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会社員達の注意喚起生活

 ほとんどの会社員には嬉しい長期休暇がある8月。その長期休暇はお盆にあり、その頃には帰省ラッシュで道中混雑することが予想される。

 そんな長期休暇を目前に控えた会社員達はというと、

「はぁ、この前の夏祭りの手伝いは疲れたわ。早く長期休暇来ないかな。」

 長期休暇を今か今かと待っていた。

「工藤先輩、そんなことを言っても長期休暇が早く来る、なんて事はありませんよ?」

「そんなことは分かっているんだけどな、早く大型連休が来て、酒浸りの毎日を過ごしたいんだ。」

「ず、随分な生活を送るつもりなのですね。優さんに怒られますよ?」

「はっはっは。それは大丈夫だ。優にばれないようにするからな。・・・今思ったけど、優は近くにいないよな?大丈夫だよな?」

「優ならまだ来ていませんよ。」

「お、橘。おはよう。そうか、優はまだ来ていないんだな。ということはさっきの話は聞かれていないということだな。よかった。」

 工藤直紀はあからさまに安堵する。

 そこで工藤直紀はある事に気づく。

「・・・あれ?菊池も来ていないんじゃないか?」

 早乙女優だけでなく、菊池美奈も出勤していない事に気づく。

「・・・本当ですね。デスクに菊池先輩の荷物はないみたいですし。」

「優と一緒に何かしているのではないですか?」

「何かって何だよ?」

「さぁ?そんなことは俺にも分かりません。けど2人なら何かしていそうじゃないですか?」

「・・・確かにそうだな。」

 橘寛人の言葉に工藤直紀は思わず納得してしまう。

 そして、課長が出社し、自らの席に着く。

「「「課長、おはようございます。」」」

 橘寛人、桐谷杏奈、工藤直紀はそれぞれ課長に朝の挨拶をする。

「ああ、おはよう・・・。」

 課長は浮かない顔で挨拶を返す。

「「「???」」」

 三人は課長の様子のおかしさに疑問を抱きつつも深い事は聞かずに仕事の準備を進めていく。

 そして始業時刻。

「・・・あれ?」

 ここで工藤直紀はある異変に気付く。

「「??」」

 工藤直紀だけでなく、桐谷杏奈、橘寛人も異変に気付く。

 その異変とは、

「優と菊池の奴、始業時間になっても来ていなくね?」

 早乙女優と菊池美奈の不在である。

 事前に有給休暇の申請をしているのであれば何も問題ないのだが、

「なぁ?優と菊池って今日、有休だったか?」

「え?そんな話は聞いていませんよ?そうですよね、橘先輩?」

「・・・今、二人の有休休暇取得予定日を確認しているが、二人とも今日じゃないみたいだな。」

「・・・そうですね。」

 菊池美奈と早乙女優両名とも、本日に有給休暇を取得していなかった。

「何かあったのか?ちょっと俺が電話してみるか。」

 工藤直紀が菊池美奈に電話をかけようとしたところで、

「ああ、ちょっといいかね。」

 課長が工藤直紀達の輪に入る。

「どうしたのですか、課長?」

「早乙女君と菊池君の事だが・・・早乙女君は今日休みだ。」

「優が?何かあったのですか?」

 工藤直紀が課長に質問すると、

「あ~~~・・・、その、なんだ。色々あってな。まぁ、ちょっとな。」

「?は、はぁ。」

 工藤直紀は課長の煮え切らない返答に違和感を覚え、早乙女優が休む理由をコッソリ聞こうと考える。

「ちょっといいかね?」

「しゃ、社長!?」

「「「!!!???」」」

