新中学生達の外泊生活~その2~
時は遡ること3日。金曜日のため、明日の休日をどう過ごそうか考えている人がいれば、思いっきり飲もうと飲み屋にでかける人が平日の中で最も増える日にちである。そんな日の夕方。社会人は退社し始め、町中に社会人はびこり始めた時、小さな会社員である早乙女優はというと、
「優―。そっちの書類はあとどれくらいで終わりそうだ?」
「こちらはあと・・・1時間くらいですかね。」
「了解。ちなみに菊池はどれくらいで終わるんだ?」
「優君が私にハグさせてくれたら1分で終わるわ。だから優君、ハグ、させて?」
「それであれば、自分の体でも抱きしめて下さい。そうすれば幾分か気を紛らわすことが出来るでしょう。」
「そ、そ、そんな!!!???それじゃあ私に、このまま優君の温もりを感じられないまま仕事をしろと!!??そんなの、あんまりよ~~~。」
「はぁ。終わったらさせてあげますから。それ以上妥協しませんので。」
「!?なら、優君と同じ1時間以内に仕上げてみせるわ!」
「・・・おぉ。」
工藤直紀、菊池美奈と共に残業していた。会話から察するに、これから1時間ほど残業するようである。早乙女優と菊池美奈は2人で頑張って残業しているのを確認して満足したかのように、工藤直紀は自分のデスクに視線を戻して作業を続ける。
1時間後。
「出来ました。」
「出来たわ!やった♪優君と同じタイミングよ!これはもう運命!!ということで優君、私と一緒にお風呂であつ~いひと時を・・・、」
「過ごしません。」
「そ、そ、そ、そんな!!!???」
「さっきも思ったが、驚き過ぎだろ。」
「これは来週の朝一でいいと課長が仰っていたので、朝一に提出するとして、これで帰りますか?」
「そうね。これから優君とくんずほぐれずランデブーしたいわ♪」
「・・・工藤先輩。私、菊地先輩が何言っているのか分からないのですが、分かりますか?」
「大丈夫だ。俺も何言っているのか分からん。」
菊井美奈は、男性2人から呆れられていることに気付かず、有頂天になっていた。
3人はそれぞれ自室に戻り、次の出社日までに英気を養おうとしていった。
その内の1人、早乙女優も英気を養おうと室内を動いていた。
「・・・ふぅ。これでひとまずは大丈夫ですかね。」
明日の朝食の用意、風呂場の清掃、使った食器やキッチンの清掃、部屋の整理。後は・・・あ。
「今日の分、まだしていませんでしたね。」
私はまだ副業していないと気づき、パソコンの電源をつける。電源をつけ、メールが来ていないか確認していると、一通のメールが来ていることが分かりました。
「おや?」
メールの内容は、
“今、連絡取れますか?”
ですか。メールが来たのは、今から約1時間前ですか。この時間にメールを返して、すぐに返信してくれるでしょうか。まぁ返信すれば分かることです。
「今、大丈夫になりました、と。」
さて、これで後は相手側の連絡を待つだけです。待っている間は、机周辺の荷物整理でも・・・、
「ん?」
こんな時に電話ですか。一体誰でしょうか?もしかして、本日帰り際に仕事をお願いした課長でしょうか?あの仕事であれば朝一で提出できるようにすれば問題ないと言っていたのですが、仕事の進捗状況でも気になったのでしょうか?私はともかく、菊地先輩がこの仕事に携わっているので、納期に遅れる心配は不要だと思いますが、念のために確認の電話を入れたのかもしれません。
「あれ?」
なんて考えていたのですが、かかってきた相手はどうやら課長ではないみたいです。この電話番号はもしかして?
