128 楽しい一時
今日はディオお姉様主催のお茶会の日。
ヴィクセル邸には一度お母様達主催のお茶会で訪れた事があるので、本日は二度目の訪問となる。
私は条件付きでお茶会の参加のお許しを頂いて、お兄様方に馬車で送ってもらう。
そう、条件は行き帰りは必ずお兄様達と一緒だという点。
私のお茶会中は一旦シベリウス邸に戻り、お兄様達は邸でお祖父様の課題を離宮の騎士の監視の元行うそうだ。
お兄様方のその時間を少し奪ってしまうのは申し訳ないのだけれど、それを伝えるとそんな事より私の安全が大事だと言われてしまった。
後もうひとつの条件は、モニカを同行させる事。
お茶会中に近くに控えるのは難しいけれど、こちらも行き帰り、お茶会中はヴィクセル邸で待機することになっている。
何かあった時の為にという事だが、かなり過保護な対応だ。
勿論ディオお姉様には了承済で「過保護なお兄様を持つと大変ね」と同情された。
出発前、馬車を徹底的に調べられ、何もない事を確認の上で乗る。
お兄様達には邸に着くまでに邸の中で何かあるとは思わないが、よくよく注意するようにとのお言葉を貰い、邸に着くと時間になったら迎えに来ると言い残し、ディオお姉様に挨拶をして帰って行った。
私はモニカと別れてサロンに案内されると、私が一番に来たようでまだ誰もいなかった。
皆様が来るまで暫く待つとティナお姉様とルイスお姉様が一緒にサロンにやってきた。
「ごきげんよう、ティナお姉様、ルイスお姉様」
「ごきげんよう、シア。早いわね」
「皆様をお待たせするわけにはいきませんもの」
「ふふっ、シアは偉いわね」
流石に年上の皆様をお待たせするわけにはいきませんものね。
それからすぐにハンナお姉様も揃ったのでお茶会が始まった。
「この顔触れでのお茶会って初めてね」
「そうですわね。学園ではよく一緒にお昼や夕食を頂いてますけれど。休日に集まるのは初めてですわね」
前に集まったときはお兄様達と一緒だったし、その時はハンナお姉様がいらっしゃらなかったので初めての事だ。
「それにしてもマティアス様達のシアへの過保護ぶりときたら⋯⋯」
「過保護なお兄様達ですみません」
「ふふっ、いいのよ。見ていて楽しいから」
「ティナお姉様、面白がらないでくださいませ」
過保護にされるのは仕方ないけれど、遊ばないでほしいです。
「ティナお姉様のお兄様もお優しいでしょう?」
「そうね、ヴィルお兄様はお優しいですけど、それと同じくらい厳しい方よ。ヴィンセント殿下の側近をしているので、お兄様が学園を卒業されたら顔を合わすことが少なくりますわね。既に寮ではなく学園終わりで宮廷に行ってらっしゃるので、最終学年になってから中々会えていませんわ」
そっか、最終学年ともなると寮で過ごさなくてもいい事になってるので、一日の授業が終わると宮廷に行ってらっしゃるのね。
お兄様の側近ともなるとお忙しいでしょう。
そこでルイスお姉様は何か疑問に思われたのか、ティナお姉様に質問を投げかけた。
「ティナのお父様は国王陛下の側近で、お兄様は殿下の側近。でしたらティナかシャーロット様は王女殿下の側近になられるのかしら?」
「まだそのようなお話は出ておりませんわ。それに、王女殿下は離宮でお過ごしで公には出ておりませんもの。まだそういった事は先だと思いますわ。それに、お父様達が側近だと言っても、私達までそうなるかは分かりませんわね」
まぁ、私もそのような話は何も聞かされていない。
そもそも私に側近って必要かしら?