 課長、工藤直紀、桐谷杏奈、橘寛人は社長の来訪に驚く。

 何せ、社長は朝早くからオフィスに顔を出すことなど滅多にないからである。

「は、はい!というわけで工藤君、後は任せたよ。」

「あ、はい。」

 課長は社長に呼ばれ、社長の後を付いていく。

「・・・行っちまった。」

「ですね。」

「結局、優はどうして休んだのだろう?」

「さぁ、な。」

「それは後で教えるわ。」

「「「!!!???」」」

 突如後ろから聞こえてきた声に、工藤直紀、桐谷杏奈、橘寛人は驚愕する。

「き、菊地!!??」

「?なんでみんなしてそんな驚いているの?私は普通に出社しただけなのに。まぁちょっと遅れちゃったけど。」

「それで、どうして遅れたのですか?」

「まさかお前、優と戯れていたら遅れた、なんてふざけた理由じゃないだろうな?」

「違うわよ。本当は一生優君とエッチできたら万々歳なんだけどね。あぁ、早く優君と物理的に繋がりたい。」

「「「・・・。」」」

 菊池美奈の発言内容に、工藤直紀、桐谷杏奈。橘寛人はドン引く。

「・・・あれ、優は?」

 ここで橘寛人は、早乙女優が未だ出社していない事に気づく。

「それはさきほど課長がお休みだと言っていたじゃないですか。」

「・・・そうだったな。」

「まぁそれでも、優がどうして休んだのか気にはなるがな。」

 ここで工藤直紀、橘寛人、桐谷杏奈は菊池美奈を見る。

「課長、何も言わなかったの?」

「ああ、何か知っていそうだったが、珍しく言い辛そうにしていたぞ。」

「そう。」

 菊池美奈は自席に荷物を置く。

「まずは遅れてごめんなさい。それと、優君の事については話すけど、先に今日中にこなさなければならない案件があったでしょう?それを終わらせてからじゃないと駄目よ。あの案件、急いでも昼前に終わるかどうかって感じの量だったからね。」

 菊池美奈はPCの電源を入れる。

「さ、さっさと今日中の案件を片付けるわよ。そのためにも私も力をふるうわ。」

 菊池美奈はメールチェックを行ってから、仕事にとりかかり始める。

「お、おう。それじゃあ俺達もやるか。」

「ですね。」

「はい。」

 こうして菊池美奈、工藤直紀、桐谷杏奈、橘寛人は仕事を始めた。


 その後、4人は黙々と仕事を続けていく。

(珍しいな。あの菊池が、文句一つ言わずに仕事し続けるなんてな。)

 工藤直紀は菊池美奈の仕事の姿勢に感心していた。

 菊池美奈は、早乙女優がいないといつも愚痴をこぼしていたのだが、今日は違った。

 ひたすらPCの画面と向き合い続け、愚痴どころか無駄話一つしていないのだ。

(いつもこうだったらいいんだけどな。)

 工藤直紀がそう思っていたところ、

「ん?」

 菊池美奈は自身の携帯を見る。

「ん??」

 その直後、PCの画面を注視する。

「まったく優君ったら。このタイミングを狙って狙ってメールを送ったんじゃないでしょうね?」

 菊池美奈の独り言に工藤直紀は話を振る。

「どうかしたのか?」

「・・・優君とシステム課からメールが来たのだけど、その内容が同じだったからつい、ね。」

「同じ?」

「ええ。明日までにあのセキュリティシステムのメンテナンスを行ってほしい、という内容よ。」

「ああ。二人で作ったっていうあのシステムか。」

「ええ。理想を言うなら優君と私の二人でメンテナンスをしたかったけど、そんなこと言っていられないから、出来たら今日の午後、遅くとも明日の午前には直接システム課に行ってくるわ。」

