかしていなかった心配になる。
「場所を変えよう」
お祖父様の言葉で私達は離宮の奥まった場所に位置する訓練場の一つに移動した。
ご覧頂きありがとうございます。
ブクマ、評価、いいねをありがとうございます。
とても嬉しく励みになります。
次回は八日に更新致しますので、次話も楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願い致します。