「そうなのね」
「話は変わりますけど、シアのお陰でマティ様が剣技に出るようで、マティ様を狙っている令嬢方は歓喜しておりましたわ」
「私⋯⋯余計な事してしまったかしら」
「そのご令嬢達からは“余計な事”ではないですけれど、マティ様から見ればシアの提案は置いといて、令嬢方だけは“余計”かもしれませんわね。かなりうんざりされていましたから」
お兄様には本当に申し訳ないことをしたかも⋯⋯。
私がお兄様の剣技を見たいといったから。
「シア、大丈夫よ。マティ様はうんざりはしていても、全く相手にしていないから。目線で凍らす術を持っているかの如く、視線で蹴散らしているもの」
「お兄様、お話しによく、聞くお養父様みたいですわ」
「シベリウス辺境伯様も素敵ですものね」
「それを言ったらティナ様のお父様も紳士で今でもとても人気があるとお聞きしてますわ」
「それはお父様の外面がいいからですわ」
確かにべリセリウス侯爵は見た目紳士で優しそうですものね。
影の皆はそうは思ってないけれど。
そしてティナお姉様は容赦のない一言に私の影達は納得している雰囲気。
「いいですわね、素敵なお父様がいらっしゃって。私のお父様なんて厳ついもの!」
「確かにディオのお父様は強面よね」
「ですが、ディオやディオのお兄様は伯爵夫人によく似ていらっしゃいますわよね」
「そうですわね。私もお兄様もお母様に似ていると言われますけど、お兄様の中身はお父様似ですわ」
という事はヴィクセル伯爵はディオお姉様が以前仰っていた無愛想で頑固で融通が利かないってことかしら。
「ハンナのご両親はとてもお優しいわよね」
「そうね、二人共お優しいけれど、見た目に騙されてはだめよ」
「どういう事?」
「お父様の部下の方に聞いたのだけれど、仕事場では“笑顔の悪魔”って言われているらしいわ」
「そうは見えませんけれ」
私は会ったことがないので分からないのだけれど、皆様のお父様方は重鎮だものね。
何かしら腹黒くてもおかしくないのかも。
まぁそれを言ったら私のお父様なんてもっと腹黒いものね。
「ルイスのお母様もお優しいわよね」
「そうね、母は優しいけれど⋯⋯ちょっと父の圧が強くて⋯⋯」
「私、最初お会いしたときとてもびっくりしてしまったのを覚えているわ」
「ルイスお姉様のご両親は何をされているのですか?」
「父はSランクの冒険者で母は王立騎士団で事務官をしているのよ」
なるほど、冒険者なら何となく想像つくわね。
ルイスお姉様はご両親の良いところを受け継いでいるのね。
お姉様方のご両親の話を聞けるなんて新鮮で楽しい。
暫く家族の話をしていたのだけれど、やはり女子が集まれば恋愛話に花を咲かすもの。
どうやらハンナお姉様には婚約者がいるようで、その話に花を咲かせていた。
「確かハンナ様のご婚約者の方って騎士団に所属されてるのでしたよね?」
「そうですわ。今年卒業後に騎士団へ入団し、今は第一騎士団に配属されておりますわ」
「まぁ! 第一騎士団って言ったらかなり優秀ですのね!」
第一騎士団は主に王宮を護り、その中で更に優秀な者が厳しい試験の後、近衛騎士団に異動ができるので、近衛騎士を目指そうと思えばまずは第一騎士団に入る必要がある。
近衛に入ろうと思えば中々厳しい道のみなのだ。
「近衛騎士を目指していらっしゃるの?」
「そうみたいですわ。ですが目標を達成するにはまだまだ先は長いでしょうけど」
「近衛に入るのはかなりの難関だと言われていますからね」
「それよりも、いつもはどの様に逢瀬を重ねていらっしゃるの?」
「それは私もお聞きしたいですわ!」
きゃあきゃあとハンナお姉様に質問攻めをしているお姉様方は本当に楽しそうにしていた。
ハンナお姉様のお話を聞いていると、ふとヴァン様の事が思い浮かぶ。
今日は休日だし、きちんとお手紙を確認してみよう。
お手紙がなくても、私から書いてみようかしら。
喜んでいただけるかな。
そんな事を考えていると、ふと視線を感じて顔をあげると、お姉様方から鋭い視線を向けられていた。
――何事⁉
「あの、お姉様方、どうかなさいましたか?」
「シアには好きな人がいると推測するわ!」
「その顔は正しく恋をしている顔よ!」
「誰を思い浮かべていたの?」
「⋯⋯何故そう思われるのです?」
お姉様は鋭くそう切り込んできて、私はというと心臓がバクバクです!
だけど、ここは誤魔化しきらなければならない!
「シアったらハンナ様のお話を聞いてる時ふわっと見たことのない表情をしていたわよ」
「それは、ハンナお姉様が幸せそうで、お話を聞いていると私まで幸せな気分になりましたの。そのせいだと思いますわ」
「確かに、幸せそうなハンナを見ているとこっちまで嬉しくなりますわね」
「ほら、お姉様方も同じですわ」
「シアったら可愛すぎますわ!」
――よし、誤魔化しきれたわ!