「そうか。よろしく頼む。」

「ええ。これも優君の為よ。優君がいない分、私が頑張らないと。そして優君に褒めてもらうんだから。」

「・・・無茶して倒れるなよ?優が悲しむからな?」

「そんなこと分かっているわよ。それじゃあさっさとこの案件を午前中に片付けるわよ。集中しなさい。」

「はい。」

 こうして菊池美奈と工藤直紀は仕事に集中する。


 そしてお昼休憩目前。

「・・・よし。最終チェックも済んだし、後はこれを送信して・・・完了!」

「お、終わりました~。」

「ふぅ。」

「みんなお疲れさん。菊池もよく頑張ってくれたな。」

「まぁ、優君がいないからね。優君の分も含めればこれくらいはね。」

「それで、優の事について教えてくれるんだろうな?」

「ええ。お昼休憩が終えたらね。みんなもお昼休憩後、時間いいかしら?」

 菊池美奈は桐谷杏奈と橘寛人に質問する。

「問題ないです。」

「俺も同じく、です。」

「分かったわ。それじゃあお昼休憩後に。」

 菊池美奈はこの言葉を皮切りに、オフィスを後にする。


 お昼休憩が終わり、課長、菊池美奈、工藤直紀、橘寛人、桐谷杏奈の5人はある会議室に集まっていた。

「それで優はどうして休んだんだ?」

「そうです。最初は体調不良なのかなって思いましたが、それとは違うんですよね?」

「もしかして、お昼休憩にオフィスを出たのと何か関係があるのですか?」

「順々に話すから少し待ちなさい。課長も改めて話を聞きますか?」

「・・・そうだな。私も上層部から改めて詳細な説明を求められる場合もあるだろうし、」

 菊池美奈以外の者は席に座り、菊池美奈は立ったままである。

「それじゃあ話すわよ。」

 こうして菊池美奈は話していく。


 早乙女優は今、骨にヒビが入っていて安静にしているという事。

 完治に1,2カ月はかかるという事。


「・・・ひとまずこの一週間は様子見で休んでもらって、来週に再度検診に行ってもらって経過を見ていくつもりよ。」

「そうか。」

 課長は事前に聞いていた為、そこまで驚きはしなかったが、

「「「・・・。」」」

 工藤直紀、橘寛人、桐谷杏奈の3人は驚きを隠せないでいた。

 何せ数日前まで元気に話をしていた人間がいきなり大怪我していると聞いたのだから、驚かない方が無理だろう。

「さて、次は・・・、」

 菊池美奈は話を続ける。


 事の発端は、ある青年達3人がある子供達に焼きそばを無理矢理奪おうとした事である事。

 その子供達を助けようと、早乙女優はその子供達を逃がし、青年達の前に出た事。

 早乙女優は青年達を逮捕させる為、わざと青年達から暴行され、証拠を増やしていった事。

 その暴行の影響で、早乙女優の骨にヒビが入ってしまった事。


 ここまで話を聞いた工藤直紀は、あるニュースを思い出す。

「・・・おい、まさかだとは思うがその件、今朝放送されたニュースと関係している、なんて言わないよな?」

「?今朝放送されたニュースって何です?」

「橘先輩知りません?なんでも昨日、突如警察署に3人の青年が押しかけてきて、警察官に暴行し、捕まったっていうニュースですよ。・・・あれ?確かその警察署って、ここからかなり近かったような・・・?」

「いや、ニュースといってもそれだけじゃあないだろう?他にも色んなニュースが放送されていたんじゃないのか?」

「いや、そのニュースで合っている。何せ今朝放送されたニュースで、近辺で起きた事件がそれだけだったからな。それで菊池、どうなんだ?」

「・・・合っているわ。」

「「「「!!!!????」」」」

 菊池美奈の肯定に、4人は驚きを隠せない。

「これから話す事は私個人で調査した結果と推測に過ぎないわ。だから本当の事を聞きたいのなら優君に聞くしかないわ。それでも聞く?」

「ああ。俺は知らなきゃいけない。いや、知りたいんだ。」

 工藤直紀の発言に、桐谷杏奈、橘寛人、課長の3人は肯定する。

「・・・分かったわ。」

 菊池美奈は推測を交えて話す。


 早乙女優は襲われている子供達を見て、ある事を考えたのではないか。そのある事とは、当時開催していた夏祭りが、青年達3人によって中止してしまう事である。その事態を阻止する為、早乙女優は自ら体を張り、青年達を足止めした。