「もしもし?」
「すいません!今、お時間空いていますか?」
「はい、大丈夫です。」
この声は、さきほどメールをくれた取引先の方の電話番号のようです。
「急で申し訳ないんですが、急な仕事をお願いしたいんです。仕事の内容は今、メールを送りましたので確認お願いします。」
「分かりました。少々お待ちください。」
私は、取引先の方の言葉を聞き、パソコンの画面に集中する。少し経ってから、メールがきた。送り主は、さきほどと同じようです。内容は・・・なるほど。ですが、この仕事の納期に関しての記載が無いようです。聞いてみますか。
「内容、確認しました。納期に関してはどれくらいあるのですか?」
「納期は、その~・・・。」
「?どうかしましたか?」
何故言い辛そうにしているのでしょうか?そういえばさきほど、急で申し訳ないとおっしゃっていたようですが、納期がかなり近いのでしょうか?
「えっと~・・・。実は、明日、それもお昼までに出来ませんか?」
「お昼、ですか?」
このメールに記載されている依頼内容から考えると、今から明日のお昼まで作業し続けないと終わらなさそうな内容です。納期がお昼までという事は、今から明日のお昼まで作業し続けろという事なのでしょう。なるほど。それでこの人は言い淀んでいたのですか。
「はい。大変申し訳ないのですが、もう早乙女さんしか頼める人がいなくて。」
まぁ、せっかくの休日に夜通し仕事をする人なんてそうはいませんよね。その上、仕事内容を見るに、手間のかかる仕事みたいです。
「分かりました。」
ですが、それでも私はやります。
何せ、この依頼主にはいつもお世話になっています。継続的に仕事をくれますし、仕事の出来に見合った報酬をくれます。多少の融通も利いてくれましたし、恩があります。恩を返すのであれば、こういう場面で私が人肌脱ぐべきでしょう。一晩くらい寝なくても問題ないでしょう。
「え?い、いいんですか!?」
「ええ。構いません。この仕事、引き受けます。」
「あ、ありがとうございます!それじゃあまた明日に電話をかけますので、よろしくお願いします!」
そう言い、電話が切られました。
・・・。
「ふぅ。」
私は体内に残っていた空気を体外に放出し、ゆっくり空気を体内に取り込む。
「さて、やりますか。」
そして私はこれから一晩中、パソコンの画面と向き合う事となった。
仕事を始めてから一晩経過。
「・・・ひとまず、こんなところですか。」
大体仕事が終わり、後は確認作業だけです。
「ねむ。」
少し一休みしたいところですが、お得意様が今か今かと待っているでしょうし、もう少しの辛抱です。このまま頑張るとしますか。
さらに1時間経過。
「これで送信完了、と。」
私は確認し終え、仕事が完了したので、作成したデータと報告書を添付しメールを送信しました。送信先を間違える事はありません。何度も確認しましたからね。
「さて、これで少しくらいは眠ることが出来そうです・・・、」
と、独り言を言っていたら、携帯が震えだしました。もしかしなくとも、ですよね。
「もしもし?」
「あ、早乙女さんですか?メール、ありがとうございます!」
「あ、はい。」
なんだかテンションが高いように感じます。
「さきほどから送られてきたものを拝見しているのですが、これなら仕事に間に合いそうです!本当に、本当にありがとうございます!!」
「それは良かったです。」
「今回の急な仕事にも対応してくれたので、報酬は弾ませていただきますね。」
「ありがとうございます。」
「こちらこそです!それではまた。」
そう言い、電話が切られました。これでようやく寝られます。せっかくの休日ですから、平日より長めに睡眠時間を確保しましょう。寝る準備をして、と。
「それではおやすみ・・・、」
寝ようとしたところで電話が鳴りました。
「・・・。」
一瞬、無理してやろうかと思っていましたが、もし緊急の仕事だったらと思うと無視出来ないので、私は電話に出る事にしました。
「もしもし?」
「あ?早乙女さんですか?今、早乙女さんのパソコンにメールを送らせていただいたのですが、確認してもらえませんか?」
「・・・分かりました。」
明日でもいいですか?という言葉を体内にしまい、パソコンを開き、メールボックスを確認しました。すると、時刻からみるとさきほど届いたらしい未読のメールが1通届いていました。
