卒業
卒業前はこんな気持ちになったものです。
拙作詩集 (うたあつめ)中の作品を一部改稿したものです。
いつもなら待ち遠しい季節も
待ち遠しい薄桃色も
できることなら
1日でもゆっくりと
訪れてほしい
去年の春
暖かな日差しを浴びて
離れるのは
もっとずっと先のことと
考えることを避けてきた
今が楽しい分だけ
余計切ない
見慣れた校舎も
いつもの仲間も
この場所で会えるのは
もうほんのわずか
それぞれの道を
応援しよう
苦しかったことも
楽しかったことも
全ては
思い出に変わる
冬は早く過ぎ去って
暖かい春が
1日も早く訪れてほしい
でもまだ
思い出には変えたくない
それでも時計は進む
やがて卒業という名の
薄桃色の季節に
お読み下さりありがとうございました。