 だが足止めしている最中、青年達3人は早乙女優の逆鱗に触れる何かをした。

 そして早乙女優は、青年達を何かしらの方法で心を追い詰めた。

 その結果として、青年達は逮捕されても自分の命を保証してもらいたかったのではないか。このままいると、早乙女優に何もかも壊されるかもしれないから。


「・・・これが私の調査結果と推測よ。」

「「「「・・・。」」」」

 菊池美奈の推測を聞き、4人はそれぞれ考えをまとめる。

「もちろん、優君に聞けば分かるでしょうけど、優君が素直に全て話しくれるとは思わないからね。」

「・・・なるほど。あの青年達が何故警察署に現れたのか理由は不明だったが、そんな理由だったのか・・・。」

「優さん、本当に凄いです。凄過ぎますよ。」

「俺には一生出来ないだろうな。」

「・・・もしかして菊池君、その青年達に直接手を出した、なんて事はしていないだろうね?菊池君の事だから、早乙女君に手を出した青年達に復讐を・・・、」

 課長の発言に菊池美奈は首を横に振る。

「私が優君と会った時には既にその青年達は警察署にいたから無理よ。それと一応、近くでこんな事件が起きたわけだし、みんな注意しておいてね。まぁ、既に上層部から各社員に通達するよう伝令されているかもしれないけど。」

 そう言いながら菊池美奈は課長を見る。

「・・・その通りだ。昨日、この近くで事件が起きたわけだからな。みんな、外出時は不審者に注意するように。特に夜は危険だからな。」

「「「はい。」」」

 課長の言葉に工藤直紀、橘寛人、桐谷杏奈は返事をする。

「話は以上よ。それじゃあ私はこれから・・・、」

「あの、ちょっといいですか?」

 菊池美奈が仕事の為、システム課に向かおうとしたのだが、桐谷杏奈が止める。

「何かしら?」

「ゆ、優さんのところへ行ってもいいですか?優さんが元気かどうか、この目で確かめたいんです。」

「お、俺も。こういう時くらいじゃないと、優に恩返し出来ないからな。何か見舞い品を持って行きたい、です。」

「当然俺も行くぞ。・・・見舞い品に酒は・・・駄目?分かった。何か別の見舞い品にするよ・・・。」

「私も上司として顔を出そう。早乙女君が喜びそうな物・・・アイスでも差し入れれば喜ぶことだろう。」

 そんな話を聞いた菊池美奈は笑みをこぼし、

「いいんじゃないかしら?後で私が伝えておくから、優君の事、一杯褒めて、労ってあげてね。優君、絶対喜ぶから。それじゃあ私はこれからシステム課に行くわ。後の事は課長と工藤に任せるわ。」

「任された。」

「おう。優の分まで頑張るぜ。」

 そう言い、菊池美奈は会議室を後にする。

 その後、会議室では早乙女優に何を見舞い品として渡すか会議し、各々決めてから仕事にとりかかる。


 午後も問題なく時間が進み、終業時刻目前。

 菊池美奈はシステム課から自らの席に戻り、今日の作業分の実績を簡単にまとめていると同時に、ある資料を作成していた。

(・・・こんなところかしらね。)