(このメールですね。)
どのようなメールなのでしょうか。・・・なるほど。これはもしかしなくとも、仕事の依頼ですね。それも、かなり急ぎのようです。
「メール、確認しました。」
「あ、メール確認出来ましたか。」
「はい。質問よろしいでしょうか?」
「ええ、もちろん。」
「この仕事の納期なのですが、本当にこのメールに記載している通りなのですか?」
「え、ええ。誠に申し訳ありませんが、その通りです。」
「そう、ですか。」
このメールに記載している納期というのは、明日、という記載になっています。それも明日の午前中。これ、間に合うのでしょうか?そもそも、何故こんなギリギリにこんな仕事を私にふってきたのでしょうか?これは聞いてみる必要がありそうです。解答によってはお断りさせていただきましょう。休息、取りたいですし。
「メールに記載している納期を見る限り、かなり急を要する仕事だと思うのですが、その仕事を何故私にふったのですか?」
「ええっと・・・。」
私が質問すると、電話先の方が答えに言い淀み始めました。もしかして、言い辛い理由なのでしょうか?例えば、仕事をギリギリまでふり忘れたとか、でしょうか?そんな理由であれば、他の方に仕事をふってもらうよう頼みますか。
「他の方に頼んだのですが、誰も出来ないと断られてしまって・・・。上司に相談したら、早乙女さんなら出来ると言われたので、この度早乙女さんにメールを送らせていただきました。」
「なるほど。」
前もって他の方に頼んだが、仕事が難しくて断られてしまったと。
(・・・。)
私は改めて仕事内容を見ました。確かに難しく、時間がかかりそうですが、私でなくとも出来ると思うのですが、どうして断ったのでしょう?仕事の難易度だけで断ったように思えないのですが、私の考え過ぎでしょうか?
「なので早乙女さん、お願い出来ますか?」
その頼む声はとても真剣で、断ることが出来なそうです。それでも断る時は断りますけどね。
(ですが。)
この方も、長年私に仕事をくださった方々の一人です。困った時は助けられるなら助けたいです。
(まぁ、眠るのはいつでも出来ますからね。)
眠る行為は後回しに出来ますが、仕事はそう簡単にいきません。後回しに出来る時もありますが、出来ない時もあるのです。今は仕事を後回しに出来ない時なのでしょう。よって、私がこの方にすべき対応は、
「ええ。この仕事、引き受けさせていただきます。」
メールに記載している仕事を引き受けることです。私が頑張って仕事をすれば、この方も喜んでくれることでしょう。
「ほ、本当によろしいのですか?自分で言うのもなんですが、かなり無茶を言っているつもりなのですが、本当に出来るのですか?」
「?えぇ。」
これから寝ずにやれば、という条件付きですが。少し寝てから仕事をしても間に合う可能性はありますが、もしもの時があります。なので、万全を期するため、寝ずに仕事しますか。
「・・・さすがは早乙女さんです。噂通りの性格で良かったです。」
「?噂通り?その言葉は一体、どんな意味を込めて言っているのですか?」
もしかして、私のことが噂になっているのでしょうか?一体どんな噂が流れているのか聞きたいのですが、聞いたら後悔しそうで聞きづらいです。
「それは・・・言えません。」
聞かなくてよかったと思う反面、一体どんな噂が流れているのか、さらに不安になりました。いっそ、噂関連のことは次の睡眠で忘れる事にしますか。
「分かりました。それではこれから作業に入らせていただきますね。」
「あ、はい!どうかよろしくお願いします!」
そう言い、電話が切れました。なんか、電話越しに頭を下げられた気がします。声が若干遠くなったような・・・?気のせいですね。
「さて、と。」
とにかく仕事をしますか。急いでやれば明日の日曜日は寝られます。逆に、のんびりやっていると、日曜日に睡眠が確保出来なくなってしまいます。これは慎重かつ早急に終わらせる必要がありますね。
「頑張るか。」
私は自分にカツを入れ直し、仕事を始めていった。
土曜日の朝から仕事を始めて深夜。深夜と言っても、夜が白み始めているように見えるのは気のせいですかね。
「ふぁ~。」
それにしても、2日連続夜通しはさすがにこたえます。少しは寝たいものですが、後もう少しだけ我慢しましょう。まだ最終確認と、メールの送付が完了していませんからね。