「可愛いのはとても幸せそうなハンナお姉様ですわ」
「やっぱり恋すると変わるのね」
「皆様も素敵な人を探してみては?」
「「「まだ先でもいいですわ」」」
ハンナお姉様以外は恋よりも他にやりたい事があるのか声を揃えて“否”だった。
皆様の色んなお話を聞けて楽しいし、何よりもこのお茶会で良いところは誰かを貶めるような発言がない事。
これはお姉様方の人柄も表していると思う。
一緒にいてとても居心地が良い。
だけど、楽しい時間というのはあっという間に終わるもの。
またお茶会を開くお約束をして今日はお開きとなった。
帰りもお兄様達が迎えに来てくださって、モニカと共に馬車に乗り邸に戻る。
今日は私も特に何も感じることがなく、行き帰りも、馬車を乗り降りするときも何事もなく無事に邸に戻ってきた。
お兄様はやはりちょっと緊張していたようで、ほっとした様子を見せていた。
お兄様達には申し訳ないけれど、今日はとても楽しい時間を過ごせたのでお兄様達がこの後一緒に過ごそうと仰ったのでお付き合いした。
「今日のお茶会はどうだった?」
「とても楽しかったですわ!」
「シアが楽しい時間を過ごせてよかったよ」
「マティお兄様、レオンお兄様。今日はありがとうございました」
「いや、シアが憂いなく楽しい時間を過ごせたなら、私達もとても嬉しいよ」
お兄様達は何ともない感じでそう仰った。
かなり負担になっただろうに、何とも無いといった感じに微笑んでいる。
「シア、私達の事は気にしなくてもいいんだよ」
「ですが⋯⋯」
「シアの事だからきっと私達の負担になっていることが気になっているんだろうけど。シアのそういった気遣いは嬉しいよ。だけどね、シアは今後そういった事が沢山出てくるだろう。だから、今から気にしていたら身が持たないよ?」
私が王宮に戻ってからの事を仰っているのね。
「シアのそうした心遣いはちゃんと伝わっているから気にしないで」
そんな風に言われてしまってはこれ以上何も言えない。
「ありがとうございます。お兄様方」
「シアにだったら沢山迷惑かけられても嬉しいだけだよ」
「レオンお兄様、その言い方はちょっと⋯⋯」
「そうだね。弟がちょっと変態なのは嫌かな」
「なっ! マティ兄上、シア! そういう意味じゃないからね! 可愛い妹の迷惑なんて迷惑じゃないって事です!」
あまりに必死で弁解するレオンお兄様がなんだか可愛くてくすくすと笑う。
それはマティお兄様も同様に珍しく声を出して笑っていた。
「分かっているよ、レオン」
「もう! 二人して僕を揶揄うんですね。拗ねますよ」
「弟が拗ねても可愛くないな」
「そんなことありませんわ。レオンお兄様は可愛らしいです」
「⋯⋯シア、それは男の僕には誉め言葉じゃないからね!」
お兄様達ともこうやって楽しいひと時を過ごすのは私にとってとても幸せな時間。
この時間もとても大切で、私はちょっと欲張りなのだと思う。
「シア?」
「何でもありませんわ。ただ、こうやってお兄様達と楽しく過ごすのはとても嬉しいのです」
「私達もとても楽しいよ」
「だけどね、あちらのお兄様もちょっとは構ってあげてね。ほんと毎日嫉妬が大変だから」
「大丈夫ですわ。来週の闇の曜日に二人でお茶会をしますので機嫌は直ると思いますわ」
「シア、その言い方はどうかと思うのだけど⋯⋯」
でも間違っていないと思います。
というか、レオンお兄様ったらそんなにヴィンスお兄様に色々言われているの?
どこでかは分からないけれど、そんな話をしていて大丈夫なのかしら。
勿論誰かに聞かれるなんて下手なことはしないと思うのだけれど⋯⋯。
まぁ、それも来週お兄様にお会いした時にそれとなくレオンお兄様を苛めないように伝えればいいかな。
お兄様達とはこの後夕食を一緒にいただき、部屋へと戻り就寝の準備をしてから私は空間収納からお手紙箱を取り出した。
何だか久しぶりに見るけれど、この状態では中に手紙が入っているかは開けなければ分からない。
開けるだけなのだからそこまで悩む必要もないのだけれど、何となく躊躇ってしまう。
ヴァン様、やっぱり今回の事件の事は知ってらっしゃるわよね。
知らないってことはないと思う。
だけど私が被害にあったことはご存じでないはずだから、そこまで心配することないかな⋯⋯いや、懸念は一つある。
エストレヤが知らせていなければ知らないはず!
だけど、もし伝えていたら⋯⋯。
開けたくない。
けど、そうもいかない。
箱を開けて中を見てみると、お手紙が二通入っていた。
それだけでとても嬉しくなる。
早速一通目から読んでみると、これはこの間お会いした後に出したお手紙のお返事ね。
気になる二通目は⋯⋯あっ⋯⋯これってやっぱり⋯⋯。
もう! エストレヤったらなんで話しちゃうの!
予感的中。
私が攫われたことがヴァン様に知られてしまっていた。
読み進めていくと⋯⋯ん?