 それは、今回近辺で起きた事件の概要と、事件発生に伴う外出時の注意喚起である。

 何故菊池美奈が今回の件に関する資料を作成しているのかと言うと、社内で最も事情を把握しているからであった。

「課長、資料の作成が完了し、メールで送付しましたので確認お願いします。」

「今確認する・・・確認出来た。内容は・・・分かった。後で関係各所に送信しておく。」

「よろしくお願いします。」

 そして終業時刻になったのか、チャイムが鳴る。

「それじゃあ私は一足先に失礼するわ。」

 菊池美奈はさっさと帰宅準備を済ませ、帰宅し始める。

「「「「お疲れ様です。」」」」

 菊池美奈の言葉に課長、工藤直紀、桐谷杏奈、橘寛人の4人が返事をする。

「優君待っていてね。愛しい愛しい私が全身を使ったいやらしい看病をしてあげるわ!」

「「「「・・・。」」」」

 そして菊池美奈が退社した直後、

「・・・やっぱりいないか。」

「「「「!!!!????」」」」

 突如声がしてきたことに驚いた4人は、その声が聞こえてきた方角を見る。

 そこにいたのは、

「か、川田先輩ですか・・・。」

「びっくりした。」

「きゅ、急にどうしたんだ?」

「急にって、私は普通に来ただけなんだけど・・・それであの女は・・・いなそうね。」

 どこからともなく現れた女性、川田朱夏はある女性を探す。

「菊地ならついさっき退社したぞ。」

 工藤直紀は、川田朱夏が探している女性、菊池美奈の所在を教える。

「そう・・・。なら今月は延期した方がよさそうね。」

「?何をです?」

 桐谷杏奈は、川田朱夏が何の事を言っているのか分からず、頭に疑問符を浮かべる。

「ほら、4月にもやっていただろう?菊池先輩の在籍をかけた戦いの事だよ。」

「?・・・ああ!?あれのことですね!」

 桐谷杏奈は橘寛人の助言のおかげで何の事を言っているのか理解する。

「それにしても本当に早乙女君は大丈夫なの?」

「・・・大丈夫なのって何の話だ?」

「社内中で噂になっているわよ。早乙女君が青年達に大怪我を負わされ休んでいるって。あくまで噂だから本当か分かんないけど。」

 その川田朱夏の言葉に、

「「「「・・・。」」」」

 ただただ4人は黙る。

「・・・えと、もしかして本当、なの?」

「本当の事かどうか分からないが、菊地の予想と同じ事を言っているな。だけど今は何も聞かないでほしい。と言っても俺達もそこら辺は詳しく知らないんだけどな。」

「・・・そう。」

 川田朱夏は考える。

「早乙女君の事、任せたわよ。私に出来る事があったら何でも言ってちょうだい。協力は惜しまないわ。それと、出来たらでいいからあの女に伝えてもらえる?」

「?優の事は分かったが、菊地には何を伝えたらいいんだ?」

「今回の勝負はお預け。次は12月に勝負だから、その時まで忘れるんじゃないわよってね。それじゃあ。」

 こうして、川田朱夏は工藤直紀達の元から去って行った。

「さて、俺はもう少し残るが、桐谷、橘はまだ残っていくのか?」

「はい。私も優さんの分まで頑張りたいので。」

「俺も出来る限り協力します。」

「・・・サンキュー、二人とも。それじゃあ優の分まで頑張るか。」

「「はい。」」

(・・・どうやらわが課は大丈夫みたいだな。)

 工藤直紀、桐谷杏奈、橘寛人の勤務態度を見た課長は内心感心する。

「何か困っている事はないかね?私も微力ながら手伝おう。」

「課長。では課長にはこちらをお願いしたいのですがよろしいですか?これの期日は・・・、」

 こうして、早乙女優の力になろうと、4人各々頑張っている。


 そして菊池美奈の方は、

「優君ただいまー!さ、さっと夕飯作って一緒に食べるわよー!優君、全裸になる準備は出来ているかしら?」

「全裸になる準備は出来ていません。というか私、本当に大丈夫なので動いていいですか?」

「だーめ!優君、骨にヒビが入っているんだから!安静にして!」

「えぇー。本当に大丈夫ですのに。」

 早乙女優の看病をしていたのであった。

次回予告

『中学生達の御礼電話生活』

 夏祭りの件から日は経過。桜井綾、風間洋子、神田真紀、太田清志の4人は未だ早乙女優にお礼を言えずにいた。4人はお礼を言う為、学校に向かい、保健室の先生に電話を繋げてもらうようお願いする。


 こんな感じの次回予告となりましたが、どうでしょうか?

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