「さ、もうひと踏ん張りです。」
唇を強めに噛んで、資料の誤字脱字等のミスがないか確認しましょう。
さらに時間が経過し、早朝ではなく朝の刻となりました。
「ふぅ~。ふぅ~。」
私は二度、大きく息を吐く。何せ、やっと仕事が終わったのです。ため息の1つや2つついても問題ないでしょう。仕事が終わったといっても、先方はまだ、私がさきほど送った資料を確認していないと思います。もし、修正箇所があると連絡してきたら、仕事はまだ終わっていないという事になりますからね。出来ればこのまま仕事がおわってくれれば個人的にはありがたいのですが、どうでしょうか。
「さて、これからどうしますかね。」
メールは送りましたが、送った瞬間に返事がくることなんてありません。返事がくるまで少しでも睡眠しますか。やっと寝る事が出来ると思うと、急に眠気が。
「ふぁ~。」
さきほどより大きな声が出てしまい、下品なのかもしれませんが、今だけは許容してほしいです。もう眠くて眠くて。一刻も早く寝たくて仕方がありません。私は寝室に行くのも面倒くさくなり、このまま机に体を預け、寝てしまおうと思い、頭を机の上に置き、目を閉じようとすると、
「・・・。」
電話が鳴りました。もしかしなくとも、さきほど送ったメールに対するコールですね。メールを送ったのですから、メールで返信すればいいのに。本音を言うと出たくないですが、でずに後悔するのは嫌ですので、電話にでて後悔しましょう。電話にでてもでなくても後悔するってなんだか辛いです。
「もしもし?」
「あ、早乙女さんですか!?メール確認しました!本当に、本当にありがとうございました!」
「あのような形ですが、良かったですか?」
「はい!さすがは早乙女さんです!」
「そうですか。あまりないかと思いますが、急に仕事を持ってくることはあまりないようにお願いしますね?今回はたまたま引き受ける余裕があったから出来ましたが、時と場合によっては引き受けられませんからね?」
私は釘をさしておく。今回はたまたま引き受ける余裕がある、なんて言いましたが、実際は余裕なんてありませんからね。今すぐに寝たいです。本当に寝たいです。
「分かっております。今度からこういうことが無いよう、出来るだけ尽力させていただきますね!」
ああ。出来るだけ、ですか。まぁ断言は出来ないですよね。断言した後、緊急の仕事を持ってきたら、「話が違うではありませんか?」と、延々言われそうですからね。
え?私の場合ですか?私だったら延々とは言いません。一言だけ言って理由を聞きます。納得いく理由があれば別に構いませんが、しょうもない理由であれば・・・その時に考えましょう。眠いし。
「それでは今日は本当に、本当にありがとうございました!」
そう言い、電話が切られました。きっとこれから、さきほど私が送った資料をもとに会議でもするのでしょう。そのための準備をこれからするため、今は忙しいのかもしれません。給料に関して触れていなかったようですが、問題ないでしょうか。給料に関しては、給料日の振り込みを見てから聞くとしましょう。本当に眠いし。
「さて、これでやっと眠れ・・・ん?」
寝ようと椅子から立ったところで、メールを受信したみたいです。もう嫌な予感しかせず、もう寝ようとかとパソコンの電源を切ろうとしたのですが、
「・・・は!?」
無意識のうちに、さきほど届いたメールの内容を見ていました。メールの内容を見る限り、エラーが出たプログラムの修正みたいです。エラーの発生した理由が不明なので解明し、修正してほしいとの事。
「・・・。」
そして、三度なる電話。もう頭が痛いです。それでももしもの事があるので無視は出来ません。電話、でますか。
電話に出た結果、やはり仕事の要請でした。何でも明日までに修正してほしいということで、どうやら私に休息をする余裕はなさそうです。
「はは。」
もうおかしくて笑ってしまいます。休みたいときに休むことが出来ないなんて、この世の中はなんて不条理なのでしょう。この仕事が終えたら、もう一生仕事なんてしたくありません。このまま死ぬまで働かなくてもいいかな。セミリタイアということで先輩方は納得してくれるでしょうか?納得してくれなくても、根気強く説得していきましょう!
