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学園戦争  作者: 奥村しんや
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始まり

初めて小説を書かせて頂きます。奥村しんやです。

読みづらい所もあるかもしれませんが。

楽しく読んで頂ければありがたいです。

よろしくお願いします。


一月二十三日

周りは暗く照らすものは玄関前の電灯のみで建物も闇に包まれていた。

そこに激しく凄まじい打撃音と衝撃が響いている。

その現況となっている者、シルエットが似ている二つの陰がぶつかり合っていた。

彼らの周りは風が舞い、地面がえぐれ、数々のクレーターを作り出されていた。

しかし、彼らは楽しそうに笑みを浮かべ拳と拳を放ち合っている。

その空間に突然終わりを告げた。

一つのアラームが・・・


「もう時間か、あと少しあれば一発かませたんだがな。」

背の低い方が口にする。

その姿にはまだ余裕がある様だった。

「結果は変わらんだろ、俺も体力はまだまだ残ってるから何時間追加しても結果は変わらん。」

高い方も反論する。

そして追加するように続ける。

「まあ、俺が教えたとはいえ、ここまで強くなるとは思ってもいなかったな。一年前は全然で、今頃足下に転がっていたが、さっすが俺!教える天才!!教師の鏡!!だが、あいつらの血ってこともあるがな。」

 得意げに腰に手を置き胸を反らせる。

「親は関係ねぇだろ、血がどうあれあんたに教わり、俺が努力を続けた結果だ。俺はあんたの教え方はだけは認めてるからな。」

「だけは、ってどういうことだよ!!でもまあ、認めてるってのはありがたいね。とりあえず訓練は今日で終了だ。明日からは大会が始まるからな。」

 そう言いつつ玄関前の階段に腰を下ろし隣の地面を叩く。

それに従い隣に座る。

「大会が始まるに際して、クラス担任<蒲光紀がば みつき>として頼みたいことがある。」

 蒲光紀と名乗ったその背の高い方の男性は横目だがしっかりと隣の人物に目を当てて言う。

「頼み?拒否権は?」

意地の悪いようにニヤニヤして言う。

「ある。・・・が、お前だからやってもらいたい。」

それを笑みで返す。

そして続ける。

「大会前の一週間、準備期間にクラスの外交者代表としてお前、学校のエース<篠崎桐也しのざき きりや>に仲間を集めに行ってほしい。」

篠崎桐也と呼ばれたなにか面倒臭いことだと感じ、目線を逸らす。

「それって俺じゃなくてもクラス長にでもやらせりゃいいんじゃね?」

「この岐阜県立建築工業学園は弱小校の一つだと知っているな。」

「ああ。」

真面目なトーンになっている蒲を感じてか、自然と聴く態勢になり相づちを入れる。

「だからか、政府からのお達しで廃校令が出されてな、三年間の内に全国に出ないと廃校にされるらしい。」

「らしいってなんだ?確定事項じゃないのか?」

「秘密裏に得た情報だからな。副担の佳子よしこさんが調べた結果だが、佳子さん自身本当かどうか疑っていたからな。なんせまだ正式な書状は届いていない上に・・・」

「ここ数十年廃校になった学校はないからだろ?」

 食い気味に蒲が言おうと思っていた事を言う。

「ああ、人数の関係で廃校になった学校ならあるが、政府から廃校令を出されて廃校になったケースはない。だからもう少し調べてもらっている。で、万が一に備えて強い隊を作って全国まで行ってもらいたい訳だ。わかったか?」

桐也は少し考えて答えた。

「取り敢えずはわかった。一つの隊で全国まで行くことができるかどうかは分からんが、やってみるよ。廃校について確定したらそれは教えろよ。」

「それについては」

言いかけたところで、

「調べがついたわ。」

黒髪ショートカットのメガネかけた温和そうな美人が話しに割り込んできた。

「お疲れ、佳子さん。で、結果は?」

「廃校令については本当のことだわ。だから全国まで行かなければならない。」

そう言いながら缶コーヒーを二人に渡す。

二人は缶コーヒーを開け飲み始める。

「廃校令については分からないことが多いが、俺は隊を作るためにメンバーを探せばいいんだな?」

「そういうことだ。調べ物は俺たちがやるからお前は外交に専念してくれ。」

「またそう言って、調べるのは私だけでしょ。選手や学校の情報も欲しいなら簡単にだけど調べることも出来ますから連絡してね。」

 やれやれといった様子で佳子さんが付け加える。

「了解した。だが、条件として一つ。明日の開戦式出席しないで本気で戦ってくんねぇか?」

蒲に向かって言う。

「俺も一応は学校教師だぞ。それを分かって言ってるんだな。」

呆れながらも楽しそうに言う。

「一応って言ってる教師なんて教師としてちゃんとしてない人しか言わねーよ。」

「そうですね。もう少しちゃんとしてもらって欲しいのですが、自分からそのようなことを言う人は駄目人間ということですね。この際はっきり宣言したらどうですか?はい、自分は駄目人間ですって。」

「言いたい放題か!お前らには俺がどうゆう風に見えてるんだ。」

「駄目人間。」

「駄目。」

「人間じゃなくなってるよ!佳子さんさっきからひどくないか?俺、あんたになにかしたか?」

「誘拐はされたわね。」

笑みを浮かべながらからかうように答えた。

「・・・嘘の事じゃないから何も言えないな。」

少し小さくなっていた。

「まあ、俺としても開戦式は出る必要は感じないし、いいとは思うがな。」

「確かにそうですね、でも、転送の時には会場に居ないといけないのではないですか?」

「じゃ、その時になったら佳子さんが呼びに来るってことでいいな。」

佳子さんに確認を取らずに完結する。

佳子さんは呆れながらも了承、というか諦めているように見える。

「じゃ、そういうことでよろしく頼んだ。」

そう言うと桐也は立ち上がり飲み干した缶を遠くに投げる。

学校の前にある店の缶のゴミ箱に入り甲高い音が鳴る。

約500メートルほどあるゴミ箱に・・・

俺も続けとばかりに蒲も飲み干し缶を投げ入れ、入ったことを示す缶同士が当たる音が鳴る。

3人共それぞれ部屋に帰るために歩き出す。


佳子はゴミ箱をふと見つめて呟いた。

「なんではいんだよ。ほんと、バケモンだな。」

佳子の陰が暗く濃くなったように感じる。

「隠すべき感情が出てるぜ。」

蒲に指摘され咳払いしながら声の調整をする。

「この3人だと気が抜けるから、素が出ちゃうわ。」

再び二人は桐也とは別の方向に歩き出した。


これから仲間を集めて行き、大会が始まっていきます。

これからどんどん色んな人物が出てきます。

まだ、始まったばかりですが面白そうだと感じた人はこれからも読んで頂けるとうれしいです。


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