Cinderella3
私とシンデレラは山の中へと入ってゆく。
こんなところに家なんかあるのかな・・・?
「ココよ」
シンデレラの前に建っているのは、りっぱな城のような家だ。
「すごーい」
私は感動した。
シンデレラに会え、家まで見れるなんて夢にも思わなかったからだ。
これは・・・夢・・・じゃ、ないよね?
「そう?普通の家よ」
シンデレラは軽く笑う。
やっぱキレイ。
「シンデレラ?どこ?」
・・・ん?この声は・・・。
「あ。お姉様だわ」
・・・ゲッ!!
お姉さんと言ったらあの意地悪な人じゃない!
私あのキャラ嫌いなのよね〜。
バンッ!
家の扉が思いっきり開いた。
開けたのは・・・お姉さんだ。
「お姉・・・様」
「ココにいたの?早く洗濯を・・・。誰?」
お姉さんは私に気づいたようだ。
「わ・・・私!光里です」
「そう。シンデレラ!早くしてちょーだいよ」
「はい・・・」
お姉さんはドアを閉めた。
・・・何なの?!
あの言い方!!
もっと優しくしてもいーじゃない!
だから嫌いなのよ!!!!
「光里さん・・・」
「ん?」
「ごめんなさいね。いつもこうなのよ・・・」
シンデレラは俯いている。
その顔はきっと寂しい顔をしてるんだろう。
「ううん。いいの!シンデレラは悪くないよ」
「・・・ありがとう」
シンデレラはニコッと笑う。
よかった。
シンデレラに笑顔が戻って。