・・・寝ていないからか、テンションがおかしく、考えていることがおかしい気がします。自覚はなんとなくしているのですが、上手く整理出来ません。一度寝てから仕事をした方がいいのかもしれませんが、このまま仕事をしましょう。こうして考えている間にも、時間は待ってくれませんからね。
「やりますか。」
こうして私は、3日連続夜通しすることを覚悟した。
さらに時間は経過。もう日曜日なのか月曜日なのか考えることも面倒くさくなり、ただひたすらパソコンを前にして作業し続けました。そのおかげで納期に間に合わせることが出来ました。プログラムのエラーを一から探し出し、修正するのは本当に骨が折れます。それもきっと、この週末、まったく寝ていないからでしょう。一日寝なくてもなんとかなるかもしれませんが、さすがに金、土、日の3日間丸々寝ずに作業するのは辛いです。ですが、この経験も後に役立つ財産となるのです。その財産を築くために、多少の無茶も時にはしなくてはならないのかもしれません。頻繁にはしたくありませんが。せっかくの休日、たまにはアイスクリームを自作しようと考えていましたのに残念です。これで給料に反映されていなければ、訴えてやります。こっちだって、慈善活動をしているわけではないですからね。
「はぁ。」
なんかこの週末、お金の事ばかり考えている気がします。私、普段はここまでお金にがめついわけではないのですが、どうしても労働にみあった報酬、つまり金銭を考えてしまうんですよね。だから・・・仕方がないのです。お金のことばかり考えてしまうのはしかたがないのです。こっちは、本当は休日なのに、休日の全てを返上して仕事にあてたわけなのですからね。
しかし、本当に疲れました。日付は・・・月曜日、ですね。もし今日が土曜日や日曜日であれば、これから眠ることも考えたのですが、今日は朝から学校・・・学校?
「あ。」
そういえば今日から宿泊するんでしたっけ?私は確認のため、普段から使用している手帳を開く。そこには、今日から宿泊行事に参加することが記載されていました。
「やば。」
そういえば、昨日一昨日を使って、荷物の準備をしようと考えていましたっけ?私、何も準備していないのですが、どうすればいいでしょうか?
・・・。
自分で用意するしかない、ですよね。
「頑張りますか。」
急いで準備すれば間に合うでしょう。朝食とお弁当は・・・菊池先輩に手伝ってもらいましょう。その旨をメールで連絡・・・これでよし。
「さ、後もうひと踏ん張りです。」
私は気合いを入れ直し、行動し始めました。
その早乙女優の顔は、週初めとは思えないほどとても疲れ切った顔をしていた。
菊池先輩の手を借り、なんとか朝の準備を諸々済ませ、学校に来ることが出来ました。これも、菊地先輩の協力あってです。今度、何かお礼をしなければなりせん。お礼は・・・また今度考えましょう。もう今日は何も考えたくありません。とにかく疲れました。早く寝たい。
(バスに乗ったらすぐに寝ましょう。)
私はバスに乗り、定位置に座り、すぐに目を閉じる。
(はぁ。3日ぶりの睡眠です。)
やっと、やっと眠ることが出来ます。本来、夜に眠るべきなのでしょうが、今の私にそんな正論を言っても意味なんてありません。眠いから眠る。これだけです。
(お休み。)
こうして私は、ようやく睡眠を確保することに成功しました。そういえば、行先はどこでしたっけ?さきほど手帳を見たのですが、行先までは把握していませんでした。まぁ、行先を把握していなくても問題、ないですよね?というか、もうどうでもいいや。少しでも多くの睡眠時間を確保するため、これ以上の思考は放棄するとしましょう。
お休みなさい。
次回予告
『新中学生達の外泊生活~その3~』
早乙女優達中学生は、バスに乗って目的地に到着する。到着後、早乙女優を除いた中学生達は様々なレクリエーションをこなしていく一方で、早乙女優は理不尽な目に遭ってしまう。
こんな感じの次回予告となりましたが、どうでしょうか?




