霧継と男の娘。~俺を添えて~
お久しぶりです。名前も変えましたがれっきとした本人です。
約一年ぶりの更新となりましたがお元気でしょうか。
僕はこのアカウントにも入れなくなるし、作曲やらなんやらで手一杯でなかなか大変でした。
最終的にメールアドレスを勘違いしていたのが入れなかった最大の理由なのですが。
まぁ個人的な話は置いておいて、男の娘がついに登場します。
男の娘は個人的にだいぶ好きなのでどうしても出したかったんですよね。
ちょっと長い間書けてなくて作風も若干違うかもしれませんが、どうか読んでもらえるととてもうれしいです。
以上白紙でした。
追伸、新しい小説も書き始めたのでまだ導入部分ですが見ていただけるとすごくうれしいです。
もしも小説が伸びたら曲自分で書いてイラストだけ人に頼んで軽いアニメーションを作れたら素敵だなぁと夢を見ています。
本業トラックメイカーなので。
今日は日曜日。
俺は霧継と噂の男の娘を待つべく、近くのショッピングモールのある駅に来ていた。
特に陽キャでもない俺は周りを行く陽キャカップルたちのオーラにやられそうになっている。
それに少し暖かくなってきたのに軽く厚着をして来てしまった。
暑くてパーカーを脱いだが荷物になってしまってちょっと後悔している。
「にしてもまだかなぁ……おっ、あれは」
俺がふと改札の方に目を向けたとき、一人の美少女が走ってきた。
「待たせちゃったかな? ごめんね」
「あれ、もしかして……緑谷か?」
遠目や写真から見るとわからなかったが、対面してみてやっと気が付いた。
噂の男の娘は中学時代のクラスメイトの緑谷美琴だった。
中学生の時から中性的だと思ってたし、よく女子に遊ばれてたのは記憶にあったがまさか緑谷だとは、中学生のうちに女子や姉に弄られまくって可愛さを磨くことに目覚めたんだろうな。
女装はとても似合ってるし、素直に可愛いと思った。
「そうだよ、中学ぶりだね祐介君。 元気にしてた?」
緑谷はかわいらしい声と上目使いでそう聞いてくる。
俺は白の方が可愛いと思ってるので可愛いと思う程度で済んでいるが、霧継は可愛い子に告白などされることもなかった分メンタルを揺さぶられまくっていただろう。
「新学年になって色々あったりして少し疲れてるけど、元気ではある」
「ふふっ、うわさは聞いてるよ。 苦労してるんだね。 祐介君は昔からモテてたし仕方ないか」
「モテてた? そんな覚えはないけどなぁ……」
「鈍感っぷりも変わらないんだね、にしても霧継君そろそろ着くかな」
二人で改札の方に振り向いてみると半袖のシャツにジーンズのガタイのいい男が早歩きで向かってきた。
「悪い! 待たせちゃったみたいだな。 祐介も付き合ってもらって悪いな」
相変わらずの爽やかスマイルだ。
まともにその笑顔を向けられた緑谷は顔を赤らめて、身長差のせいもあるが上目使いになった。
「だ、大丈夫。 そんなに待ってないから……祐介君とお話ししてたし」
「俺もそんなに待ってないし、二人で暇つぶしに話してたのは本当だから安心しろよ」
一応俺も補足しておく。
好きだから気を利かせてくれたと気にされてもあれだし。
「そうか、よかった! にしても仲良さげだな。 知り合いだったのか?」
「そうだな、中学の時にクラスメイトだったんだ。 気が付いたのはさっきだけどな」
「話が早くていいな。 それでこれからどこに行く?」
デートだというのに霧継は全くプラン考えていなかったようだ。
女子にモテないところはそういうところでは? とも思ったけど、男にすらモテない俺は口に出さないでおく。
本意ではないとしても、頼られた身。
俺も考えよう。
そうして二人で考え込んでいると緑谷が口を開いた。
「そ、それじゃあ僕の行きたいところに行ってもいいかな……」
救いの手が差し伸べられた。
霧継は迷わずその救いの手を取った。
「もちろん! どこでも付き合うぜ!」
「ありがとう! それじゃあ、こっち!」
緑谷はうれしそうに霧継の手を握って引っ張っていく。
俺はその光景をお似合いでは? と思いながら離れすぎないように追っていった。
今まで長い間更新してなかったからと言って次も更新しないんだろと疑ってるみなさん。
アカウント戻ってきたのでちゃんと最後まで書き続けますよ。
よろしくお願いします。