表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

間違えられた女たち

作者: 早乙女淳

吉村小百合、47歳。金木成実、46歳。ふたりは、無職。宝くじで、成実が当てた金で、暮らしている。ふたりは、同居している。そんなふたりの住んでいるアパートが、ある日、火事で全焼した。ふたりは、パジャマ姿で、何とか命は、助かった。外は、朝だった。寝る所を失ったふたりは、小百合の兄で、刑事をしている兄の家に泊まらせてもらおうと、兄にカギをもらい、ふたりは、兄の家へ。玄関のカギを入れ、ふたりは、恐る恐るドアを開け、中に入っていくと、玄関に誰かが倒れていた。キャーと大声で叫ぶと、何事かとまわりの近所の人たちがやってきて、腰をぬかして、座っている小百合と、成実を見た。[人殺し、人殺しよ、あのふたり]と言って、警察を呼んだ。その後、警察がやってきて、兄もやってきた。小百合たちは、やっていないというが、信じてもらえず、ふたりは、警察の留置場に泊まる事に。兄のおかげで何とか留置場から出られたふたりは、次の日、金持ちの成実が持っていた、大金の入っている財布でデパートに行った。そして、スーツを一着ずつ買って、着ていたパジャマを店員に渡し、[これ、捨てといて]と言って、小百合が、こっそり男の死体のジャケットのポケットから見つけた手帳を、腹巻きから取りだした。手帳を開き、アドレスのところを開くと、たったひとつ書かれてあった住所と女の名前の所へ行ってみようと、ふたりは思った。女は、マンションに住んでいた。ブザーを何度も鳴らすが何の応答もなく、小百合は、勝手にドアを開けて入って行った。またもや、恐る恐る中に入って行った。すると、リビングに女が、胸と腹を刺されて、死んでいた。女の死体のそばには、血のついた包丁があった。ふたりは、キャーと大声で叫んだ。そこへ、隣の住人の田川という中年のおばさんが、[ねぇ、これ、田舎から送ってきたんだけど、食べる?]と言って、入ってきた。女の死体とふたりを見て、おばさんは、キャー![人殺し、人殺し、警察、警察]と言って、部屋を出て行った。その後、警察が来て、[また、あんたらか?]と、刑事に言われ、兄もやってくる。そして、また、ふたりは、留置場に。そこへ、兄がやってきて、ふたりを殺したのは、俺だと言って、ふたりを留置場から出してあげた。その後、殺した動機などを言って、全て話した。そして、兄は、懲戒免職になった。小百合は、涙を流し、成実も、もらい泣きした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