会いたいって⋯⋯今夜⁉
『アステール!』
『如何されましたか?』
『急だけど、そろそろエストレヤが迎えに来るかも⋯⋯』
『それ⋯⋯』
「迎えに来たよー!」
あっ⋯⋯言ってるそばから来てしまったわ。
アステールの言葉が掻き消されてしまった。
「あの、エストレヤ、ごめんなさい。今日来ること今知ったばかりで準備が出来ていないの。少し待っててくれる?」
「勿論! じゃあ先に行くとこあるから後で迎え来るね!」
「えっ?」
どこに行くの?
何だかちょっと不安がよぎる。
だけどゆっくりしている暇はない。
『着替えてエストレヤが迎えにきたら精霊界へ行ってくるわね』
『畏まりました。ですが、あまり遅くなりませんよう』
『分かっているわ』
私は一人でも着れる落ち着いたワンピースに着替える。
あちらの気候はとてもいいので、これだけでも十分だ。
着替え終わったころ、エストレヤが戻ってきた。
「お待たせー」
「私もちょうど着替え終わったところよ。それより、どこに行っていたの?」
「秘密! あっちに行けば分かるよ!」
これは聞いても答えてくれないわね。
諦めてエストレヤに連れられて精霊界へ来ると、そこにはアウローラ様にヴァン様、レイ様といつもの面々に加えて何故かヴィンスお兄様がいらっしゃった。
「お待たせー! エステル連れてきたよー」
「皆様、ごきげんよう。お待たせして申し訳ありません」
「そんなに待っていないわ。久しぶりにヴィンセントとお話をしていたから」
「姫、無事のようで安心した。エストレヤから話を聞いたときは肝を冷やしたぞ」
「ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」
「謝らなくていい。姫が無事ならそれだけでいい」
レイ様はそう優しく微笑んでくれた。
ヴァン様は⋯⋯私を見て優しく微笑んでくれたけれど、どこか困ったような、それでいて申し訳なさそうな、そんな見たことのない表情をしていた。
「あの、ヴァレンティーン殿下⋯⋯」
ヴィンスお兄様がいるので、対応に困る。
いつもみたいに接していいのか⋯⋯。
「姫、ヴィンセント王子には私達が事情を説明しているからいつも通り接していいぞ」
「それって⋯⋯その、全部、ですか?」
「あぁ、ヴァレンとの関係もな」
えっと⋯⋯お兄様、だから機嫌が悪いの?
マティお兄様達にあんなに軽くお話するんじゃなかったわ。
「あの、ヴィンスお兄様⋯⋯」
「ステラ、お兄様は怒っているよ?」
「はい。それは、分かります」
「父上はご存じなのか?」
「はい。ご存じでいらっしゃいますが⋯⋯」
「ご存じだけど、納得はしていらっしゃらないと?」
「はい⋯⋯」
「私も納得はしていない」
お兄様⋯⋯とても怒っていて、けどそれだけじゃなくて、その中に悲しみが見える。
お父様達と同じ。
だけど理由が分からない。
「ヴィンセント、だめよ? 妹を困らせては」
「ですが、精霊女王様」
「その呼び方は好かないわ。アウローラって呼んでね」
「アウローラ様、相手が相手なのでそう簡単には納得は出来ません。父上達も同じでしょう」
「困った子達ね。分からなくもないのだけれど」
理由⋯⋯お父様達がヴァン様に聞けと言っていたけれど、お兄様は何かご存じなのね。
表情がお父様達と同じ。
だけど今聞ける雰囲気でもない。
「ヴィンスお兄様⋯⋯」
「ステラ、私は心配しているんだよ」
「お兄様、私は⋯⋯」
「ヴィンセント王子の心配もわかるが、姫にはヴァレンがきちんと説明をする。少し待ってやれ。⋯⋯ヴァレンが肝心な説明をしていないことに対して庇うわけではないがな」
「レイフォール陛下」
「あぁ、この場で畏まる必要はない。王子も私の事はレイでいいぞ」
「⋯⋯畏まりました。レイ様」
お兄様は全く納得していない表情で口を噤んだ。
「姫、すまなかったな。まさか王子が此処まで否を見せるとは⋯⋯ここまで姫を溺愛している思わなかった」
「レイ様、お兄様を揶揄わないでくださいませ」
「姫は姫で兄至上主義なのだな」
いつまで経っても本題に入らないので、私は少し強引に話を変えた。
「⋯⋯レイ様、本題は何でしょうか?」
「あぁ、本題はこの間の件だ。アンセルム国王にも書状は送ったが⋯⋯」
レイ様はそこで言葉を切る。
その様子が不思議だったが、私はレイ様の言葉を待っているとらレイ様だけでなくヴァン様も私に真摯な姿勢を向けてきた。
「エステル王女、我が国の民を救ってくれたこと、礼を言う」
「同じくヴァレニウスの民を救っていただき、感謝する」
レイ様とヴァン様はそう私に頭を下げた。
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